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「女将」のいる店を知っておくといい? 結果を出す人の「飲み方」とは

「女将」のいる店を知っておくといい? 結果を出す人の「飲み方」とは

結果を出す人の「飲み方」の流儀69』(檀れみ著、日本実業出版社)の著者は、銀座の高級クラブでトップの売れっ子だったという元ホステス。クラブホステスになることを決断したのは、酒席には"大きなチャンス"があったからなのだそうです。

そして、成功しているビジネスマンと、成功している銀座のママやホステスたちを間近で見てきた結果、気づいたことがあったのだといいます。それは、「自前の社交術で狂喜乱舞しているだけでは、ビジネスの神様はそっぽを向いてしまうのだ」ということなのだとか。

ビジネスの成功においては、男も女も、必要不可欠となる条件は一緒です。(中略)上っ面のスペックではなく、そのもっと奥にある、パッションを刺激する必要があるのです。"人は何に心を揺さぶられるのか"ということをシンプルに感じながら、それに見合うよう自らをプロデュースする。(「まえがき 日本一の社交場で学んだ『人を魅了するスキル』」より)

さらに、「人は、完璧さよりも"可能性を感じた瞬間"に惹きつけられるのです」とも著者は主張しています。そのような考え方に基づいて、お酒の席とビジネスに共通するスキルを説いた本書から、きょうは第一幕「一目置かれる人になる」に注目してみたいと思います。

酒席という舞台を演出する

「幹事をやってくれない?」と振られると、つい抵抗を感じてしまいがち。ですが、むしろそんなときは、ぜひやってみるべきだと著者はいいます。やってみることで、酒席におけるポジションを格段にあげることができるというのです。

「酒席はステージである」。幹事を引き受けるということは、その舞台をアナタ自身が自由自在に選べることになるのです。人をきれいに見せるあの店にしようとか、食事やお酒のラインナップを知っていれば、スマートにホスト役をこなせるでしょう。(20ページより)

「面倒くさいことを率先して引き受けてくれた人」というポジションを得ることができ、場の演出権まで握れる。考え方次第ではラッキーな立場となりうるのだということ。中身はあとからついて来るものなので、心配はいらないそうです。(20ページより)

「また会いたい」と思わせる

人を楽しませる前に、まず自分が楽しむことから始めるべきだと著者は記しています。なぜなら、人を幸せにできる余裕とは、自分が幸せでないと生まれにくいものだから。さらに、「また会いたい」と思わせるお客さまからは、楽しむパワーが感じられるのだそうです。

瞬間的なことではなくて、楽しいことに対してパッションがある。それは成功している人の特徴でもあります。

このパワーはどうやってつくられるのかと考えてみると、皆、毎日、面白そうなこと、熱中できることを探して、あらゆることにわくわくしているのでした。いくつになっても子どもみたいに、こうしたいなぁという願望があって、それを楽しむ気持ちが強い。遊びとビジネスの垣根がないんですね。(23ページより)

それは売れっ子ホステスも同じなのだといいます。お金が必要だったり、事情を抱えている人もいるでしょうが、重要なのは「なにかいいことがありそう」というシンプルなパッションを持っていることだというのです。売れるか売れないかは、それをいかに楽しめるかにかかっているということ。

そこで、日常のありとあらゆることに対して、「やりたいことをイメージする → プランを立てる → 予約を入れるなどして極力フィックスする → 本番を迎え、達成感を得る」という流れで臨むべきだといいます。それは、「楽しいことがたくさん起こる工夫をする」ということでもあるのでしょう。(22ページより)

「パートナーになりたい」と思わせる

著者いわく、酒席の目的は「自分自身のプレゼン」。当然のことながら、小者ではなく、できる男だと評価されることが重要だということです。そんな考え方に基づき、この項では「酒席における、できる人のポイント」が紹介されています。

酒席における、できる男のチェックポイント。

<プロローグ>

・「小者」と思われていないか

・進行はスムーズか

・お店は快適であるか

<中盤>

・盛り上がっているか

・頼んだものがなかなか来ないとき、うまく対応できるか

・「しっとりトーク」の時間帯をつくっているか

<クライマックス>

・お互いにほどよく自分を出せているか(遠慮なく話せる相手か)

・一緒に楽しんだか

・同じ時代を、ずっと一緒に生きてきた気持ちになれるか

・やる気に満ちているか

・深夜でも「紳士の基本」はあるか

<フィナーレ>

・ビジネスマンとしての礼儀を見せられたか

・「引き際」は適切か

(31~32ページより)

小者にならないように、酒席ではこれらのポイントを押さえることが大切だというわけです。(29ページより)

お店選びのウルトラC

ステージとなるお店は、感性を磨くという意味でも、成功と失敗を重ねながら自力で探し出すべき。とはいえ、探し方がわからなくて困っている人もいるはず。そこで著者は、手っ取り早くお店が探せるウルトラCを紹介しています。

女将(的存在)のいる、小ぢんまりとした店を一軒知っておくと、なにかと便利だというのです。1人でふらりと寄って、カウンターでお酒とツマミを楽しめるようなお店だと、顔なじみにもなりやすいそうです。

そして、そういう雰囲気づくりをしているお店は愛情も深いもの。おいしい料理を食べてもらい、ちょっとした会話でお客さまに和んでもらったりと、ひとりひとりのお客さまが本当の意味で快適に過ごし、英気を養えるように考えているということ。女将のタイプもさまざまですが、お店のお母さん役としての自負があるため、さまざまなことに目が行き届き、補ってくれるというのです。

なお、いい店を選ぶポイントは、「ここは少し値が張るかな」と思えるところを選ぶことなのだとか。安いところは「気さくすぎる+騒がしい」など、緊張感がなさすぎることが多いのだそうです。

女将はいろいろと使えます。相談にのってくれるし、協力も惜しまない人が多い。感覚的にはホステスとまったく同じです。(中略)また、相談することに慣れてくると、人としての可愛げを生み出します。"頼る力"が大事です。(37ページより)

女将のいる店を使いこなすことが、社会人としての力になるのかもしれません。(36ページより)


語り口調のような文体であるだけに、気を張ることなく読み進められるはず。お酒を飲み機会の多い時期ですが、酒席をうまく活用したいなら、本書を参考にしてみるのもいいかもしれません。

(印南敦史)

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