恐竜時代、バッタのように跳ねるハチがいたらしい

ギズモード・ジャパンより転載:恐竜以外にも、いろいろ面白い生き物がいたんですね。
約1億年前の琥珀の中から、今は存在しない種の寄生バチが発見されました。羽がなく、飛ぶ代わりにバッタのように跳ねていたとか。Aptenoperissus burmanicusと名付けられたこの寄生バチは、非常に良い保存状態で琥珀に閉じ込められているのを、白亜紀の化石が豊富な鉱床として知られるミャンマーのフーコン渓谷で発見されました。バッタのたくましい後肢を持つという科学者やゴキブリの分厚い腹部を持つという科学者もいる、あまりに特異な見た目だったため、これがハチであるかどうかについての議論には長い時間が費やされました。
結局、オレゴン州立大学の生物学者George Poinar氏は、この変わった形の生物はスズメバチやミツバチ、アリなどからなる昆虫目である膜翅目の一種だと判断しました。同氏はphys.orgで「その顔はほとんどスズメバチのように見える」とし、この生物が既存の分類の「どこにも当てはまらなかった」ため、Aptenoperissidaeという新たな科を作ったことも語っています。
Cretaceous Researchに執筆した内容によれば、Poinar氏と同僚たちはこの寄生バチをメスと断定したとか。長い脚を使って地中に穴を掘り、他の昆虫のさなぎの中に卵を産み付けたのだろうと推測しています。被害を受ける昆虫が防御しようとすれば、おそらくA. burmanicusは跳躍力のある脚を使って飛び出して、鋭利でギザギザな毒針で攻撃したのでしょう。研究者たちいわく、羽は邪魔になったのだろうとのこと。
Aptenoperissus burmanicusは既に絶滅していますが、もしこんなおっかない捕食者が白亜紀末の大量絶滅を生き延び、現在も生息していたとしたら...。生態系は大きく変わっていたかもしれません。
Source: Cretaceous Research via OSU News
Maddie Stone - Gizmodo US[原文]
(たもり)
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