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弱い自分から逃げず、大変なことに取り組むための5つのヒント

弱い自分から逃げず、大変なことに取り組むための5つのヒント

ライフハックとは「物事をやりやすくすること」といえますが、万能なわけではありません。お金、生産性、人間関係など、どんな話題をとっても、「かんたんにリッチになる」方法はそんなにないのです。ときには、大変なタスクがいちばん重要になることもあるでしょう。

まずは、筆者の個人的な経験を紹介します。私はこれまでに、いくつものエクササイズを試してきましたが、時間対効果の点で最も効果的なエクササイズは、ウェイトトレーニングでした。おもりの付いたバーベルを10~15分挙げていると、身体が締まり、健康になり、力と筋肉が付き、体脂肪が減ります。

ランニング、ボディウエイトエクササイズ、クロスフィット、スポーツ、自転車、水泳などのほか、クレイジーなエクササイズに何時間もの時間を費やしてきました。どれも素晴らしいものですが、かけた時間を考えると、やはりウェイトトレーニングがいちばん効果的だったのです。

重いものを短時間持ち上げる、この「バーベルメソッド」、実は人生のいろいろなことに役立つと発見しました。生産性、人間関係、お金、体脂肪、ビジネス拡大など、あらゆる局面において、"大変なこと"こそがとても重要なのだと。

この記事では、生産性/お金/人間関係について考えます。

その前にひとつだけ。ここで紹介するのは、重いバーベルを少ない回数挙げるというシンプルな方法(4から7回のセットを3セット)について書いています。実行するときには、フォームに気を付けてください。さもないとケガをしてしまいますよ。まずは軽い状態で正しいフォームを習得し、毎週少しずつ重量を増やしていきます。デッドリフト、スクワット、ベンチプレス、ショルダープレス、ローなどのあと、懸垂で終了。間に数日間のお休みを置いてください。これらのリフトは、女性にも向いています。ランナーにも、そして、完全菜食主義者にも。

これらのリフトは大変なので、あまりやろうとする人がいません。でも、かけた時間に対する効果でこれを超える運動はないのです。

多くの分野で、同じことが言えます。人がやろうとしない大変なことにこそ大きな意味があり、効果的なのです。では、具体例を見ていきましょう。

生産性を向上するには

ToDoにやることが貯まってしまうと、ネットサーフィンやメールの処理、やりやすいこと、会議のはしごなどをして、わざと時間を無駄に費やす人は多いと思います。でも、そのリストの中で、本当に大変でやりたくないものは、おそらく3つぐらいしかないはずです。それらはきっと、リストの中でいちばん重要なことでしょう。

ですから、ほかの項目をリストから一時的に消去して、3つのうち1つに集中してください。それが終わったら、次の1つ...と続けていくうちに、世界が変わるはずです。少ない手間で、多くの効果を得られるはずです。自分が避けがちな大変なことにこそ、大事なことが多いのです。

体脂肪率を減らすには

多くの人が、体重を減らすためにいろいろなデマに振り回されています。ダイエット、ヘンな筋トレ、シェイク、サラダ、エリプティカル・マシン、キックボクシング・ダンス教室、カロリー計算など、数え上げればきりがない。もちろん、この中のいくつかを辛抱強くやれば効果は出るかもしれません。でも実際は、重要なものは2つぐらいしかないのです。

圧倒的に重要なのが、低カロリー食に切り替えること。これを続けるベストな方法は、たくさんの自然食品を食べることです(カロリー計算も忘れずに)。低脂肪タンパク(個人的にはテンペ、セイタン、豆腐が好きです)、非デンプン性野菜、少量の全粒穀物など。1日3回の食事でタンパク質と野菜を蓄積し、間食やカロリーの高い飲み物(ラテなど)を摂らなければ、体重は落ちるでしょう。私の場合さらに、筋力を落とさないために筋力トレーニングも欠かしません。

つまり、体重を落とすことはこんなにシンプルにできるのに、誰もそれをやろうとしないのです。なぜなら、ヘルシーな低カロリー食は大変だから。間食、大食い、職場の飲み会、スイーツ、揚げ物などなど、これまで大好きだったものをあきらめる必要があるのです。だから、食べ物や飲み物以外の方法で自分をごまかそうとする。本当は、シンプルな方法がいちばんなのに。

人間関係をうまくいかせるには

人間関係の構築には困難を伴うことがあります。物事がうまくいっているときには人と一緒にいて楽しいのですが、争いごとがあると、急に大変になってしまうのです。つまり、人間関係においては、人と一緒に過ごすことが大事であると同時に、難しい会話が重要になる場合が多いのです。難しい話はみんな避けたがるので、話題にするのは大変。でも、避けていては事態が悪化するだけです。大変だからこそ、難しい会話を心がけてください。

ただし、自分の正しさを主張したり、「勝つ」ことを目的にしないでください。双方がハッピーになる方法を見つけるのです。『Difficult Conversations』という本がおすすめです。

ビジネスを拡大するには

ビジネス(あるいはキャリア)を伸ばすための方法はたくさんありますが、その中で、大変ながらも効果的なものは1つか2つしかありません。私の場合、人々の人生を変えてしまうような有益な記事を書くことがそれに当たります。私の14歳の娘が営むカップケーキ屋さんならば、死ぬほど食べたいと思われるようなレシピの追及に時間をかけることです。

これらには大変な作業が伴うので、つい避けてしまいがち。みんな、小さなことばかりをやり、ビジネスが成長していると自分に言い聞かせているのです。でも実際は、大変で効果的、そして重要なことに時間を割く方がいいはずです。

お金を増やすには

お金を増やすにはどうしたらいいのでしょうか。支出を減らし、たくさん稼ぎ、投資することです。請求書は期日までに支払い、遅延手数料や金利を避けましょう(自動引き落としにすれば解決する話です)。これらのことは非常に重要でありながら、かんたんにできるわけではありません。だからつい、先延ばしにしてしまう人が多いのです。でも、1時間かけて支出削減策(エンターテイメントへの支出をやめるなど)を考えるだけで、大きな違いが得られるでしょう。30分かけて請求書の支払いを自動化するだけで、多くの頭痛を回避できるのです。

マインドフルネスに至るには

マインドフルな人生を送りたいと考えている人はたくさんいますが、私もそれを勧めています。マインドフルネスの構築は、私が実践しているベストな方法の1つでもあるのです。でも、誰も瞑想をやろうとしない。1日ほんのわずかな時間(10~20分)の瞑想で、かなりの違いが出るというのに。

想像してみてください。時間が限られた1日の中で、すべての小さなことをやめてみる。

想像してみてください。大変で効果的なことに集中する。瞑想に10分、キャリアやビジネスの改善につながる大変で重要なタスクに1時間、難しい会話に20分、お金を増やすことに20分、重いバーベルを持ち上げるのに30分、自然食の準備に30分。

これだけやっても3時間にもなりません。それだけで、生産性、ビジネス、お金、人間関係、マインドフルネス、健康、容姿のすべてが改善されるのです。

ほかのことをする時間はたっぷり余るので、日々の暮らしの中で、何よりもこれらを優先してください。きっと、大きな見返りが得られるはずです。

大変なことに取り組むための5つのヒント

どんなに大事なことでも、人は大変なことを避けてしまいます。では、どうしたらいいのでしょう。そのために私が実践していることを紹介します。

  1. 大変だけど必要なことを見つける時間を確保する:仕事を先延ばししてネットを見ているぐらいだったら、たったの数分間、ただ座って考えるだけで構いません。しばらく続けていると、もうこれをする必要がなくなるでしょう。なぜなら、自然とわかるようになるからです。
  2. 大変なことに集中して取り組むちょっとした時間を確保する:少々の書き物、短いけれど厳しい筋トレ、請求書の支払いなど。すべてではなく、1つだけで構いません。これから10分、20分、または30分だけ、集中するのです。
  3. すべてを片付ける:あとで再開できるよう、すべてのタブをブックマークして、残っているタスクをリストに記したら、すべてのタブ、ウインドウ、通知を閉じましょう。あなたと、大変なタスクが1つだけという状態にしてください。
  4. 逃げない:あなたの脳はゆるくて楽しい人生が理想だと思っているので、大変なことから逃げたいという気持ちが湧いてくると思います。でも、その理想は真実ではありません。なぜなら、ラクなことばかりに注力して大変なことを先延ばしにしていると、人生は少しずつ、大変で厳しいものになっていくのだから。だから、厳しいことに注力して、逃げたい気持ちをぐっと抑え、逃げないこと。
  5. 楽しむ:重いバーベルを持ち上げるのは、とにかく大変なこと。でも、私はそれが大好きです。自分が超怪力に感じられ、世界征服のような、何かすごいことを達成しているような気分になれるのです。大変なタスクであれば何でも、同じような気持ちになることができるはず。だから、くだらないことと遠ざけるのではなく、重い何かを動かせることがどんなに素晴らしいかを想像するのです。それができたら、感謝することも忘れずに。

The Hard Stuff Often Matters Most | Zen Habits

Leo Babauta(原文/訳:堀込泰三)

Photo by Popartic (Shutterstock).
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