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ポール・マッカートニーとジョン・レノンの関係から学べること:創造性には競い合う関係が必要

ポール・マッカートニーとジョン・レノンの関係から学べること:創造性には競い合う関係が必要

Power of Two』の著者であるジョシュア・ウルフ・シェンク氏は競争的協力の利点について述べた記事をThe Atlantic誌に掲載しています。もっとも有名な例は「ビートルズ」のポール・マッカートニーとジョン・レノンです。この2人はお互いに「歌」で友好的に競い合っていたからです。ジョンが「ストロベリー・フィールド」を書くとポールは「ペニー・レーン」で応酬しました。競争することで2人とも常に向上して、創造的な緊張を生み出していたとポールは書いています。

むしろ緊張があったからこそ、作品は素晴らしかったのです。『ホワイト・アルバム』のレコーディング・セッションはしばしば緊張感が漂い心地よいものではありませんでした。プロデューサーのエメリックはとても嫌がって全力で収録を終わらせていたぐらいです。しかし、結局は音楽史上最高のアルバムを生み出したのです。

ビートルズのプロデューサーを務めたジョージ・マーティンによれば、「ポールとジョンの2人は一本のロープの両端でお互いに微笑みかけながら常に全力で綱引きをしていたようなもの」と表現しています。2人の競争は緊張だけでなく、性格の違いも浮き彫りにしました。ポールは繊細で社交的で礼儀正しく、ジョンは混沌としていて短気で反体制的でした。全く異なる2人でしたが、お互いに自分に無いものを補い合っていました。

ジョンの最初の妻であるシンシアによれば、「ジョンにとって、ポールの細部にまで行き届く注意力と粘り強さは必要不可欠でした。ポールにとっては、ジョンのアナーキーで既成の理論や概念にとらわれない考え方が必要だったのです」

緊張は創造的生産性をはぐくみますが、それには十分な理解と情熱の共有があってこそでしょう。

Paul McCartney & John Lennon: Why Creativity Needs Tension|99U

Stephanie Kaptein(原文/訳:春野ユリ)

Photo by Shutterstock.
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