
ライフハッカー新年企画「Ventures High 2015」では、私たちが注目するベンチャースピリットあふれる企業にお声がけし、昨年の振り返りをはじめ、2015年にかける意気込みや展望、そして今オススメの本を聞きました。記事の中で話されているさまざまなことが、今年の新たな潮流となっていくのかもしれません。1月5日より1月9日にかけて展開していきますので、ぜひご注目ください。
今回登場するのは、無料動画のオンライン学習サイト「schoo WEB-campus」を運営する株式会社スクーです。
あけましておめでとうございます、株式会社スクー代表取締役の森健志郎です。
私たちが展開しているのは、インターネット生放送を活用した、社会人向け動画学習サービス「schoo(スクー)WEB-campus」です。人を感じられるネット学習サービスとして、先生と生徒、生徒と生徒のコミュニケーションを最大化する動画学習コンテンツを提供しています。WEBデザイン、プログラミング等の「WEB・IT系の仕事に活きる」学習コンテンツを中心に、全1300の講座を、録画受講することが可能です。
2014年のキーワードは「プラットフォームへの転換」
メディアからプラットフォームへ。2014年は、その転換を図った年でした。
弊社が取り組んできた「自社で制作する動画学習コンテンツ」のノウハウと、その体験・学習効果を最大化するためのプラットフォームを約100の団体・企業・大学に開放。スクーのスタジオからだけではなく、外部から月間100以上のコンテンツが生み出されるプラットフォームへ進化を果たしました。
またiOSアプリのリリースや、スマートフォンブラウザのリニューアルなど、ユーザーの生活シーンに入って行きやすい土台という意味でも、プラットフォーム化を推し進めた年といえます。
ウェブサービスに必要な「文化や規範」を歴史に学ぶ
2014年に読んで、私がオススメしたい一冊は『繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史』(マット・リドレー著、大田直子・鍛原多惠子・柴田裕之訳、早川書房)です。
人類史をデータで分析していく書籍ですが、サービスの規模が広がるに連れて、IT関連の書籍よりも、人類学や文化、イノベーションのルーツを知るための書籍を読むことが多くなりました。ユーザーに長く愛され、使い続けられる。かつ新しい何かをたくさん生み出しているコンシューマー向けWEBサービスには「文化」やそのサービスだからこその「規範」があります。
文化や規範を生み出していくのは、人間社会もウェブサービスも同じで、"歴史"に他なりません。初期から使い続けているユーザーの行動、開発している会社の思想・スタンス、新しく加わるユーザーの傾向。それらの"歴史"を自社でも明確に見つめ、独自のサービス文化を形成していきたいと思っています。
2015年は「サービスから事業へ」をテーマとしています
たまったコンテンツを企業の研修として導入したり、学校現場で活用していただく団体導入プランや、より上級者に向けた少人数限定の課金コースの開始を計画しています。ユーザーやクライアントから大きなお金をお預かりできるほど、価値のある学習サービスへ。引き続き「インターネットだからこそ」の学習体験を追求していきます。

(株式会社スクー代表取締役 森健志郎)
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