特集
カテゴリー
タグ
メディア

美術館でクリスマス~この冬行きたい美術館・博物館10選

美術館でクリスマス~この冬行きたい美術館・博物館10選

今やどこに行っても、3DプロジェクションマッピングやLEDイルミネーションなど、クリスマス気分を盛り上げる演出が行われてにぎやかですね。にぎやかなのもいいけど、静かに過ごせるところもいいな、という方におすすめしたい場所がミュージアムです。美術館や博物館はどうも敷居が高いと感じてしまうという人にとっては足が向きにくい場所かもしれませんが、この季節ならではの工夫や演出で、どこの美術館でもより入りやすい雰囲気作りをしています。この機会にぜひ美術館でクリスマスを過ごしてみてはいかがでしょう。

美術館というアカデミックな空間だからこそ、より厳かな雰囲気に浸りたいという方には美術館でのコンサートをおすすめします。

クリスマス・ナイト・コンサートを開催する横浜美術館

横浜美術館では12月22日(月)~24日(水)に、クリスマス・ナイト・コンサートが開かれます。22日はNHK交響楽団メンバーによる弦楽四重奏、23日はハンドベル・ナイト、24日にはNHK横浜放送局公開生放送スペシャルジャズライブがあります。同館を象徴する広大なグランドギャラリーでのコンサートはきっと心に残るものになるはずです。また、この期間(12月22日~24日)はクリスマス・ナイト・ミュージアムとして、音楽を愛した画家ホイッスラーの大回顧展である「ホイッスラー展」を20時まで堪能できます。

141219christmas_art2.jpg
13日に行われた横浜美術館のグランドギャラリーでのコンサート

141219christmas_art3.jpg
横浜美術館では『ホイッスラー展』を開催中。(モデル:茂木ミユキ)

東京都庭園美術館はリニューアルオープン

11月22日にリニューアルオープンした東京都庭園美術館でもコンサートが開かれています。リニューアル以前にも好評だった「旧朝香宮邸 東京都庭園美術館コンサート」。12月20日に行われる「藤原真理チェロ・リサイタル」は残念ながらすでにチケットは完売していますが、今後も定期的に開催されますので要チェックです。コンサートには参加できなくとも、アールデコの装飾がよみがえった本館や、新設された新館のカフェで都心に居ながらにして、静かな冬の1日に浸れます。

141219christmas_art4.jpg
白金の森の奥にたたずむ旧朝香宮邸

141219christmas_art5.jpg
本館の大広間で演奏が行われます

141219christmas_art6.jpg
まるで映画に出てきそうな夢のような空間(モデル:高野麻衣)

クリスマスデートでエルメスを

続いて、この機会に意中の彼女とクリスマスデートを、と考えている男性に。

東京国立博物館で開催されている「エルメス レザー・フォーエバー」がおすすめです。重要文化財でもある明治末期の洋風建築「表慶館」で開催されているもので、エルメスのルーツでもある馬具や鞍などをモチーフにした展示や職人の技を目の前で見ることができます。もちろんバッグも過去の貴重なモデルが数多く展示されていて、女性には間違いなく喜んでもらえます。こんなすばらしい展覧会が無料、そして東京国立博物館の常設展示も鑑賞できるといううれしいおまけ付きです。男性諸氏は、無料だからといって、その後に彼女をエルメスのショップに連れて行かない方がいいですよ。

141219christmas_art7.jpg
トーハクいちロマンチックな姿の表慶館

141219christmas_art8.jpg
ケリーバックのエピソードなんか披露したら(モデル:高野麻衣)

141219christmas_art10.jpg
世界的フラワーアーティストの東信さんのインスタレーション(モデル:高野麻衣)

六本木ヒルズはアートスポット

「六本木ヒルズアーテリジェントクリスマス」開催中の六本木ヒルズは紹介するまでもないデートスポットですが、実はアートスポットでもあります。ここではいつもユニークな企画展を開催している森アーツセンターギャラリーをご紹介します。現在、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』などで知られている映画監督、ティム・バートンの大規模な個展「ティム・バートンの世界展」を開催中(1月4日まで)です。ちょっとゆがんだ彼独特のクリスマスの世界も垣間見られる展示です。同じフロアの東京シティビューとスカイデッキで開催中の「天空のクリスマス2014 featuring ティム・バートンの世界」では、ティム・バートン監修のクリスマスツリーがクリスマス気分を盛り上げています。

141219christmas_art11.jpg
「ティム・バートンの世界」展は1月4日まで開催しています

141219christmas_art12.jpg
ぐるぐるしているグラフィックがティム・バートンらしい(モデル:藁科早紀)

141219christmas_art13.jpg
監督自身の手によるさまざまな原画が見られます

141219christmas_art15.jpg
今年のけやき坂は赤々としたイルミネーション

丸の内で大人なクリスマス

静かに大人なクリスマスを過ごすなら、丸の内の三菱一号美術館がおすすめ。同館は三菱一号館と呼ばれた、明治27年に丸の内に建設された洋風建築を再建(レプリカ)したものです。レンガ造りの建物はそれだけで雰囲気満点。現在、同館ではミレーの『種まく人』が30年ぶりに東京で公開されている「ボストン美術館 ミレー展 ―傑作の数々と画家の真実」を開催中です。併設されたカフェ1984では、クリスマス限定メニューが楽しめます。また、同館を中心とした丸の内ブリックスクエアでは、ディズニーとのコラボレーションイベント「Bright Christmas 2014」を丸の内エリアにて開催中です。

141219christmas_art16.jpg
丸の内の一角に突然ロンドンのような建物が

141219christmas_art17.jpg
「ボストン美術館 ミレー展 ―傑作の数々と画家の真実」は1月12日まで開催中

141219christmas_art18.jpg
ジャン=フランソワ・ミレー《種まく人》

1850年 油彩・カンヴァス Gift of Quincy Adams Shaw through Quincy Adams Shaw,Jr., and Mrs. Marian Shaw Haughton 17.1485 ボストン美術館蔵 Photographs ©2014 Museum of Fine Arts, Boston

虎ノ門ヒルズにはパブリックアートが

美術館でありませんが、今年オープンした虎ノ門ヒルズも静かにクリスマスを過ごすにはいいかもしれません。オーバル広場にお目見えした高さ10mの巨大なパブリックアート『Roots(ルーツ)』が静かに星空を見上げています。8つの言語の文字で膝を抱える人をかたどった本作は、世界的なスペイン人アーティスト、ジャウメ・プレンサによるもの。吹き抜けのアトリウムでは、建築家・谷尻誠氏による高さ10mの幻想的な冬の雪空をイメージした『Toranomon White Forest』が登場。この他にも虎ノ門ヒルズにはさまざまなパブリックアートが設置されていて、建物そのものがさながら美術館のようです。

141219christmas_art20.jpg
Roots(2014)ジャウメ・プレンサ 5.5☓6.5☓10m ステンレススチール、

塗装 照明技術協力 東芝タイテック株式会社

家で楽しむドイツのクリスマス

クリスマスは家で静かに過ごしたいという方は21_21 DESIGN SIGHTへどうぞ。東京ミッドタウンにあるデザイン専門の美術館である同館では、「活動のデザイン」展を開催中。世界を俯瞰するクリティカルなアプローチや、社会との新しい関係を築く提案、現在から未来を見通すリサーチとして、24組のクリエーターの多彩な活動を紹介しています。展示作品であるジョセフィン・ヴァリエの『リビング・アーカイヴ』で使われている天然酵母を使って作られた、タンネのクリスマス・シュトレン 「リビング・アーカイヴ」スペシャルが販売されています。天然酵母に秘められたストーリーとあわせて持ち帰って、本場ドイツのクリスマスをゆっくりと楽しんでください。

141219christmas_art22.jpg
エクスペリエンス・デザイナー、ジョセフィン・ヴァリエによる、

食品を素材にした作品『リビング・アーカイヴ』(モデル:今出真由)

141219christmas_art23.jpg
タンネのクリスマス・シュトレン「リビング・アーカイヴ」スペシャル(税込1350円)。

12月25日まで同館1階で販売しています。

141219christmas_art24.jpg
東京ミッドタウンではイルミネーション「スターライトガーデン 2014」を開催しています。

写真は21_21 DESIGN SIGHT前のシャンパン・イルミネーション

箱根ガラスの森美術館にはクリスタル・ガラスのツリー

クリスマス休暇が取れた方には、ちょっとした旅行を兼ねて訪れてほしい美術館をご紹介します。

箱根はアート好きによく知られた美術館の宝庫ですが、その中でちょっと変わったアートを楽しめるのが箱根ガラスの森美術館。同館はヴェネチアン・グラスの専門館で、敷地内の庭園にはモミの木をモチーフとした約8万粒のクリスタル・ガラスで作成されたフラッシュツリーアベーテと、約6万5千粒のクリスタル・ガラスをまとったクリスマスツリーが幻想的な雰囲気を醸します。12月20日、21日、22日~24日には「クリスマス・トワイライト・ミュージアム」として開館時間を延長。クリスマスの夜を楽しめます。

141219christmas_art25.jpg
アドリア海の王女とうたわれたヴェネチアに生まれ、ヨーロッパ貴族を熱狂させたたヴェネチアン・グラスの専門館です。

141219christmas_art26.jpg
クリスマス・トワイライト・ミュージアムは20日(土)21日(日)、22日(月)~24日(水)に開催

141219christmas_art27.jpg
『点彩花文蓋付ゴブレット』1500年頃 ヴェネチア ロスチャイルド家の所蔵品として名品中の名品と讃えられた作品。イスラムの華といわれる点彩文様とビザンチン様式の器形が独特の雰囲気を醸しています。東西文化交流の要として繁栄したヴェネチアを象徴するような作品です。

雪景色の金沢で一味違った美術館に出会う

現代美術が好きな人にとって、一度は必ず行ってみたいのが金沢21世紀美術館。12月20日(土)、21日(日)は「ベーゼンドルファーを弾くvol. 16 鍵盤の響宴 GALA! 10th ANNIVERSARY」、23日(火・祝)には「井上道義&オーケストラ・アンサンブル金沢21世紀美術館シリーズ music@rt season VIII Merry Marubi Christmas VIII」の2つのコンサートが開かれます。金沢の大人気スポットですが、雪景色となったこの季節だからこそ、一味違った美術館に出会えそうです。

141219christmas_art28.jpg
雪景色の金沢21世紀美術館(写真提供:金沢21世紀美術館)

141219christmas_art29.jpg
オーバーホールされ金沢21世紀美術館のハウスピアノとして蘇ったベーゼンドルファー(1962年製)を弾くシリーズ。今年で10年目を迎えました。

141219christmas_art30.jpg
ベーゼンドルファーを弾くvol.14~聖夜のファンタジー~ 2012.12.22,23(撮影:池田ひらく)

141219christmas_art31.jpg
music@rt Season VI Merry Marubi Christmas VI 「大切な贈りもの」2012.12.24(撮影:池田ひらく)

ワイワイ楽しむクリスマスは日本科学未来館で

最後にクリスマスは家族や友人たちとワイワイ楽しみたいという方におすすめしたい展覧会を紹介します。臨海副都心の日本科学未来館で開催中の企画展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」へどうぞ。本展はウルトラテクノロジスト集団チームラボがこれまで発表してきたアートと遊園地を一度に体験できる展覧会です。CGをはじめさまざまなテクノロジーを駆使して描かれた、世界的にも評価の高いデジタルアートと、全国各地で子どもたちを楽しませてきた「学ぶ!未来の遊園地」プロジェクトの作品が一度に楽しめます。とりわけ、参加型の作品が多い"遊園地"は、子どもはもちろん、おとなも楽しめます。

141219christmas_art32.jpg
インタラクティブ・デジタル・インスタレーション『お絵かき水族館』。自分が描いた魚たちが泳ぐ水族館です。描いた魚を触ることもでき、エサをあげることもできます。

141219christmas_art33.jpg
チームラボの代表作と言っても過言ではない作品『Nirvana』。近世日本の画家、伊藤若冲(1716〜1800)の『鳥獣花木図屏風』や『樹花鳥獣図屏風』をモチーフにした高さ約5m、幅約20mの巨大なアニメーション作品。

141219christmas_art34.jpg
インタラクティブ・インスタレーション『光のボールでオーケストラ』。

たたくと、色が変わったり音が鳴ったりします。

(チバヒデトシ)

チバヒデトシ

swiper-button-prev
swiper-button-next