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学生は悪くない。米国の大学講師が「教室へのディスプレイ持ち込み」を禁止した理由

学生は悪くない。米国の大学講師が「教室へのディスプレイ持ち込み」を禁止した理由

マルチタスク(複数タスクの同時進行)をしていると、頭がフル回転しているような感覚になります。ついマルチタスクをしてしまう理由は、実際より多くの仕事をしているように感じられるからなのです。学生たちの集中力を高め、良い成果を出してもらうため、ニューヨーク大学の講師を務め、TEDスピーカーでもあるクレイ・シャーキー氏は、教室で「ディスプレイの持ち込み」を禁止しました。シャーキー氏は米ニュースサイト「Medium」で、もし本当に物事をやり遂げたいのであれば、その場からディスプレイを物理的に排除したほうがいいと説明しています。

物事を同時進行で行っていると、認知能力に関連する作業の質は低下しがちだということは、これまでも知られていました。

米バージニア大学で心理学を教えるジョナサン・ハイト氏は、象と象使いのたとえを使って説明します。ハイト氏によれば、人の心は象(感情)と、その上に乗る象使い(理性)のようなものなのだそうです。象使いはその先にあるプランを見通すことができますが、象の方がはるかに強い力を持つのです。時に、象使いと象は共同作業しますが、もし両者が対立すれば、たいてい象が勝ちます。

ハイト氏の著書を読んでから、私は学生に対する認識を変えました。学生たちは講義で集中しないことを選んでいるのではなく、「集中しようとしているが、多くの誘惑と戦わなくてはいけない」と考えるようにしました。

自分たちの感情を象だと考え、理性を象使いだと考えれば、象の気を散らさないように配慮する必要があります。コンピュータ上での仕事であれば、仕事と無関係なものすべてを終了させるようにしましょう。ソーシャルメディアサイトを閉じ、インターネット接続を切断し、スマートフォンを手元から離すのです。

Don't Be Unconsciously Distracted: Turn Your Screens Off|99U

Tanner Christensen(訳:Conyac

Photo by Shutterstock.
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