習慣を身に着けたいなら「ポジティブなストーリー」がカギになる
- カテゴリー:
- JOB/BUSINESS
- HEALTH

例えば新しいエクササイズの習慣を身に着けようとしているのなら、こんな独り言を言ってみましょう。
「これはすごいことになるぞ。僕はスタイル抜群になって信じられないぐらいカッコ良くて超ヘルシーになるんだから。」
こんなポジティブなストーリーを自分に言い聞かせると、習慣を実践しようというモチベーションが生まれます。
でも、エクササイズがとても辛くて楽しめなかった日もあったかもしれません。そんなときの独り言はこんなふうに変わります。
「うわ~、めちゃくちゃ大変だったよ。参ったね。」
こうなるとその習慣にまつわるストーリーはあまり良いものではなくなって、以降は頑張ろうという熱意が薄れるかもしれません。
忙しすぎて何日かエクササイズをしなかったこともあったかもしれません。そうなると、ストーリーはこんなふうに変わります。
「ちぇ、台無しになってしまった。思ったほど僕はこの習慣には向いていないみたいだなあ。どうしてこう自制心が足りないんだろう。」
このストーリーもあまり良くありません。こうなるともうその習慣のことは考えないようにしようとして、多分習慣を身に着けることはあきらめてしまうでしょう。
身に着けたい習慣についてどのようなストーリーを自分に語るかは、たいてい思っているより重要なのです。だから、ストーリーを作っていくことが肝心です。自分の習慣について語るストーリーテラーになり、その習慣を続けたくなるようなストーリーを作りましょう。
ポジティブなストーリーを自分に言い聞かせる
実のところ、こうしたストーリーは全く真実ではありません。頭の中で作り上げたお話しでしかないのです。現実は今この瞬間に起こっていることであり、「理想の」世界では創作したストーリーなど打ち捨てて現実をありのままに体験して目の前の瞬間を生きることです。
でもそんな理想的な世界など存在しません。人はストーリーを作っては語るものであり、私たちもそうしています。だから大切なのは、習慣を放り出したくなるようなネガティブなストーリーを自分で自分に語っているときはそのことを自覚して、もっと自分の為になるストーリーに作り直しことです。
次のことを試してみましょう。
1. 身に着けようとしている習慣をどう思っているか自問するその習慣のことを考えるとワクワクしますか?それともやる気を削がれますか?楽しみに思っていますか?それとも辛いと思っていますか?思い入れが強いですか?それとも適当にやっておけばいいやと思っていますか?あなたにとって素晴らしい体験ですか?それとも嫌々やっていますか?これは全て自分にどのようなストーリーを語っているかの指標です。
2. その習慣の好きなところに意識を集中させてもっと良いストーリーを作り始めるどれだけその習慣が嫌いか、あるいはどれほど好きか、どちらにも意識を集中させることができます。選択権はあなた自身にあるのです。その習慣の素晴らしいと思える点を見つけましょう。今までの成功体験に目を向けて「おい、おい、こんなことを達成してきた僕ってすごいじゃないか」と思いましょう。
ポジティブなことだけ考えろととかネガティブなことは無視しろという意味ではありません。でも、あなたのストーリーがバランスの点でネガティブよりはポジティブ寄りだと、辛いことから立ち直りやすくなります。その習慣に関してポジティブに感じているので、ネガティブなことに余裕をもって対処できるようになるからです。
その習慣を実践すると不快感を感じたり犠牲を払っている気がするようなら、ネガティブな側面が顔を出すとそれを増幅してしまいがちです。でも、強力にポジティブなストーリーを持っている人はネガティブな側面が吹き荒れてもきっとうまく乗り越えるはずです。
ポジティブなストーリーを思い浮かべる練習
新しい習慣を身に着けようとしているときは、次のような考えを思い浮かべるようにしてみましょう。
- これで丈夫になった/健康になった/力を得た気がする(その他のポジティブな言葉で代用可能)
- この習慣を実践していることを誇らしく思う
- 以前このおかげで大成功したことがある
- この習慣のおかげで多くのことを学んでいる
- この習慣に関しては良い体験がいろいろある。
- これに関してはみんなと共有したいことがいろいろある
- この習慣の細かいところまで素晴らしいと思う
- この習慣には大好きな点がいくつもある
- 大変なときもあるけれど頑張る価値がある
- この習慣のおかげでいろいろな形で生活が向上している
- この習慣を実践できるなんて運がいいなあ
- この習慣を実践するのが楽しみだ
- たまにはサボってしまうこともあるけれど、長い目で見ればそれは大したことじゃない
- この習慣を実践していると立ち直りが早くなる
- この習慣を実践した後は、達成感や満足感を感じる
- この習慣を実践すると人間性が向上する気がする
毎回その習慣を実践するときに、あるいは実践した直後に上記のどれかを思い浮かべましょう。思い浮かべる言葉は毎回別のものにしてください。
そうしていると、次第に、その習慣に関してさらにポジティブなストーリーを考えることになるでしょう。
そうなるとすべてが全く違ってきます。その習慣を長く続けたくなるだけでなく、毎回楽しんでできるようになります。
To Create a Habit, Tell a Good Story : zen habits
Leo Babauta(訳:春野ユリ)
Photo by Shutterstock.ランキング
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5