どんなシミももう怖くない! 超簡単、その場で出来ちゃう時短ケア
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ワインやミートソース、お醤油などを、お気に入りのネクタイやシャツにうっかり飛ばしてしまい、「しまった...」となった経験がある方は多いのではないでしょうか。
今回は、そんな時にもその場ですぐできる、シミの応急処置のコツをお届けします。
シミには2種類ある

はじめに知ってほしいのは、シミは「時間が経つほど、汚れをきれいに落とすのは難しくなる」ということ。そして、シミには大きく分けて「水性」「油性」の2種類がある、ということです。
対処を間違ってしまうと、応急処置どころかさらに汚れが広がってしまったりと逆効果です。あなたの「こぼしちゃったもの」が何なのかをしっかり把握することに、お気に入りのアイテムの命運がかかっています。
あなたがこぼしてしまったのがお醤油やビールなど水性のシミの場合、とりあえずは致命的ではありません。まず、シミの部分に下からティッシュをあてがって、上から水を含ませたハンカチなどでシミを叩きだします。
下にあてがったティッシュに、シミそのものを生地から移動させるイメージです。それでもシミの色が気になるようなら、薄めた中性洗剤をハンカチに含ませても良いでしょう。お店や、会社のトイレに備え付けてあるようなもので十分です。ただし、トイレにある石けん水は弱アルカリ性のものが多いので、クリーニング後にしっかり洗剤を落とす必要があります(生地を傷ませないため)。
それと、絶対にシミになった部分をこすらないでくださいね。こすってしまうと、生地の繊維が傷んでしまうんです。生地がよれてしまったり、そこだけ薄くなってしまったり...。一度痛ませてしまうと二度と元には戻らないので、ご注意を。
油性のシミの場合どうする?

次に、こぼしてしまったのがミートソースやチョコレート、カレーなど油性のシミだった時。取り扱い要注意です。ちょっと厄介ですが、順を追って正しく対処しましょう。
1. 固形物がある場合は、まずそれを生地からつまんで取り除く。
2. ティッシュペーパーか乾いた布で、押さえるように油分を吸いとる。水溶性のシミと同じく、裏にタオルを当てがってくださいね。
3. ハンドソープや石鹸などを、直接生地に染み込ませる。
4. 水を含ませたハンカチで表面を押さえる。
5. シミが薄くなるまで2→4を繰り返してくださいね。落ちづらいですが、これで家に帰るまでの時間稼ぎはとりあえずできます。
なんのシミだかわからないときは、油性のシミの落とし方から試してくださいね。 油性のシミに最初から水を使ってしまいまうと、汚れが落ちにくくなってしまいます。番外編その1 ワインのシミ

私のように赤ワイン好きのみなさん。意外に思われるかもしれませんが、赤ワインをこぼしてしまったら...すぐさま同じぐらい白ワインをぶっかけてください。気でも狂ったかと思われそうですが、赤ワインに白ワインをかけると、染みはとれちゃうんです。ワインをもってワインを制すのであります!
その後は、他の水性のシミと同じように叩き出します。「さらにワインをかけるなんてもったいないよ!」という方は、代わりに「塩」を、こぼした箇所を隠すようにかけてください。もちろん、ワインが乾く前にです。
しばらく時間をおいた後に手でもみ洗いを行えばほぼ、シミにはなりません。
番外編その2 ボールペンのシミ

ワイシャツの胸のポケットに入れている事が多いボールペンですが、つい芯が出た状態で入れてしまう事がありますよね。でも心配ありません。
洗面所には大体、消毒用ジェルがありますよね。消毒用ジェルはアルコール類ですから、インクのしみ抜きにだって使えるのです。まずインクがついた部分を裏返しにして、布の下にペーパータオルなど薄い紙を敷きます(なければトイレットペーパーやティッシュでもOK)。
消毒用ジェルをシミに馴染ませたら、上からトントンと叩くように下の紙に移しとります。
番外編その3 ネクタイのシミ

ネクタイには事前対策を!
食事をしていてシミが飛んでしまいやすいアイテムNo.1はネクタイでしょう。ネクタイは他のアイテムと違ってちょっと厄介です。
なぜならネクタイは捻じってしめるため、その力が均一に働くよう生地を斜め方向にカットする"バイアス裁ち"で作られているから。よって、洗濯したり無理にこすったりするとヨレてしまうという性質があるのです。
それでおすすめしたいのが、お気に入りのネクタイをおろす前に、防水スプレーでコートすること。クリーニング屋さんに専門のメニューもありますが、ご自宅でも十分できますよ。防水スプレーには生地専用の物と、革素材と布地両方に使用できるタイプがあります。革小物や靴にもスプレーしたい! という方は両方に使えるものを購入しておくと安心ですね。ただし、シルクや起毛、高級素材には使用できないこともありますのでご注意を!
番外編その4 貸衣装のシミ
貸衣装を汚してしまった...。そんな最悪な事態に陥ってしまったら選択肢はただ1つ、「そのまま返す」です。「えっ?」と思いましたよね。なぜかというと、自己判断で間違った処置をすると生地が傷み、そうなると最悪の場合は「買い取り」を求められる可能性があるからです。汚れの色は落ちていても、繊維の傷みはプロが確認するとわかってしまうんですよ。
シミがついた状態で返却すると、染み抜き代金を請求されるかもしれません。それでも買い取りよりは絶対に安く済みます。返却時に、正直に何のシミをつけてしまったのかきちんと伝えることをオススメします!
洋服を汚してしまうと、とっさにおしぼりなどでこすりたくなりますよね...でもまずは落ち着いて、生地の種類やシミの原因を確認しましょう。会食の席などで不測の事態が起きてもスマートに対応できたらとってもポイント高いですよ!
次回もすぐに実践できて、知っているとちょっと楽しい、スマートな紳士へのコツをお届けします。乞うご期待!

丸山 尚弓
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