
ビジネスパーソンならほぼ毎日、結んでいるネクタイ。深く考えずに毎回同じ結び方をしているのではないでしょうか。
「クールビズ」が定着して、ネクタイをしない方も多いですが...やっぱりネクタイをきちんとしている男性はとっても素敵ですよ!
今回は、顔の形や体系、そしてネクタイの柄に合わせて手順を少しアレンジをするだけでより素敵な結び方ができるコツをお届けします。
まずは基本からおさらいしましょう!
プレーンノット
シンプルなように見えてこの結び方が一番その人のオシャレ度に差がつくかもしれません。これがキレイにできれば、他の結び方も覚えるのは簡単です。
ウインザーノット
もうひとつ、ウインザーノットの結び方をご覧ください。同じネクタイでも結び方で襟元の印象がかなり違いますね。
他には代表的な結び方として、「ダブルノット」や「セミウインザーノット」などがありますが、現在はプレーンノットか、ダブルノットが主流です。

自分にあった結び目の選び方
お顔が小さい方や、小柄な方は、スモールノットがよく似合います。反対に大柄な方は、 釣り合いがよく取れる大きめのダブルノットにすると落ち着いた感じが演出できます。そして、 ネクタイを選ぶときにはまずシャツの色、それから襟の大きさや幅、そして形を確認して選びましょう。
迷った時は普通のネクタイであればプレーンノットにすればほぼ外すことはないでしょう。シャツにこだわりのある方はシャツの襟の開き具合や大きさに合わせて結び方も選ぶといいですね。
結び方をマスターしたら、コーディネートも考えてみよう

ネクタイの長さ
ネクタイの長さも重要な要素です。ネクタイには大体140cmから150cmぐらいまでのものがあります。背の低い方は短め、背の高い方は長めのものをオススメします。自分で選ぶのが難しい場合は、店員さんに相談してみると良いですよ。
剣先がベルトのバックルに半分かかるぐらいがネクタイを結んだ出来上がりの長さのベストです。ちょうどよい位置にくるように調整しながら結んでくださいね。結びあがりが、長すぎると「だらしない印象」、短すぎると「カジュアルすぎる印象」を与えてしまうので、とても重要なポイントです!ネクタイの色
次にネクタイの色についてです。自分が見る人に与えたい印象によって色を選ぶことが大切です。
たとえば、青や茶色なら真面目で落ち着いた印象、 赤系なら積極的で快活なイメージ、黄色は若々しく爽やかなイメージ など。シャツやスーツなどとの全体の雰囲気を確認しながら選んでみましょう。自分の肌の色や持ち物と調和するかどうかも判断基準になります。

柄について
ビジネスシーンでは無地や目立たない織り柄のものが人気です。 細い斜めのストライプや小紋も、人と違いを出すのに良いでしょう。
ネクタイを結んだ時に、表にくる太い部分は無地や小紋、結んだ時に隠れる細い部分は別の柄になっているおしゃれなデザインのものもあります。動いた時に表情が変わるのでなかなか良いですね。

ディンプルをきれいに
ディンプルとは英語で「えくぼ」のことなのですが、ここではネクタイの結び目の下に作る窪みのことを表します。この窪みをキレイに作ることでかっちりとした雰囲気と清潔感を演出できます。アナウンサーの方などもよくこのテクニックを使っています。
上記のポイントを押さえたら、グッとおしゃれ上級者に見えます。どんな結び目を作るときでもネクタイを上手に結ぶためには「強く締めすぎないこと!」これが第一です 。強く結びすぎるとシワになってしまいます。
意外と知らない、良いネクタイの見分け方

次に、良いネクタイの見分け方について見ていきましょう。実はネクタイをひっくり返して剣先の部分を開いてみると、どのぐらいそのネクタイが高級なのかがわかります。ライフハッカー読者の皆さんだけに、今回見分けるポイントを特別にお教えしちゃいます!
その1:たっぷりと 縫い代をとっていること
たっぷりと布地を使えるということは、 ネクタイメーカー自社の製品にプライドを持ち、品質にこだわっているということです。
その2:裏地にもシルクを使っていること
表地にシルクを使っているものは多数ありますが、通常表からは見えない裏地にも上質なシルクを使っているのは本当に高級なネクタイです。
その3:ループと呼ばれる糸の輪があること
ネクタイの剣先の部分をひっくり返してみると糸のループが出てくるものがあります。これはこのネクタイが手縫いであるという印です。

ネクタイはバイアス状(斜め)に布を裁断して作られているため、布地が伸縮しやすいです。手縫いのネクタイは、布が伸縮した時に同時に縫い糸も伸縮するようあらかじめ余裕を持たせてループ状にし、裏側に隠しています。
このひと手間があるために結んだ際に縫い目がきちんと伸縮し、引きつらないので、手縫いのネクタイは首へのフィット感が各段に良く、そしてとても丈夫です。
ちなみに、量産品のミシンで縫われたネクタイは、結ぶ際に強く引っ張ると縫ってある糸が切れてしまうことがあります。手作業でしかできない職人技です!

ネクタイはビジネスパーソンにとってとても身近なアイテムですが、この記事を読んでみて「見落としていた!!」という点があった、という方も多いのではないでしょうか。
そして最後に忘れないでほしいのは休憩中や、ふと気がついたときにネクタイが緩んでしまっていないかこまめに確認をすること! これが一番単純ですが、大事なことです。
朝結んで、結びっぱなしはダメですよ! ぜひネクタイを上手に活用して素敵にご自身を演出してくださいね。
