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従業員に2週間の強制休暇を取らせるTEDのねらい

従業員に2週間の強制休暇を取らせるTEDのねらい

質の高いプレゼン動画で有名なTED talkを頻繁に見ているのなら、少し前までTEDのサイトに新しい講演が投稿されていないことに気づいたかもしれません。この理由は、スタッフ全員が、8月4日まで強制的に休暇をとっていたからです。

7月中旬にチームがオフィスを空ける前に、TED.comの編集者、Emily McManus氏は、彼女と同僚が毎年この時期に2週間の休暇を取るよう求められている理由を説明しました。

休暇中も心配しなくていい

彼女によれば、この強制休暇の目的は「生産性を向上させるため」とのこと。TEDはこの強制休暇を2009年から行っています。TEDの幹部(エグゼクティブ・プロデューサー)にあたるJune Cohen氏によれば、以前各々の休暇がばらばらに取られていたころは、長期間にわたるプロジェクトを進めることが難しかったとのことです。Cohen氏はこういいます。「いるべき人がひとつの部屋に集まることが全く不可能でした

チーム全体の実行力がプラスに働くことに加えて、従業員個人の生産性も向上し、各々が恩恵を受けることができるのです。これは、仕事から完全に切り離された休暇でリフレッシュした状態で、職場に戻ってくるからです。

この期間は誰も働いておらず、メールを送る人もいないため、チェックすることは何もありません。「メール受信ボックスに何も入って来ないので、職場で何が起きているのか心配することなくしっかり休めるのです」と、McManus氏。

フレキシビリティは低いが、従業員は確実に休める

もちろん、デメリットについても考える必要があります。McManus氏によれば、この強制的な2週間の休暇により、1年のうちで好きな時期に休暇を取るフレキシビリティはほとんど残されていません。しかし、従業員はTEDに就職するときに、比較的自由度が低いスケジュールの会社と契約するということをすでに理解しているそうです。

TEDが導入している休暇の方針を他の会社で取り入れようとしても、その会社の年間日程がTEDと同じくらい予測可能なものでない限り、うまくいかないかもしれません。ただ、もしTEDのような休暇方針を取るのなら、従業員は確実に休暇をとることができます

むしろ、急成長するスタートアップ企業などの場合は特に、休む権利を与えるだけでは従業員が休暇を取ってくれない可能性もあります。彼らのパフォーマンスを引き出すためには、やはり一時的に彼らをオフィスから追い出すべきなのかもしれません。

Cohen氏もこう指摘しています。「あなたのチームが情熱的かつ献身的で常に高い成果をあげるようなチームであれば、それ以上ハードワークを強要する必要はありません。あなたがすべきことは、彼らを休ませるよう仕向けることなのです」

Why TED Makes All Employees Leave the Office Each Year|Inc.

Laura Montini(訳:Conyac

Photo by Shutterstock.
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