初心者に教えたい目的別ワークアウト用シューズの選び方
- カテゴリー:
- HEALTH

機能性の高いシューズが登場する以前は、ウォーキング、サイクリング、ランニングなどはスニーカー1足あればこと足りました。しかし、今ではワークアウトごとに適切なシューズを選ぶことが、ケガを予防し運動効果を高めることにつながります。では、ワークアウトごとに細分化されたシューズをどのような目線で選べば良いのでしょうか?
そこで初心者にも役立つ、店でよく見かけるワークアウト用シューズの用途と選び方についてご紹介します。
ランニング用シューズ

ほとんどのランニングシューズは運動制御力と安定性を備え、緩衝技術を使ってデザインされています。着地するとき足の内側や外側が回転する動きを緩和させる目的で土踏まずのあたりが固くなっていたりクッションが入っているシューズもあれば、踵を高くして反復する着地運動による負担を軽減するようにしているシューズもあります。踵が前足に比べてどれだけ高くなっているかを示すヒールドロップが低いほど踏み出した前足でしっかり着地しやすくなります。
どのシューズが良いかとなると、自分の足のサイズにぴったり合うシューズにするとランニングをはるかに楽しめるようになります。不適切なサイズのシューズはケガの原因になったり、マメや足の指の爪の打撲、外反母趾などを引き起こす可能性があるからです。こうした問題のほとんどは、シューズのサイズが小さすぎたり、幅が狭すぎたり、単に合わなかったりするせいで起こっています。シューズの中で足の指が自由に動かないなら、小さすぎるのかもしれません。
ロードランニングシューズ
適正:ほとんどのランニングシューズは「ロードランニング」用です。その名に反して、どんなところを走る人にも向いています。価格帯:70ドル-200ドル長所:シューズメーカーはあらゆるタイプのランナーに対応できるように優れた特性とモデルを開発してきたので、どのモデルがどのタイプのランナーに適しているかについて多くの議論があります。一般的には走行距離と走行中の快適さでシューズを選べばいいのです。短所:ランニングシューズは、主に前に向かって走るようにできているので、足首のサポートはあまりできないようになっています。テニスやサッカーなど横に動く動作には不向きです。トレールランニングシューズ

スパイクシューズ

レース用フラット・シューズ

ベアフィート

ミニマリスト・シューズ
適正:裸足のようなスタイルで走りたいけれど足を保護したいと言う人に向いています。繰り返しになりますが、自分がそうしたい場合にだけミニマリストのシューズで走りましょう。価格帯:75ドル-120ドル長所:ミニマリストのシューズは裸足で走ることを念頭にデザインされています。その結果、大変軽量で踵が低くなっており(一般的に0〜8mm)、それでも尖った岩に着地して痛みで叫び声を上げることが無いように十分なクッションが入っています。靴底も柔軟性が高く足が自由に動かせるようになっています。従来のランニングからもう少し裸足に近いランニングに移行するのを助けるようにデザインされたミニマリストのトレーニングシューズもあります。短所:ミニマリスト・シューズは軽量につくられているため耐久性が低い傾向にあります。それなりの素材はあるものの、走ったり歩いたりすると岩のトゲトゲを感じてしまうかもしれません。ジムのトレーニング用
カーディオ・マシンやエアロビクスのクラスに興味があるのなら、ほとんどのシューズはジムで履くのに十分です。ウエイトリフティングとなると、足首の安定性を重視することと足が地面にしっかり立ち、重い物がのしかかってくる力以上の力で「地面で踏ん張る」ことができるようにするのが大切です。このことからもわかるように、フラットで固い靴底が一般的に適切なシューズと言えます。
ウエイトリフティング用シューズ

クロス・トレーナー(厚底シューズ)

自転車用シューズ
地元のサイクリングチームに入っていたり、山間を走り抜けたりしてサイクリングにかなり本気で取り組んでいるなら、サイクリング・シューズは値が張りますがお金をかける価値はあります。
足がつるのを防ぐためにとても固いのが特長です。さらに重要なのは、サイクリングシューズを履いてクリップのないペダルを踏むとペダルをこぐたびに安定してペダルに足が接していられるので、力とエネルギーの移動が伝わりやすくなります。
サイクリングシューズ

マウンテンバイクシューズ

ウォーキング用
快適なウォーキングは大切です。ちょっと近所を散歩したり食料品店に歩いて行ったり、アウトドアで使うのも良いでしょう。長時間シューズを履くことになるので、履き心地の良さが一番のポイントです。
ウォーキングシューズ
適正:外履きとしていつでも使える万能シューズです。基本的に1日中履いているので、質が良く履き心地の良いシューズにお金をかけるのは決して悪いことではありません。価格帯:50ドル-100ドル長所:サンダルなどを除いて、ほとんどすべてがこのカテゴリーに分類され、ランニング・シューズの役目もしっかり果たしてくれます。短所:種類が多すぎるので選ぶのが大変です。ハイキングシューズ

バックパッキング・ブーツ

自分に一番適したシューズの選び方
たくさんのシューズの中から選ぶことになりますが、シューズの種類やタイプ、用途を越えて、一番大切なのは履き心地の良さです。Greg氏は次のように説明しています。
シューズの履き心地が良いなら、それが自分に合ったシューズなのかもしれません。クロス・トレーニングシューズ、パンプス、ジム用シュ-ズ、ウォーキングシューズは基本的に同じです。シューズを履いている人の筋肉の動かし方はそれほど違いません。だから極端に良いわけでも悪いわけでもありません。どれも足を少し保護してくれるだけです。
シューズを買いに行こうと決めとき、履き心地の良さを探し当てるのに役立つコツをご紹介します。
・思い込み禁止。何種類かのシューズを試してみる:シューズの外見、特長、価格などで自分の目的に適しているか見抜くことは決してできません。店のルールに従って試し履きする必要があります。あらゆるタイプのシューズやブランドで同じサイズが自分に合うと思ってはいけません。
・異性用のシューズを試してみる:シューズは一般的に男性用と女性用にデザインされますが、女性が男性用のシューズを履いてみても、あるいはその逆をしても何ら問題はありません。試してみなければわからないものです。もしかしたらその方が自分の足にぴったりかもしれません。
・シューズの試し履きは午後にする:1日中シューズを履いていると足はむくんできます。そのころがシューズを試し履きするのに最適なときです。
・ランニング・シューズは大きめを選ぶ:ランニングをしていると足が半インチ大きくなると言われてます。だからほとんどの人は普段より半サイズ大きいシューズがおすすめます。足はつま先のところが一番幅広いので、足の指が動くのに十分な余裕があった方が良いです。つま先や横幅がきついと、そのシューズは足にあっていないことになります。
・ソックスを履く:シューズのサイズを選ぶときは、必ず使用するソックスと一緒に履いてください。
最後になりますが、細かいことにこだわり過ぎないようにしましょう。
考慮しなければならないことがたくさんあるのは明らかですが、シューズ選びはたいてい必要以上に複雑なものです。なにかに特化したシューズは限定的な状況でしか機能を発揮できなかったり、目に見えるメリットを感じることができません。シューズ選びの90%が好みで選んでいることを考えると、必ずしも必要ではない1足に150ドル以上のお金を投じることは一番したくないことです。
それに加えて、Greg氏はこう言っています。「一般的なカテゴリーのシューズの中から選んでいただいて十分です。このシューズにすべきだと誰かにすすめられても履き心地の悪いものを無理に履こうとはしないでください。
Stephanie Lee(原文/訳:春野ユリ)
Illustration by Tina Mailhot-Roberge. Images by emomijland, Dawn - Pink Chick, RichardBH, S.Wplunkett, Poi Photography, adrian valenzuela, iamNigelMorris, Glory Cycles, Hans Fransen,cogdogblog, and Mr Moss.
ランキング
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5