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排卵期の性ホルモンが男女の創造性に影響する:研究結果

排卵期の性ホルモンが男女の創造性に影響する:研究結果

女性の月経周期が影響を及ぼしているのは、本人の心身だけではありません。ホルモンバランスの変化は、創造性にも影響を与えている可能性があるようです。研究では、排卵直前から排卵中にかけての時期に、創造性が向上することが示されています。しかも、女性本人だけでなく、周囲にいる男性の創造性も刺激されるというのです。ドイツのチームが実施した研究では、34人の健康な女性(21〜31歳)を対象に、月経周期のうち3つの時期(月経期、排卵前、黄体期)それぞれの創造性を評価しました。被験者の半数は対照群として、性ホルモンを調節する避妊薬を経口摂取しました。その結果、次のことがわかったのです。

エストロゲン(E2)と黄体形成ホルモン(LH)の血清中濃度がもっとも高くなる排卵直前には、創造性が全般的に向上し、常同運動の傾向は低下しました。これに対して対照群では、排卵直前の発散的思考の向上も、常同運動傾向の低下も見られませんでした。

※ 注:常同運動は自閉スペクトラムや脳機能障害の人に見られる症状ですが、今回の研究では健常者も対象とした試験で、同じパターンの繰り返しになりそうな課題を与えて、どれだけランダムにできるかを見る、ということのようです。

女性28人と男性10人(18〜25歳)を対象にした別の研究(PDF)でも、同様の結果が得られています。その研究では、卵胞期(排卵前)と黄体期(排卵後)の女性で「図形的な創造性」(言葉ではなく絵に関する創造的思考)が大幅に高くなりました。

とても興味深いことに、もっとも妊娠しやすい時期にある女性は、少なくともその短い時期のあいだは、財力のある男性より創造性の高い男性を好むようです。さらに、男性がそうした女性の傾向を察知し、それに対応するために、無意識のうちに創造性の高さを示そうとしている可能性もあるのだそうです。CNNは、次のように説明しています

新たな研究では、月経周期のうち妊娠しやすい時期にさしかかった女性に若い男性が接すると、男性はその女性の顔色や声、体臭の微妙な変化を(たいていは無意識のうちに)感じとり、それに応じて自分の話し方を変えている可能性が示されました

具体的には、その女性が会話で使う文章構造を真似る傾向が少なくなります。研究チームによれば、この無意識下での言葉の変化には、その男性の創造性と非同調性を相手に伝える働きがあると考えられるそうです。創造性と非同調性はいずれも、異性を惹きつけるとされる性質です。

どうやら、性ホルモンがたくさん分泌されている時ほど、創造性も豊かになる傾向があるようです。

Melanie Pinola(原文/訳:梅田智世/ガリレオ)

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