顔が映るほどのツヤ!? あなたの靴を憧れの「ミラーシャイン」にしちゃいましょう! ~美人すぎるメンズファッションライターが教えるシューズケアのコツ
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魔法の一滴で、こんなに靴がツヤツヤになっちゃいます!!
メンズファッションライターの丸山尚弓です。今年も残すところわずかとなりました! クリスマス、忘年会、新年会とイベント続きのこのシーズンですが、果たしてあなたの靴は乗り切れるでしょうか? 靴は、履いている時はもちろん、脱いで玄関や下駄箱に置いてある時でさえ注目が集まります。
今回はライフハッカー読者の皆さんにだけ、華やかなシーンには欠かせない、こだわりのミラーシャイン(鏡面仕上げ)という靴磨きのテクニックを伝授しちゃいます!!
それでは実際にやってみましょう!

まずは靴にシューツリーを装着して、お手入れをしやすくします。前回と同じように「ステインリムーバー」で汚れを落とし、養分を補うケアをして、ミラーシャインに仕上げる下準備をしましょう!職人さんは「熟練のカン」で革と会話ができるので良いですが、今回私はマイクロスコープという文明の利器を借りて科学的に検証してみます。

今まで革靴をミラーシャインにしたくても、「イマイチちゃんと光らない」「どれくらいが輝きのゴールなの?」と首をかしげていた方、これを見れば納得していただけるハズ!
4段階に分けて、ワックスを塗り込む前の状態からガラスのようにピカピカになるまでを、マイクロスコープによる写真で解説しちゃいますよ! 順を追って一緒に確かめてくださいね。

通常のケアが終わった状態が「1」です。はっきりと毛穴を見ることができますね。

ここでひとつポイントです!
ワックスを塗り込むための「ポリッシングクロス(布)」は、必ず指にピンと張るように巻いてくださいね。そうしないと失敗の原因になるので要注意。

磨くためのワックスといってもこんなにたくさん種類があるんですよ!
私が今回ミラーシャインに仕上げるために使用したのは、今年の春に発売された「Traditional Wax」という蜜蝋(ミツロウ)がベースのワックス。初心者の方が入門編として使ってもきれいなツヤがでますし、光り始めるまでが早いんです。今までもミツロウがベースのものはありましたが、これは日本の気候にあった配合で劣化もしづらいので、オススメです。

缶を開けたらまず、指に巻き付けたクロスにタップリとワックスをつけましょう。

ワックスを、強く光らせたい部分に2~3回塗り込みます。大体、靴先1/3ぐらいが目安。クルクルと円を描くように優しく塗り込むのがコツです。あまりワックスをまわりに広げすぎないでくださいね。ワックスを塗ったら、2~3分置いて乾かしましょう。より次の作業がしやすくなりますよ。

現在「2」の段階です。毛穴にワックスが入り込んで、デコボコが目立たなくなってきているのがわかりますね。
さて、ここで「魔法の一滴」となる液体をご紹介しましょう!

そうです、実はお酒なんです。わたしは香りが好みなので、ヘネシーを使いましたよ。必ずウイスキーやコニャック、ジンなどの甘くないお酒〝蒸留酒(スピリッツ)″を使ってくださいね。

水分のつけすぎは一番失敗のしやすいポイントです! 液体を少しずつ出すことができる容器があるといいですね。写真の中で私が使っているようなディスペンサーがあると、とっても便利です。

ポリッシングクロスを巻いている指ではなく、何もついていない指でチョンと一滴、お酒を落とします。「え、本当に一滴でいいの?」と思いましたか? でも、これが適量なんです。

さぁ、ここからがいよいよ本番ですよ! 液体の力を利用して、ワックスをならしていきましょう。なでるように軽~く、クルクルと円を描くようにしてください。
水滴がなくなったら再度1~2滴をたらし、何度かこの工程を繰り返します。時間のかかる作業なので、強くこすらず、慌てずにゆっくりとやってくださいね。熟練の職人さんでも、20分はかかるそうですよ。
次第に、指にひっかかりを感じるようになってきたら、あともう一歩です!

徐々にロウが表面にのってきたな、という手ごたえが感じられます。ここから、もうひと頑張り! そうするとより強い光沢感が得られますよ。

やっと「3」まできましたね! もはや肉眼でも、かなり強い光を放っていることが確認できます。


ここからが最後の一仕上げ。きれいな部分を指に巻き替え、別の指でアルコールを一滴とって、手の甲でクロスの「毛羽立ち」をならします。
うっかりクロスが毛羽立ったまま靴を磨いてしまうと、せっかく張ったワックスの膜を傷つけてしまい、今までの苦労が台無しになってしまうので要注意!

クロスを巻き替えて、ワックスのついていないきれいな面でさらに磨くことで、より深いツヤを生み出すことができるんです。

いよいよ最終形態の「4」に到達しました。しっかりと厚いワックスの膜が形成されて、もう毛穴の影も形もありません。
1とあらためて見比べれば、革がピカピカとガラスのように光る状態に変化しているのも納得ですね!

見てください! 思わずため息が出ること請け合いです!
ミラーシャインに仕上げた靴は、とってもフォーマルな面持ちですね。パーティーや結婚式など華やかな席には最高ですよ。ただいい靴を履くだけでなく、履いている靴がしっかりとしたお手入れでグレードアップされていると、より好印象が与えられます。絶対に覚えておいて損はないので、ぜひ試してみてくださいね。
注意
今回は撮影用に靴全体を磨いていますが、本来は芯の入っているつま先の部分とかかとのみを磨いてください。
「どうして全体をピカピカにしちゃダメなの?」「どうせだったら全部光らせた方がきれいなんじゃないの!?」と思った方。私も昔は疑問に思ってました。

皆さん、革靴の中がどんな風になっているかご存知ですか? この断面図をみれば、答えは単純明快だと思います! 革靴のつま先とかかと部分には固い芯が入っていますが、その他の部分は足の動きに合わせて柔軟に曲がるようになっています。折れ曲がってしまうと、せっかくピカピカに磨き上げた面は割れて汚くなってします。そんなのもったいないですよね。だから、磨くのはつま先の部分とかかとのみでいいんです。

プロ顔負けの「ミラーシャイン」が自分でもできるのは、うれしい発見だったのではないでしょうか? お気に入りの一足をここぞというときにドレスアップする技、ぜひマスターしてくださいね!!
今後の靴特集では、普段使いでもさりげなく人と差をつけられる、「ミッドシャイン」などもご紹介する予定です。次回も皆さんがより素敵な男性へと一歩近づく情報をお届けしますので、乞うご期待!

丸山尚弓
- [エム・モゥブレィ] M.MOWBRAY ステインリムーバー60
- M.MOWBRAY
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