今のうちからリタイア後に備えよう

仕事をリタイアするとき、十分なお金がないのならばそれに対する答えは簡単です。「もっと長く働きましょう」です。しかし、あまり楽しい解決策ではありません。もしお金がそれほど貯まっていなくても、自分なりに精いっぱい貯金はしたはずですからね。
実際の所、長く働き続けるのは、あまりリアルな選択肢ではないようです。
金融機関のWells Fargoが行った調査によると、リタイアするのに十分なお金がないからといって、長く仕事を続けても、あまりうまくいかないことが多いようです。調査結果は、以下のように報告されています。
60歳以上の半分以上(54%)の人は、55歳から59歳の人と比べ、リタイアに必要なお金を作るために「少なくとも70歳」まで働くつもりでいるようです。しかし、実際には長く働き続けるのは難しいかもしれません。すでにリタイアした半分近くの人(49%)は、実際に計画していたよりも早くリタイアしたと言います。その理由としては、そうせざるを得なかったという人が多く、37%の人が健康上の理由、 21%の人は雇用先の決定によるもの、そして十分なお金が貯まったために早くリタイアしたという人は、わずか7%でした。
今回の調査で、リタイアした人の半分はそうせざるを得ない理由があり、予定よりも早くリタイアしていました。70歳以降も仕事を続けようと考えている人は、計画通りに働くことができなくなる可能性も考えておくべきでしょう。予期せぬ事態が起こることを知っておくことは非常に重要です。
この調査結果にがっかりしましたか? もし、あなたが巻き返しを図ろうとお金を貯めているなら、ほかにできることはないですからね。しかし、リタイアするタイミングを考えるにあたっては、できるだけやりくりできるように、現実を把握することが重要なのです。
あなたがまだ若いのならば、早くから貯金を始める良い機会でしょう。
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