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「やらかしたとき」を切り抜けるために便利な、モノの言い換え術

「やらかしたとき」を切り抜けるために便利な、モノの言い換え術

間違った言葉づかいをしたことにあとから気づき、顔から火が出た...。どこにでもありそうなトラブルを避けるためにも、ぜひ読んでおきたいのが『困ったときの「モノの言い方」言い換え辞典』(村上英記著、日本実業出版社)。

「言い逃れやウソだと思われたくない」「相手の怒りや誤解をときたい」「やんわりと自分の考えを伝えたい」と困っている人のための一冊だとカバーに記載されていますが、確認してみると、なるほど使えそうな内容であることがわかります。第2部「窮地を脱する"言い訳"」から「6 質問に答えられないとき」を見てみましょう。

わかりません/調べてません

× わかりません

「わかりません」という表現には経緯が込められていないので、目上と話す際には注意が必要。そもそも「わかりません」だけだとそこで話が終わってしまい、質問に答える気がないと思われてしまいがち。「私にはわかりませんが、すぐ確認してご連絡します」などと切り返し、やる気を示すべきだといいます。

◯ 失念していました。

「わかりません」を敬語に言い換えると「存じません」などになりますが、質問に答えられないときに使うと、そっけない印象に。そこで、「失念していました(忘れていたという意味)」などを使う方がよりよいそうです。

◎ 不勉強ですみません。

「不勉強で」だと、「わからない」という否定的な印象が薄くなるもの。なお「不勉強」は「勉強不足で」に置き換えることもできますが、前者は「勉強していない」、後者は「勉強したが、まだ足りていない」の意味だとか。いずれにせよ、若手のうちだけ使えるフレーズです。

(110ページより)

準備していません

◯ 申し訳ございません。そこまで調べていませんでした。

情報を押さえていないことを素直に認めるのもひとつの手。大切なのはそのときの態度なので、落ち着いて対応できれば、さほどイメージダウンにはならないといいます。

◎ そこまでは考えが及ばず、たいへん失礼いたしました。

「考えが及ばない」には「相手の指摘が鋭い」と持ち上げる側面もあるので、言い回しとしては効果的。ただし質問に答えられないときは、目が泳いでしまったり、言葉に詰まったりしがちなので、態度でマイナスイメージを与えないように注意が必要。

(112ページより)

その質問には答えられません

× 私では、ちょっと。

雑談や謙遜するシーンは別としても、ビジネスシーンでは、フレーズの語尾をあいまいにすることは御法度。自分の言いたいことが性格に伝わらず、頼りない印象にもなるといいます。

◯ 私の一存では決められません。

いいかげんに答えると信頼を失うことになりかねないので、特に大事な案件であれば、不確実な情報に基づく回答は避けるべき。「私でお話しできる範囲で答えさせていただきます」というフレーズも使えるそうです。

◎ 社に持ち帰って確認のうえ、明日までにご返答いたします。

その場で回答できないことは、すぐに調べて報告すれば、相手のデメリットにはならないもの。自分がわからないことでも、しっかり対応可能だということをアピールできるフレーズだというわけです。

(114ページ)

質問の意味がわかりません

× おっしゃっている意味がわからないのですが。

「どういう意味?」などと直接的に聞き返すのは、相手の説明が悪いと言っているようなものなのでNG。相手の質問をさえぎり、「その点、ちょっとわからないのですが」などと言うのもビジネスではあってはならないこと。

◯ それは、このような理解でよろしいでしょうか。

「自分はこう理解したが、合っているか」と確認することになるので、相手も答えやすくなるそうです。「相手が説明不足だったので自分が話をまとめた」というニュアンスにならないよう、語尾はていねいに。

いまここでは決められません

× いま決めるのは無理です。

相手が結論を急いでるとき、慎重に進めたいと考えるのは悪いことではありません。ただし「ちょっと待ってください」「いまは無理です」などのフレーズを使うと、「自分は結論を出せない人間である」と宣言してしまうことにもなるのだとか。

◯ もう少しお話をうかがわせてください。

相手が強引に結論を出したがっているときは、このフレーズで時間を稼ぐのが効果的。同等の立場の相手なら、「もう少しよく話し合いましょう」という言い回しも。

◎ 中途半端に結論は出したくないので、もう少しお時間をいただけますか?

結論を出すのが遅いのではなく、しっかり納得したうえで結論を出したい。そんな気持ちを伝えられる言い回し。優柔不断な印象を与えることもなく、考える時間を得られるといいます。

(116ページより)

◎ もう少し、考えさせてください。

話を最後まで、あるいは区切りのいいところまで聞き、「ひとつ確認させていただきたいのですが」「念のためおたずねしたいのですか」などと断ってから質問。

(118ページより)

さまざまなシチュエーションを想定したうえで、このように具体的な解説がなされているため、いざというときにとても便利。バッグのなかに忍ばせておけば、いざというとき役に立ってくれるかもしれません。

(印南敦史)

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