燃え尽き注意! 大きなレースに出場した後もランニングを続けるコツ ~1年間で1分も運動していないあなたへ
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こんにちは、マラソンランナーの鈴木莉紗です。
前回、前々回と、ランニング初心者の方へ向け、ハーフマラソン完走のための練習メニューを紹介してきました。あの練習メニューをしっかりと実践していただければ、きっとハーフマラソンを走り抜くことができるはずです。
しかし問題は完走した後。ハーフマラソンなどの大きなレースを走った後は、「燃え尽き症候群」に近い感じで、ランニングへのモチベーションが下がってしまう人もいます。カラダのためにも適度な運動は続けた方がよいので、今回はハーフマラソンを完走した後もランニングを続けるコツについて書きたいと思います。
1.レースに申し込む
目標がないとなかなかがんばれないという人も多いのではないでしょうか。そんな時は、またすぐにレースに申し込んじゃいましょう!
観光色の強いものやエイドステーション(補給所)で果物やお菓子が振る舞われるもの、参加賞が豪華なものに申し込んで楽しんでみたり、海外レースに思い切って参加したり、友人や知人を誘って駅伝大会にチャレンジしてみるなんてのもいいでしょう。とりあえず1カ月に1回以上のペースでレースを入れておき、継続せざるを得ない状況へ追い込んでしまう作戦です。
どのようなレースなのかは、『ランナーズ』などの雑誌やランネットの大会レポートを読むと分かるので、事前にチェックするのがオススメです。
2.トレイルランニングに挑戦する
ロードを走るばかりがランニングではありません。トレイルランニング(山を走る)もオススメです。最初は安全のため標高が低い山に行ってみましょう。景色や緑に癒やされますし、非日常的な空間で心身ともにリフレッシュすることができるはず。
私もロードの練習を本格的に始める前は、トレイルランニングにハマってほぼ毎週末、山へ走りに行っていました。全然練習せず、携行食もほとんど持たないで参加した50kmのトレイルランニングレースで低血糖になり、救護車で運ばれたのも今では良い思い出です(苦笑)。
山には登山を楽しむためのマナー(他の登山者へ挨拶をする、ポイ捨てしないなど常識的なことですが)がありますので、本などで事前に調べていきましょう。初心者の方のための講習会や練習会もありますので、まずはそれに参加すると良いでしょう。アートスポーツではトレイルランニングの道具やウェア、補給食も販売していますので、一式揃えることができます。定期的に練習会なども開催しているので、ぜひスタッフの方に相談してみてください。
3. 練習会に参加する
1人で黙々と走ることに限界を感じている人もいるかもしれません。そんな時は練習会に参加して、汗を流してみましょう。練習会に参加している人はモチベーションが高い方が多いので、刺激をもらえるハズ。また、1人ではなかなかできない練習メニューもできるので、練習のバリエーションを広げられて走力を上げられるメリットもあります。
仲間ができると走るのがさらに楽しくなりますよ。クラブチームに所属するという手もありますが、単発の練習会もランニングステーションなどがほぼ毎日開催していますので、ランニングステーションのホームページ、スポーツエントリー等で探してみましょう。5月末からはアートスポーツで私が講師を務める練習会を開催予定なので、ご興味があればホームページ、店頭での告知を確認してみてくださいね。
4. 思い切ってランニングから離れる
実は、現在私はランニングの練習を競技レベルからは離れて、休んでいるところです。心肺機能が落ちたり、走る感覚を忘れないためにジョギングは軽く行っていますが、長い距離を速く走る距離走などのポイント(負荷の高い)練習は行っていません。今年の東京マラソンで2時間40分を切りましたが、少し燃え尽きてしまったのと、誰かと競って記録や順位を追い求めることに疲れてしまったため、心身ともにしっかり休んでリフレッシュする期間を設けることにしました。
今は筋トレをメインで行っていて、夏場~シーズン中に行うハードな練習に耐えられるカラダを作り上げています。走っている時にはタイムが良くなっていくことがうれしかったのですが、最近はスクワットなどの重量や回数が上がっていくことに達成感を感じるようになってきました(笑)。
筋トレを行うとケガをしにくい丈夫なカラダを作れるのと、走るパフォーマンスも上がるので、成果がランニングに直結します。どうしても走るモチベーションが上がらない人は、筋トレや自転車、ボルダリングなど他のトレーニングに切り替えるのも有効な方法だと思います。
走るだけが運動じゃないし、走りたくなった時にまた走れば良いのです。運動は特別なことではありません。自分の心身の健康のためにライフスタイルへ取り入れて運動を習慣化することが、何よりも大切だと思います!

(写真/松島徹)
鈴木莉紗
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