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ワインの心理学:期待感や環境で味は変わる

ワインの心理学:期待感や環境で味は変わる

気の持ちようで物事の受け止め方がさまざまに変化するのは、みなさんもご存知でしょう。この傾向が特に顕著になるのが、ワインを味わう時です。「Science Friday」に掲載されたこの動画は、私たちの思い込みや周囲の環境が、この古くから伝わるお酒の味わいに与える大きな影響について解説してくれます。化学的に言えば、異なる種類のワインでも、その成分の違いはごくわずかです。でも、いざ飲んでみると、その風味には大きな差があるように感じますよね。とはいえ、ワインの「質」を見極めるのは、単に違いを認識するよりもずっと難しいのです。コーネル大学のフード&ブランド研究所で所長を務めるBrian Wansink氏は、社会的な文脈や周囲の環境、さらには飲む人の期待感などによって、口にしたワインについての判断が大きく影響を受けるメカニズムを解き明かしています。

その説明によると、作り手に、どんなに豊かな歴史があるかを物語仕立てで伝えるだけで、良いワインだと信じさせることが可能だそうです。また、価格も大きな要素になります。さらには、ラベルのデザインさえも、評価に影響を与えるそうです。このあたりの話は、上に挙げた動画でも説明されています。

というわけで、ワインの質を客観的に判断するのはとても難しいのです。お気に入りのワインを見つける一番の近道は、味の好みが自分に近く、同じタイプのワインが好きな人を見つけて、その人のオススメに従うという方法でしょう。ワイン好きの人に尋ねても、同じような答えが返ってくるはずです。あるいは、ワインショップや酒店でバイヤーをつかまえて、自分が飲みたいタイプはこんな感じと伝え、オススメを選んでもらうのも手です。

とにかく、ワインにつけられた点数や値段より、自分の味覚を信じてみましょう。そうすればきっと、どんなワインを買っても美味しく味わえるはずですよ。

Out of the Bottle: Wine Psychology

Alan Henry(原文/訳:長谷 睦/ガリレオ)

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