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ロボット技術を活用したトラックの縦列走行は、安全かつ環境にも優しい

ロボット技術を活用したトラックの縦列走行は、安全かつ環境にも優しい

先日アメリカのネバダ州で、不自然な程接近させた超大型トラック2台による縦列走行の自動追尾実験が行われました。オリンピックのスキー選手が空気抵抗を減らすために、一列になって競技するようにも見えるこの実験で、ガソリンのコストが節約できるということが証明されました。

人間が運転するトラックを追尾するシステム

この実験は、人間が運転するトラックと、ロボットが自動で運転するトラックの2台のトラックからなるもので、自動で追尾するトラックは、人間が運転するトラックから10メートルの車間距離をずっと保ちながら、ぴったりとくっついて走行できました。将来、より安全かつ燃料効率の高い、ロボット活用によるトラック輸送が実現する日も近いでしょう。

今回実験したシステムでは、自動化は一部のみで、自動運転のトラックにもハンドルをとるドライバーが念のために同乗していました。言ってみれば、これは、最先端のクルーズコントロールということでしょう。これは米Peloton Tech社が開発したテクノロジーで、レーダーとワイヤレスリンクを活用し、先頭のトラックと同じスピードで移動し、安全の為、同じタイミングでブレーキをかけます。これを自動化されたシステムで行うことで、人間の反応時間によるずれを発生させません。また、それに加え、双方のドライバー用に、ふたりの視界を拡張させ、死角を少なくさせる、ビデオモニターが備えられています。

縦列走行による空気抵抗の削減

安全面に加え、このシステムは空気抵抗を低減させることでガソリン代を節約できるという点を売りにしています。Peloton社は、「このテクノロジーで、時速100km走行時、後続トラックでは10%、先頭トラックで4.5%、平均して7%のガソリンを節約できる」と主張しています。

「長距離トラックを走らせる経費の40%はガソリンであり、このガソリン消費量は、合算すると、アメリカ国内の石油消費量、およびそれに由来する炭素ガス排出量のそれぞれ10%を超えたものになります」このシステムを使ったガソリン使用量の節約は、主に空気力学的な抵抗の低減からもたらされるものです

ヨーロッパの国々でも、より自律性を持たせた、同様のテクノロジーをここ数年間にわたり実験しています。欧州連合が支援するSARTRE(Safe Road Trains for the Environment)というプロジェクトでは、先導車をトラック自体に見つけさせて自律的に後に続かせるテクノロジーを開発しています。

トラック輸送にロボットを使う時代が、もうそこまで来ています。

Robot Truck Convoy Tested In Nevada|Popular Science

Kelsey D. Atherton(原文/訳:Conyac

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