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昼はCEO、夜は作家:『スティーブ・ジョブズ』の著者、ウォルター・アイザックソンの仕事術

昼はCEO、夜は作家:『スティーブ・ジョブズ』の著者、ウォルター・アイザックソンの仕事術

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ第82回。3Dプリンターの立役者、ブレ・ペティス(Bre Pettis)氏に続く今回は、伝記作家のウォルター・アイザックソン(Walter Isaacson)氏にインタビューをしました。ウォルター・アイザックソン氏は、並外れた人々の伝記作家として、キャリアを積んできました。取り上げた人物は、スティーブ・ジョブズ、アルバート・アインシュタイン、ベンジャミン・フランクリンなど。もちろん、昼間は執筆以外の顔を持つアイザックソン氏自身も、並外れた才能の持ち主と言えるでしょう。

そんなアイザックソン氏の昼の顔は、ワシントンDCで政策研究を行うNPO「アスペン研究所」のCEO。その活動のかたわら、夜は執筆活動にいそしんでいるというわけです。最新の著作『The Innovators: How a Group of Hackers, Geniuses, and Geeks Created the Digital Revolution』では、近代のコンピューティングやインターネットを生み出した起業家や発明家を紹介しています。

いったいどうしたら、組織の長を務めながら、執筆を続けることができるのでしょうか? 忙しいアイザックソン氏の時間をお借りして、その仕事術を聞いてきました。

氏名:ウォルター・アイザックソン(Walter Isaacson)

居住地:ワシントンDC

現在の職業:アスペン研究所CEO、作家。著作に『The Innovators: How a Group of Hackers, Geniuses, and Geeks Created the Digital Revolution』『スティーブ・ジョブズ』『Einstein: His Life and Universe』『Benjamin Franklin: An American Life』がある。

現在のコンピューター:ガジェットフリークです。普段はiPhoneとBlackberry、ときどきSamsungのスマホを使っています。MacBook AirとDell PCとiPadを持っています。どこにいても、執筆やリサーチは、それらのいずれかで行います。

現在のモバイル端末:iPhone6

仕事スタイル:夜な夜な

── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

「Dropbox」です。おかげで私のものは、欲しいときにいつでもその場にあります。あとは、「Akimbo」のVISAカード。すぐに友人や家族に送金できます。

── 仕事場はどんな感じですか?

自宅は、たくさんのデバイスで荒れ放題ですが、アスペン研究所のオフィスは整頓されていて、お見せできるレベルです(笑)。

── お気に入りの時間節約術は何ですか?

クルマを持たないこと。地下鉄とUber(配車サービス)を使っています。

── 愛用中のToDoリストマネージャーは何ですか?

「Outlook」のタスク機能です。仕事の共有ができるので。

── 執筆中のリサーチに欠かせないツールはありますか?

大学の図書館です。学術論文、ジャーナル、口述歴史などの資料をあさるのが大好きです。それから、実際の工芸品を見に行くのも。ブレッチリー・パークのコロッサス、ロンドンサイエンスミュージアムに展示されているチャールズ・バベッジのエンジンの再現品、ハーバードのMark I、マウンテンビューのコンピューター歴史博物館にある愉快な展示品などを見に出かけます。

── 執筆はデジタルで行っていると思いますが、何を使っていますか?

「Word」と「Google Docs」です。

── 日常のことで「これは他の人よりうまい」ということは何ですか?

執筆、ハンダ付け、電気製品の修理や設置が得意です。私の父と叔父は、電気技師でした。そのため、私の新著に登場する人々と同じように、子どものころは地下に作業場がある家で育ちました。そこにはいつも、ハンダ付け途中の電子回路や分解されたラジオ、テスト予定の真空管、箱一杯のトランジスタや抵抗が置いてあって。電子オタクとして、ヒースキットとアマチュア無線(WA5JTP)を愛していました。トランジスタが真空管に取って替わった時のことを、今でも覚えています。

── 仕事中、どんな音楽を聴いていますか?

ウィントン・マルサリスや、ドクター・ジョン、Jon Batisteなどのニューオーリンズ・ファンクです。力強いブラックビートとシンコペーションのついたピアノリフが、私を奮い立たせてくれます。執筆に行き詰ったときは、『アイコ・アイコ』をかけます。私は、ライブハウス・ティピティーナスに近いナポレオン通りで育ちました。今でも、プロフェッサー・ロングヘアの演奏を夢見ながら眠りに落ちます。

── 現在、何を読んでいますか?

ルネサンスに関する本を何冊か読んでいます。

── 電子書籍と紙の本、どちらを使っていますか?

電子書籍です。

── あなたは外向的ですか、内向的ですか?

外向的です。

── 外向的な性格は、孤独な稼業であるライターとしての仕事にどのように影響していますか?

何年もの間、デジタル革命の多くのプレイヤーたちを知り、彼らとつながれたのはラッキーだったと思います。『Time』にいた1980年代から1990年代には、彼らの多くを表紙に起用して、インタビューする機会を持つことができました。

── 睡眠習慣はどのような感じですか?

夜9時から午前2時まで書いて、朝9時まで眠ります。

── あなたが受けたものと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

イーロン・マスクです。

── これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください

作家のウォーカー・パーシーは言いました。

ルイジアナに来るやつには2つのタイプがいる。牧師か、語り部だ。頼むから、語り部であってくれ。世の中には牧師が多すぎるんだ。

Andy Orin(原文/訳:堀込泰三)

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