
iPhoneを使ったカメラ撮影は、すでにプロも仕事に利用することがあるなど、ひとつのジャンルとして確立されたと言えるでしょう。
手軽に撮れるというのが、iPhoneカメラの持つ最大のメリットですが、もっと手軽に素早く撮りたいという要望を満たしてくれるのが、『COVR Photo Lens Case』です。
このケースは、レンズにあたる部分にプリズムが取り付けられています。これが光を約90度屈折させることで、iPhoneの撮影方向を背面方向から上方向に変えてくれるのです。
プリズムを通すため、鏡写しにしたように逆像を写すことになりますが、専用アプリを使えば、正像に戻すことができます。
こうしてカメラの撮影方向を変えることで、リモコンを持つようなスタイルで、片手だけでどんどん写真が撮れるようになっています。
片手に荷物を持ったまま、もう片方の手でシャッターボタンをタップしようとして上手くいかなかった経験は、皆さんにもあると思いますが、そんな問題を解決してくれます。
一応、通常の撮影方法にも対応できるように、プリズム部をスライドさせることもできます。

パッと見、ジョークグッズか、子供用のスパイグッズのように見えるかもしれませんが、これを作ったThomas Hurst氏は、2000年のピューリッツァー賞ニュース速報写真部門を受賞しているなど、実績のあるプロカメラマンです。
彼は、「37歳の妻が末期ガンであると判明した時、両手を使うことが難しかった彼女のiPhoneで少しでも多く家族の写真を撮り、当時1歳半の息子にも思い出を遺してやりたいという妻の願いを叶えたくて、これを開発しました」と語っています。
質実剛健、飾り気のないカバーですが、実はスマホカメラ好きを満足させるだけの性能を持ったアイテムです。ケースの色は、iPhone SE/5/5s用が、ブラック・ブルー・パープル・ホワイトの4色。iPhone 6/6s用が、ブラック・ホワイトの2色から選べます。
COVR Photo app/iTunes Store
(田中宏和)
田中宏和
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