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「おもてなしの心」を継続させるために覚えておきたい3つのこと

「おもてなしの心」を継続させるために覚えておきたい3つのこと

100%仕事が成功するおもてなしの習慣』(古川智子著、総合法令出版)の著者は、「おもてなしセミナー」の先駆者として全国で年間300回を超す登壇実積を持つという人物。本書ではそんな立場から、「おもてなし」の重要性やメソッドを紹介しています。

しかし「おもてなし」という価値観は、そもそも私たち日本人にとっては特別なものではないはず。考えようによっては、誰もが無理せず実行に移せることではあります。むしろ問題は、「始めること」よりも「続けること」なのではないでしょうか? そこできょうは第5章「おもてなしを続けていくために必要なこと」から、いくつかの要点を引き出してみたいと思います。

「おもてなし力」をアップさせるものとは

「おもてなし」の継続に欠かせないのは、「おもてなし」を上達させること。著者はそう記しています。そのためには、ポジティブな意識を持ち、自分自身のやる気に火をつけることが大切。前向きさを忘れずにいることがスキルを高めるという考え方です。

だから、「おもてなし」を継続させていくためには、自分自身のモチベーションを保つことが必要。そして、ここで著者が強調しているのは、「いつもモチベーションが高そうに見える人にも、モチベーションが低いときはある」ということ。つまりそういう人は、単にモチベーションが低い状態にある時間が短いだけだというわけです。では、低い状態を短くするにはどうすればいいのか。それは、ポジティブシンキング、すなわち「前向きさ」を持ち続けること。

人は、前向きな人のところに行きたいのです。勇気や元気、癒しや安らぎ、楽しさを味わいたいのです。だからこそ、「おもてなし」をする人はポジティブ「前向き」に務めなければならないのです。(234ページより)

著者も、モチベーションを高めてくれる前向きなことば、好きなことばを手帳に書き込み、落ち込んだときや失敗したときなどに見ては元気を出しているのだそうです。人は成功し続けられないもの。失敗して落ち込んだり、疲れてやる気が失せたり、悲しくなることもあるからこそ、自分で自分を励まさなければならない。前向きにならなければ、「おもてなし」を継続することは不可能。そこで、自分でモチベーションを高め、自分自身を前向きな気持ちにさせるべきだということです。(232ページより)

耳の痛いことを言ってくれる師を大切に

仕事の経験が浅いときなど、上司から注意や耳の痛い指摘を受けることがあります。そんなときに辛くなるのは、「傷つきたくない」「否定されたくない」という気持ちが人には必ずあるから。

しかし、指摘されることを避け、その時点での自分にできることだけをしていたとしたら、「おもてなし」のスキルはもちろん、人間的な成長も見込めなくて当然。逆に言えば、成長するためには、そして「おもてなし」のスキルを身につけるためには、耳の痛いことを言ってくれる「師」の存在が不可欠だということです。

耳の痛いことを言ってくれる人は、実は自分を心配し、応援してくれる人。だから貴重な存在であり、結果的にはそういう人のことばが自分自身を成長させる。そして自分自身を成長させることによって、高い人間性が身につくということ。

「私は<おもてなし>ができる! 上手だ!」と思った時点で、"自分本位"になっていることに気づきましょう。「おもてなし」は"相手本意"ということを知っていれば、おのずと対応が変わってくるはずです。(239ページより)

常に"相手本意"という視点を持てるように、「ときにはしっかりと耳の痛い話をしてくれる師」を探してみようと著者は提案しています。(237ページより)

ストレスをコントロールする

「おもてなし」を継続するうえで、ストレスのコントロールはとても重要。対人関係でトラブルがあったときなど、ストレスを抱えた状態のままだったら、否定的な感情が表情や態度に出てしまってもおかしくありません。しかしそれでは、周囲やお客様を喜ばせたいという、おもてなしの気持ちから遠ざかることになります。またストレスが増すと、免疫力が低下して病気にもかかりやすくなるのだとか。そこで著者はここで、免疫力を高めるための5つの方法を紹介しています。

1.規則正しい生活

2.バランスのよい食事

3.適度な運動

4.体を冷やさない

5.よく笑う

(249ページより)

特に「よく笑う」ことは大事で、それは免疫を上げるためだけではなく、「おもてなし」の大前提でもあるといいます。笑顔は、相手との関係を築くうえでも、自分自身の心身の健康にとっても大切なことだというわけです。(248ページより)

読んでいて感じるのは、著者が「おもてなし」を広い視野で捉えていること。広義で相手に対する気づかいを意味する「おもてなし」を、自己啓発的な角度からも解釈しているのです。そこが評価の分岐点かもしれませんし、多くは基本的なことでもあります。しかし読んでみれば、忘れかけていた大切なことを思い出せるかもしれません。

(印南敦史)

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