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近未来のダイエット法?マウスに遺伝子操作した大腸菌を与えて体重を減らすのに成功

近未来のダイエット法?マウスに遺伝子操作した大腸菌を与えて体重を減らすのに成功

Popular Science:ある研究で、マウスに遺伝子操作をした大腸菌を与えたところ、食欲を抑制し、体重を減らすことに成功したそうです。この大腸菌はNAPE(N-アシルホスファチジルエタノールアミン)と呼ばれる化学物質を産出するように設計されています。NAPEは体内で、食べ物を消化したときに産出されるホルモンへと変換されます。このホルモンは血液を通って脳へ入り、食欲を抑制します。

つまり、遺伝子操作をした大腸菌を腸内に持つマウスは、実際よりも多く食べたように感じるわけです。

『The Journal of Clinical Investigation』に掲載されたこの研究では、大腸菌を与えたマウスと、与えないマウスに、高脂肪の食事を与えました。(飲み水を通して)大腸菌を与えられたマウスは、与えられなかったマウスに比べて食事量が少なくなり、体重も減りました。また、糖尿病の指標となるインスリン抵抗性も低くなりました。

この研究結果は、こうした人工のバクテリアが、人間にも有効に作用する可能性を示唆しています。とはいえ、マウスは人間ではありません。つまり、今の時点では単なる仮説に過ぎません。

しかし、この大腸菌を人間にも安全に適用できれば、肥満治療に使えるかもしれません。現在使われている抗肥満薬の多くがあまり効果がないことを考えれば、試す価値はあるはずです。この大腸菌は腸内で約4週間生き続けます。毎日薬を飲むことに比べれば十分に長い期間です。また、大腸菌は腸内に自然に存在している細菌であり、ほかの細菌に比べて定着率が高いのも大きな利点です。

Genetically Altered Bacteria Prevent Mice From Getting Fat|Popular Science

Douglas Main(訳:伊藤貴之)

Photo by Shutterstock.
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