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マーケティング能力を磨く5つの思考&習慣:人生を変えるお金の教室(1)

マーケティング能力を磨く5つの思考&習慣:人生を変えるお金の教室(1)

どんなビジネスを始めたらいいかわからないけど、起業したいという相談を受けることがあります。そんなときに僕の経験からお話しするのは「穴をみつける」ということです。

僕は十数年前にお金について学びたいと思い、たくさんの本を読みあさり、セミナーにも散々でたのですが、求めている知識を得ることはできませんでした。自分が教わりたいお金について教えてくれる場所も書籍もなかったのです。

しかし僕と同じように知識を得たいと思っている人は他にもいるはず。であれば、学べる場所を自分でつくろうと思ったのが、ファイナンシャルアカデミーをつくった理由です。つまり穴をみつけたのです。

* この記事は、受講生21万人を超える日本最大級の独立系ファイナンシャル教育機関「ファイナンシャルアカデミー」代表の泉正人さんに、「お金」と「自由」をテーマに寄稿いただいたものです。

急成長企業にみる穴を見分ける嗅覚

簡単にいうとマーケティング能力とは、「市場の穴」を見つける鑑識眼のことだと僕は思っています。

たとえば、中古車販売というビジネスがあります。この20年間で急成長した企業があることは、テレビCMなどを見て皆さんもご存知でしょう。

20年前までの中古車販売のビジネスモデルは、車を中古車のオークション会場から仕入れて、お店で展示販売をするというものでした。しかし、このビジネスモデルだと、一定規模の土地と展示車数が必要で、常に在庫リスクと背中合わせでした。当然、人件費などの管理コストも相当かかっていました。

そこで、ある企業は、展示販売をやめるという選択をしました。お客さんから買い取った車を2週間だけ自社で保管して、その期間にお客さんに売る(お客さんはパソコン上の写真で車を選びます)。2週間たったらオークション会場で他の業者に売る。展示販売をやめ、自社で保管する期間を2週間と限定したことで、在庫リスクがなくなり、大幅にコストダウンした結果、店舗拡大が可能となり急成長したのです。

このビジネスの創業者は、もうすでに成熟産業であった中古車販売というビジネスの中に、中古車を売りたい人と中古車のオークション会場の間に「穴」をみつけました。

普段の生活の中で探すビジネスの穴

後から考えたら、「なーんだ」と思うようなことかもしれませんが、それを最初に見つけるのは至難のわざです。しかし、僕が出会ってきた創業者と言われる人たちは、この「穴」をみつけるのが非常に上手い。

どうして彼らは「穴」を見つけるのが上手いのか? 彼らの普段からの思考&習慣がそれを可能にしています。今回は、彼らの思考&習慣を5つ紹介しましょう。

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・身の回りで余っているものはないか探す

足りないものは? と言われて思いつくことは難しいでしょう(なぜなら足りないものは別のもので代用している場合がほとんどなので)。余っているもの(処分に困るものや、全くありがたみのないもの)が、場所や国を変えれば、大いに役立つことがあります。

・自分が夢中になっていること。毎日行ってることを再点検する

自分が今、仕事以外で最も時間を費やしていることは何でしょうか? 速さが要求されるビジネスの世界において、自らがある分野の専門家であることは、大きなアドバンテージです。だからこそ、起業家と言われるような人たちは趣味が多彩ですし、自分の専門分野以外でもプロ並みの知識を持っていることがあります。

・本屋で本のタイトルを眺める

「どういうビジネスが狙い目か?」ということのヒントが得たければ、本屋に行って本のタイトルを眺めるということがおすすめです。本のタイトルというのは、人の本質的なニーズを探るのに適しています。「何かしたいけど、何をしたらいいかわからない」という場合にも、本屋に半日もいれば、見つかるかもしれません。

・暗黙のルールを疑ってみる

暗黙のルールというのは、多くが「○○ができないから」という理由で成り立っています。先ほど紹介した例でいうと、中古車販売は必ず広い駐車場と販売スタッフがいなければいけないという暗黙のルールがありました。しかし、創業者は、スペースとスタッフを用意せずに商売をするにはどうしたらいいか? と考えたわけです。つまり、暗黙のルールには、できない○○をできるようにするにはどうしたら良いか? と考える余地が残っているということです。

・信頼できる情報を求める

現代は情報化社会です。しかし、その情報ソースが信頼に足るものかどうかはわかりません。インターネットの怪しい広告や体験談を鵜呑みにして、痛い目をみることはよくあります。情報は早さと正確さと信頼性の3つが大切ですが、ビジネスにおいては、信頼性が最も重要な要素です。ビジネスにおいて「穴」を見つけたら、なぜその穴があるのか? どうしてそれが埋められずに残っているのか、まずは自分で考え、わからなければ、その業界で実績を出している人に聞いてみましょう。

・本当の価値を見極める努力をする

世の中にあるモノのすべてには値段がついています。しかし、それが値段通りの価値とは限りません。少し手を加えるだけで、思わぬ高値で売れることもあるかもしれません。もちろん、その逆もあります。商品として出回っているものには、すべて人件費など売る側の費用が乗っているから、こういうことが起こります。しかし、これこそが「穴」と言えるかもしれません。他人よりも安価でモノを手に入れられたら、それを売ることで、すぐにでもビジネスにすることが可能です。身の回りに、他人よりも安く手に入れられるモノはありませんか? コネがないから無理と考える方も多いかもしれませんが、コネや人脈がなくても例で取り上げたように専門知識や発想の転換があればビジネスチャンスは見つけられるのです。

文・泉正人|ファイナンシャルアカデミー代表/一般社団法人 金融学習協会 理事長/特定NPO法人 金融知力普及協会 監事

金融経済教育の必要性を感じ、2002年ファイナンシャルアカデミーを設立。東京・大阪・ニューヨークで、受講生20万人を超える独立系ファイナンシャル教育機関として、経済、会計、財務、経済新聞の読み方、マネープラン等から、株式投資、不動産投資等まで、幅広い「経済とお金の教養が身につくマネースクール」を運営する。

◆イベント情報

本記事の筆者・泉正人氏が代表を務めるファイナンシャルアカデミーでは、2014年10月11日(土)12:00~東京国際フォーラムにてイベント「お金の教養フェスティバル」を開催します。イベントには漫画家の三田紀房氏(『ドラゴン桜』等)、株式会社コルク代表の佐渡島庸平氏、竹中平蔵氏らが登壇。詳細はこちらのリンク先からどうぞ。>>ファイナンシャルアカデミーお金の教養フェスティバル

Photo by Shutterstock.

泉正人

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