「あきらめる人」が「粘り強い人」になるための簡単な方法

PickTheBrain:ワクワクしていた面白そうなプロジェクトを大変そうだと感じたら、あなたはあきらめますか? 絶対に終わらせることができない仕事を、あなたは始めることができますか?
今回は最後まで粘り強くなるための5つの秘訣をご紹介します。ぜひこれからは夢をあきらめないで頑張ってください。
1. 自分を思いやる気持ちを育む
いつもあなたを批判したり、無能で価値がないと言ってくる人と一緒に人生を過ごせますか? ほとんどの人が毎日、このような生活を送っているものです。何かをあきらめる大きな理由のひとつが、おそらく自己批判でしょう。
あなたたちの中にも、自分に厳しくなることが大きなことを成し遂げるためには必要であると怖れている人がいるかと思います。しかし、それは大きな誤解です。自制したり、自分を律することはとても大切ですが、自分を思いやることはそれ以上に大切なのです。自分のことを思いやる気持ちを持つと、より粘り強く、忍耐強くなれるということは、研究でも証明されています。
粘り強い人は自分を尊重し、自分を思いやる気持ちを大切に育てています。
簡単にはできないと思いますが、まず初めに1週間、自己批判を完全にやめ、あなた自身に何が起こるか観察してみてください。気分が良くなり、いつも以上に仕事がはかどるはずです。
誰もが今の自分のレベルや成長度に合わせてベストを尽くそうとしている、ということも忘れないでください。たとえ自己批判があなたにとってごく当たり前で、誘惑してきたとしても自分を責めることに意味はありません。
2. 最悪の事態に備える
私たちは目標を設定すると、当然それを達成したいと思うものです。目標を達成した場面を想像すると、最高に気分が良くなりますよね?
しかし、目標に向かっているときに犯してしまう一番大きな間違いは、楽観的にものごとをとらえ、悪いことが起こるのを予測できなくなることです。目標を決める前に、今後起こりそうな問題や課題に対する心の準備をすることが目標を達成するためには大事です。
「このままやっていくと起こりうる最悪の事態は何だろう?」と自問自答してみてください。そして、そのひどい状況をさらに10倍くらい悪く想像しましょう。さらに最悪のシナリオを想像する時間を十分に設け(実際に紙に書くのも良いです)、それに対しての処方箋を考えます。仮に目標を断念してしまうときのために、前もって最悪な事態が発生したときにやり過ごす方法を準備しましょう。
困難な事態に直面する精神的な心構えをするだけで、驚くほど物事に粘り強くなれます。
3. 被害者ぶらない
ほとんどの人が目標に対して非現実的な期待をしがちです。失敗すると自分を責め、自分の能力が足りなかったか、運が悪かったのだと考えます。自分のことを被害者のように思い、周囲の人には自分のやったことがどれだけ大変だったか、どれだけ運が悪かったか、もしくは自分がどれだけ馬鹿だったかを伝えます。
そもそも私たちは、目標を到達させるために必要な努力や時間を誤算していることが多いです。たとえば、起業して2〜3年一生懸命に働いても、失敗するスタートアップの経営者は珍しくありません。あと数年やれば最終的に成功するか失敗するか、それは誰にもわかりません。何だか気が重くなる話と思うかもしれませんが、結果を得るまではもう少しがんばった方が良いのかもしれないということに気づかせてもくれます。
粘り強い人は被害者ぶったりしません。そんなことをするのはやめましょう。
4. 瞑想をする
以前にも瞑想のメリットをいくつかご紹介してきましたが、目の前の仕事に対する集中力が高まるのも、そのうちのひとつです。瞑想を実践することで、自分の意識を今という瞬間に引き戻すことができるようになります。
人は、過去や未来のことを考えている時間が極端に多いです。目標を達成するためにやらなければならないことをすべて考えていたら、すぐに手一杯になってしまいます。しかし、今の瞬間に意識を集中させることを瞑想で学べば、ストレスが軽減し、やらなければならないことで手一杯になることなくなり、その結果、粘り強さが増します。
やらなければならないことを意識しすぎて疲れているなら、今日から瞑想を取り入れてください。
5. モチベーションを高めてくれるものに毎日触れる
自己啓発家のジグ・ジグラーは「仕事に対してモチベーションが長続きしないと言う人がよくいるが、日々の入浴に対してのモチベーションだって同じ。だからとりあえず毎日することが大切だ」と言っています。モチベーションが高まるものを読んだり、見たり、聞いたりすることは、その日の気分を高める良い方法です。そのようなものに日々触れていると、好きなフレーズを自然と覚え始め、それが自分の座右の銘になります。私たちがつらいと感じるときに、そのような言葉を思い出すとあきらめずにいられます。
葛藤というのは頭の中で起こっているので、つらく困難な時期を耐え忍ぶためにも、毎日1回は確実にモチベーションが高まる言葉や映像に触れましょう。目標から逃げ出したくなるときは、おそらくほとんどの人が同じように葛藤を感じています。
粘り強い人は、多くの人があきらめるような状況でさえ耐え忍ぶことができます。すぐにあきらめてしまう人とはその点が大きく違うのです。
The 5 Little Secrets of Highly Persevering People|Pick The Brain
Thibaut Meurisse(訳:的野裕子)
Photo by Shutterstock.ランキング
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