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何事もうまくいかない理由は「他人とくらべてしまう」という悪いクセ

何事もうまくいかない理由は「他人とくらべてしまう」という悪いクセ

人と自分を比較すればするほど、ねたみ、そねみ、うらやみ、憎しみ、劣等感、自己嫌悪などマイナスの感情が心を占めるようになるもの。そして心がどんどん凹み、人生そのものがマイナスに傾いてしまうようになったりもします。

そうならないようにするためには、「くらべる生き方」から「くらべない生き方」へと転換を図る必要がある。そう説いているのは、『もう凹まない!傷つかない心の習慣 くらべない』(植西聰著、永岡書店)の著者。

本書ではそんな考えに基づき、お釈迦様、老子、名僧など賢者たちの教えや、あるいは身近な実例をもとに、「くらべないで生きるとはどういうことか」「くらべない心を育んでいくためには、どういったことを心がけたらいいか」について述べているわけです。

第1章「くらべなくなると、うまくいく」から、いくつかを引き出してみましょう。

「くらべたがる気持ち」が心を疲れさせる

心の疲れのもとは、マイナスの感情。著者はまず、そう主張しています。イライラ感、ダメ意識、自己嫌悪、将来への不安など、マイナスの感情の要因はさまざま。しかしその多くは、「くらべたがる気持ち」に起因しているもの。くらべるから、ねたみが生じ、イライラする。くらべるから、コンプレックスが生じ、ダメ意識や自己嫌悪にとらわれてしまう。くらべるから、将来が不安に思えてくるということ。

そこで、マイナスの感情から自分を解放するために「くらべたがる気持ち」を排除し、「くらべない生き方」を心がけることが大切だというわけです。(16ページより)

くらべると、負の連鎖が起きる

スリランカに、「1匹の魚が市場をつぶす」ということわざがあるそうです。市場で1匹の魚を買った男が食あたりを起こして死んでしまった結果、その市場で誰も魚を買わなくなり、やがて誰も近づかなくなり、市場はつぶれてしまったというお話。そこに込められているのは、「ひとつの不幸が起こると、それが引き金になって負の連鎖が次々と起こり、大きな不幸に進展してしまうことがある」という意味。そしてこのことわざの教えは、個人にも当てはまると著者は指摘しています。

友人の給料がよくて自分の給料が悪いのは、会社の業績が悪いからだ。

会社の業績が悪いのは、商品が売れず、利益が出ていないからだ。

商品が売れないのは経営陣に能力がないからだ。

なんだか、まじめに仕事をするのがバカらしくなってきた。

(24ページより)

といった具合。こうなると仕事にも身が入らなくなり、やがて職場の人間関係にも支障をきたすようになっても不思議はありません。そうならないためにもなにかとくらべるのはやめ、「くらべない心」を育んでいくことに目を向けた方がいいと著者は記しています。(23ページより)

くらべればくらべるほど、運が悪くなる

くらべると、結果的に運まで悪くなってしまうもの。そこで「運が悪いなあ」と感じたら次のことをチェックし、該当する項目があるようなら早急に改めた方がいいと著者は訴えています。

・くらべているあの人の不幸を願っている。

・くらべているあの人が失敗することを望んでいる。

・くらべているあの人の悪口・陰口を口にしている。

・くらべているあの人に嫉妬している。

・くらべているあの人に憎しみの感情を抱いている。

・くらべているあの人腹立たしさを感じる。

こうした気持ちを改めることが、運気を回復させるための最善の近道だというわけです。(26ページより)

くらべると、心の法則がマイナスに働く

くらべると運が悪くなってしまうのは、「良いことを思えば良いことが起こる。悪いことを思えば悪いことが起こる」という心の法則が関係しているからなのだとか。つまり、こういうことです。

私たちの心の奥底には、私たちの強い思い、すなわち感情を受け入れると、それをさまざまな現象として引き起こす働きがあるのだそうです。しかもそれは、プラスの感情だけではなく、マイナスの感情とも結びつく性質を持っているのだとか。つまり心(潜在意識)には、善悪の判断がつかないということです。

そのため、なにかとくらべ、ねたみや憎しみの感情を抱くと、それがマイナスの感情因子となって、心の奥底にどんどんインプットされていく。その結果、「悪いことを思えば悪いことが起こる」という心の法則によって、不幸な現象に見舞われるようになるということ。

比較した相手の陰口や、自分への自己嫌悪などを口にする場合も同様。なぜなら、陰口にはマイナスの感情が多分に含まれているから。そのためそれを口にすると、その言葉自体がマイナスの自己暗示となって自分の耳を経由し、心の奥底にインプットされるようになるのだそうです。そして、同じように心の法則によって、不幸な現象に見合われるようになるというわけです。

結論をいえば、くらべていいことなどひとつもないのです。

むしろ、くらべればくらべるほど、心が疲れ、運まで悪くなります。百害あって一利なしなのです。

(29ページより)

著者はこうまとめていますが、納得できる話ではあります。

(28ページより)

くらべることは、なにもいいことを生み出さない。おそらく多くの人は、そのことに気づきながら、ついそうしてしまうのではないでしょうか? だからこそ、大切なところへ立ち戻るためにも、本書を読んでみて損はないと思います。

(印南敦史)

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