時間がない朝に作るエナジー朝食:食欲の低下しやすい朝に「きゅうりの冷やし中華」
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夏らしい日々になってきましたね。料理研究家のオガワチエコです。
暑い日が続くと、食欲の低下を訴える人が増えてきます。特に朝は、冷たい飲みものだけを飲んで出発される方も多いです。熱中症予防に水分補給は欠かせませんが、あまりにも摂取量が増えてしまうと、食欲をさらに減退させてしまうことになります。
暑い時期に食欲が低下する原因はいくつかあります。冷たい飲みものを摂取することで、胃腸の働きが鈍くなることや、胃酸が薄まって消化が悪くなること。汗をかくことで体内のミネラルバランスが崩れ、胃腸の機能が低下することなども挙げられます。
今回ご紹介するのは、食欲のない夏の朝にピッタリの「きゅうりの冷やし中華」。夏の風物詩と言ってもいいくらい、この時期一度は食べたくなりますよね。少しアレンジを加えて、麺をひやむぎに。市販の冷やし中華セットやタレを使わなくても作れる、簡単レシピです。

▼材料(1人分)
ひやむぎ......1束
きゅうり......1本
ハム......2枚
醬油......大さじ1
お酢......大さじ1
水......大さじ1
砂糖......小さじ1
胡麻油......小さじ1
白ごま......適量
▼作り方
1. ハムときゅうりを千切りにする。
2. 醬油、お酢、水、砂糖、胡麻油を混ぜてタレを作る。
3. ひやむぎを茹でて、ざるで湯を切り、水にさらし、水分を切る。
4. 皿に盛って、1をのせ、2をかけ、白ごまをかける。
きゅうりはその95%が水分。食べることで良い水分補給になります。豊富に含まれるカリウムには利尿作用があり、ジュースなどの飲み過ぎにより増えてしてしまった体内の塩分(ナトリウム)を外に排出する働きがあります。また、尿とともに熱も排出され、体温を下げる効果もあります。
ハムに含まれるビタミンB1には、疲労回復効果が見込めます。前日の疲れが残っていても、早い時間に解消しておけば仕事にも差し障りありません。

ひやむぎは、そうめんよりも太くてコシがあり、喉越しもいい。保存もでき、いろんな料理に使えるので、あると重宝します。作ったタレは、冷やし中華だけではなく、ドレッシングとして野菜にかけて食べても美味しいです。応用が利くので、作り方を覚えておくと便利ですよ。
口の中にほどよい酸味が広がり、サッパリとして気持ちも引き締まります。ゴマの香ばしさが食欲をそそり、胃腸の機能も改善へ。
体の火照りも解消されて気分も晴れやか。夏だけとは言わず、どの季節でも美味しく召し上がって頂けるメニューです。
レシピ・文/オガワチエコ
料理研究家。ル・コルドン・ブルー、東京會舘クッキングスクールで料理と製菓を学ぶ。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)、『おにぎらずの本』(泰文堂)など。道具も調味料もない彼の家で、いかに間単に失敗なく美味しい料理を振舞うかに特化したレシピ本になっている。2015年9月11日には新刊『スティックオープンサンドの本』を出版。
(写真/大崎えりや)
オガワチエコ
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