
海外メディアで頻繁に用いられるようになり、日本でもよく見かけるようになったインフォグラフィックス。千の言葉で説明されるより、理解しやすいように描かれたグラフィックを見せてもらうほうが理解しやすいものです。しかし、インフォグラフィックスは単なる解説図ではありません。
たとえば、トイレマークもインフォグラフィックの1種。オリンピック会場で「ここは男性用トイレですよ」と言葉で伝えようとすると、何カ国語ものテキストが必要になりますが、マーク1つに意味が凝縮され、さまざまな国籍の人と情報との距離を縮めているのです。
すでにインフォグラフィックスは生活に溶け込んでいますが、今やそれを専門に手がけるクリエイターまで登場しています。ウェブメディア「Mugendai(無限大)」のインタビュー記事に登場している、「NewsPicks」のインフォグラフィックスエディター・櫻田潤さんもその1人です。

櫻田さんによると、インフォグラフィックスと単なる解説図の違いは以下のような点にあるとのこと。
櫻田:前提として、私はデータが人の知識・知恵に至るまでの過程において、4つの階層があると考えています。「第1階層 Data(データ)」「第2階層 Information(情報)」「第3階層 Knowledge(知識)」「第4階層 Wisdom(知恵)」という4階層について図示する櫻田さん「インフォグラフィックス」では、第1階層の「データ」にコンテキスト(文脈)が加えられます。第1階層の「データ」を、第2階層の「情報」に進化させてから伝達しているんです。その「情報」を受け手側が理解し、体系化していくことで、第3階層の「知識」、第4階層の「知恵」にまで発展します。
図にすれば理解しやすくなるわけではなく、受け手が理解できるコンテクスト、もっと言えばストーリーがインフォグラフィックスには必要ということです。
その一方で、「ビジュアルでわかりやすい」という特性だけがインフォグラフィックスが新たな情報伝達手段として利用されるようになっている理由ではないようです。櫻田さんは伝達される情報自体が大きく変化している・ビジュアルもシェアしようという文化が生まれていることを挙げています。「Mugendai(無限大)」の記事で詳しく語られておりますので、以下のリンクよりぜひご覧ください。
インフォグラフィックスで近づく「情報と人の距離」 | Mugendai(無限大)
(ライフハッカー[日本版]編集部)
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