年を取ると二日酔いが治りにくくなるのはなぜ?
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年を取るにつれ、いろいろなことがしんどくなってきます。飲み過ぎた後になかなか回復できないのもそのひとつです。「前と比べると二日酔いが治りにくくなった」と感じていませんか? その理由を説明しましょう。金曜の夜に浴びるように飲んでも、土曜の朝にコーヒーを1杯飲めば平気だったという時期もあったかもしれません。けれども、年齢を重ねるにつれ、以前なら飲み過ぎても回復に数時間しかかからなかったのが、数日経たないとお酒が抜けなくなってくることも出てきます。
科学系サイト「Science of Us」のCari Romm氏によれば、それにはいくつかの理由があるようです。まず、身体はアルコールとその残留物を分解しなければなりませんが、肝臓でアルコールを分解している「アルコール脱水素酵素」と「アルデヒドデヒドロゲナーゼ」の量が低下します。そのため、「アセトアルデヒド」という、気分の悪さの原因になるアルコールの残留物が、以前よりも長く、分解されずに体内にとどまるようになるのです。
それに加えて、年を取るにつれてあらゆる面で回復力が落ちてきます。それは「免疫老化」、すなわち免疫機能が徐々に低下するせいです。身体が、自らを守って回復する方法を忘れたわけではありません。回復するスピードが以前に比べて遅くなるだけです。
それから大事な点をひとつ。ライフスタイルも、お酒の飲み過ぎから回復する上で大きな意味を持っています。ある程度の年齢になれば、責任も出てきますし、やるべきことも増えていきます。飲み過ぎたからといって1日中寝込んでいるわけにはいきません。そうした生活の変化のせいで、二日酔いが以前と比べるとひどくなったような気がするのです。ひどい頭痛と吐き気に悩まされつつ、仕事をしたり子どもの世話をしたりしなければならないのですから。
「Science of Us」の記事は一読の価値ありですから、ぜひ以下のリンクから全文に目を通してみてくださいね。
Why Your Hangovers Just Keep Getting Worse With Age | Science of Us
Patrick Allan(原文/訳:遠藤康子/ガリレオ)
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