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英Virgin社の新型宇宙船がテスト飛行に成功

英Virgin社の新型宇宙船がテスト飛行に成功

Popular Science:英ヴァージン・ギャラクティック社が宇宙に帰ってきました。億万長者のリチャード・ブランソンによって設立された、この民間宇宙旅行会社は、富裕層向けの少し変わった旅行ビジネスを展開しようとしています。

宇宙に出て行くには莫大な費用がかかりますが、再利用可能な宇宙旅客機を使い、大気圏の外側を4分間飛行するだけなら、世界に少なからず存在する富裕層が手を伸ばせる料金で宇宙旅行を提供できます。当然ながら、この4分間の天空の旅に25万ドルを払ってもらうためには、宇宙旅客機がきちんと稼働し、顧客が安心して利用できるようにしなければなりません。12月3日、「スペースシップツー」の2号機となる「VSSユニティ」が、初の滑空飛行テストに成功しました。VSSユニティは、2014年の悲劇的な事故以来、ヴァージン社が初めて製造した旅客機です。先月にも、テスト飛行が試みられましたが、強風のために母機となる「ホワイトナイトツー」から離脱できず、そのまま地上へと帰還しています。

今回のフライトは幸運に恵まれました。パイロットのMark Stucky氏とDave Mackay氏がVSSユニティを地上に向けてゆっくりと滑空させることに成功しました。VSSユニティは、ホワイトナイトツーから標高5万フィートで離脱すると、音速の半分を超えたくらいのスピードで飛行し、母艦を離脱してから10分後に無事、地表に着陸しました。ヴァージン社は今後、さらなる滑空飛行テストを経て、エンジン飛行のテストに移行したいと考えています。

VSSユニティは今回のテストでは宇宙空間には入りませんでしたが、エンジンの力を借りなくても、大気中でうまく制御できることが確認できました。2014年の事故は、機体の設定限界よりも低高度、低速度の状況における、人為的なミスが原因でした。

ブランソンは自身のブログで、今回のテスト飛行について、次のように熱い思いを語りました。

歴史が刻まれたモハベ砂漠に戻ったとき、強い興奮を抑えることができませんでした。私たちの美しい宇宙船の技術革新の裏には、一機の宇宙船を建造するだけでなく、スペースラインの創造と運航に向けて人生を捧げている勤勉で献身的な人々がいます。彼らの日々の取り組みこそが、一般の人々が、いつの日かスペースシップツーの興奮を体験し、宇宙空間から母なる惑星を眺めるための道を切り拓いているのです。

ヴァージン社にとって、今回のエンジンを使わない、低速での飛行テストの成功は、事故が起きる前の軌道に戻る長いプロセスの一部にすぎません。ニューメキシコ州南部に建造された商業宇宙港が、宇宙旅客機がやってくるのを今か今かと待ち構えています。

今回の滑空飛行テストの様子をご覧ください。

Virgin Galactic's SpaceShipTwo glides back into the space race|Popular Science

Kelsey D. Atherton(訳:伊藤貴之)

Photo by Virgin Galactic
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