特集
カテゴリー
タグ
メディア

相手の言葉の裏を深読みせずに、純粋に会話を楽しむ心得

相手の言葉の裏を深読みせずに、純粋に会話を楽しむ心得

私は、誰と話していても、相手の言葉を深読みしてしまう癖があります。相手の目やボディランゲージに注目し、いろいろなキーワードに耳を傾けて、言外の意図を探ろうとしてしまうのです。どんな会話でも行間を読んでしまい、なかなか言葉どおりに受け止められません。おかげで人生が、必要以上に困難になっているような気がします。

Lifehackerの記事を書いているうちに、社会的相互作用について、多くのことを学びました。嘘の見抜き方ボディランゲージの解読方法虚偽を指摘する方法などに詳しくなるにつれて、会話のひとつひとつに対して、考え過ぎるようになったのです。

コミュニケーションに関する記事を読みすぎて、コミュニケーションをハックしすぎた感すらあります。どんな問題にも科学的に証明された公式があるという勘違いに陥っていました。シャーロック・ホームズよろしく、会話というミステリーを、華麗に解決してみせようとしていたのです。そのことに気付いてから、私は自分自身に、一連のガイドラインを課すことにしました。同じような過ちを犯しているあなたのために、それを披露しましょう。

瞬間に目を向けよう

141007stopoveranalyzing2.jpg

直感に反するかもしれませんが、ぜひお試しください。私はどうしても、相手が実際に発している言葉よりも、裏ばかりが気になってしまいます。本当のことを知りたくて、ヒントを見つけることに必死で、相手の言葉に耳を傾けることを忘れてしまっているのです。おかげで、相手のしゃべった内容と私の認識が劇的に異なることが良くありました。

あなたも、相手の言葉ではなく、その裏ばかりが気になっていませんか? これに対する一般的な解決策は、相手の言葉をリピートすること。The Wall Street Journalでは、このテクニックを、RASAと呼んでいます

トレジャー氏は私に、会話中はRASAを意識するようにとアドバイスしてくれました。RASAとは、相手に注意を払うことで受け入れる(Receive)、「へー」とか「ふーん」とか、小さな音を立てて理解する(Appreciate)、相手の言ったことを要約する(Summarize)、最後に質問する(Ask)の接頭語です。

私の場合は、会話全体に注意を払い、曖昧なことはリピートすることがすべてです。リピートしてみて、まったくの見当違いであれば、それはきっと、私が深読みしすぎていたことを意味するのでしょう。

次の一手を考えない

141007stopoveranalyzing3.jpg

私は、会話をチェスのようにとらえる傾向があります。常に3手先まで考え、そこにたどり着くために必要な1手を指そうとしているのです。こう書くと、まるで知的なアプローチのようですが、実際は考え過ぎて何も動けないことがほとんど。批判をされても、適切な対応ができないのです。

望みどおりの結果が得られるよう、いちいちトピックのチェックリストを端から端までチェックしているので、すぐに反応ができません。つまり、会話を事前に深読みしすぎているのです。そんな会話から、生産的な結果は得られません。

これに対する解決策は、次の手を考えず、とにかく会話に集中すること。まだ起こってもいない問題を事前に解決しようとすることには、まったく意味がないのです。そんなことをしていると、実際に目の前で起こっている会話に支障をきたすだけです。

相手の発言はそのまんま相手の真意であると受け入れる

141007stopoveranalyzing4.jpg

私が大学で教養学部に進んだことも、私がライターであることも、まぎれもない事実です。でも、話をしているときの私は、大げさな言葉で真意をごまかそうとすることがあります。誰もがそうなのだと思っていたのですが、実際はそうでもないことが最近わかってきました。ときに、相手の発言が、そのまま相手の真意を表していることがあるのです。

私は、長い時間をかけてその日の会話を反芻して、裏のメッセージを読み取ろうとすることがあります。直接的な言葉を投げかけられた場合でも、言外の意味があるのではないかと疑ってしまうのです。「Medium」において、Jess Lambertさんが同じことを書いていました。

私は、頭の中で会話をリプレイして、そのときの口調や話の内容を、あれこれ振り返ります。私の言いたいことは伝わっただろうか? 相手の表情はどうだったろうか? 相手は私をバカだと思ったに違いない! など。内向的で人づきあいが得意でない私は、自分で自分の人生を困難でつまらないものにしているのです。

これをやめる唯一の方法は、相手の言っていることはたいてい真意であると受け入れること。より注意を払うことで相手のコミュニケーションのしかたを把握できるようになり、深読みする必要がなくなります。

バランスを見つける

141007stopoveranalyzing5.jpg

私が深読みし過ぎなのは確かですが、だからといって、行間を読むことが一概に悪いというわけではありません。ボディランゲージを解読することにも、実際の発言に注目することにも、どちらにも意味があります。でも、そのようなテクニックに頼るべきときと、ただ相手の発言に耳を傾けるべきときがあることを知っておいてください。

通常の会話では、ボディランゲージの解読をする必要はありません。また、何気ない会話で相手が嘘をついていても、たいした問題ではありません。議論の途中で誰かの虚偽を見つけることや言葉の使い方に注目することは有用ですが、会話全体に集中することも重要です。もちろん、嘘をつく人は必ずいるので、そのサインを見逃さないようにすることも必要かもしれません。でも、それだけではダメなのです。傾聴とその他のことの間に、最適なバランスを見つけてください。議論が本当に白熱してきたら、どんなテクニックもほとんど役に立ちません。なぜなら、大きな不和に対する反応は、人によってさまざまですから。

重要なのは、役に立つときに知識を利用して、それ以外のときには無視することです。ですから、言外の意図を知ったところで何も得られないような状況では、深読みなんか忘れて、純粋に会話を楽しむように心がけてください。

Thorin Klosowski(原文/訳:堀込泰三)

Photos by Freud, Daniel Lobo, Jamie Beverly, Alexadre Dulaunoy, Paxson Woelber.
swiper-button-prev
swiper-button-next