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「老後に必要な貯蓄額」を簡単に計算する方法

「老後に必要な貯蓄額」を簡単に計算する方法

老後を快適に暮らすためには、仕事を引退するまでにどれくらい貯蓄しておく必要があるのでしょうか? この金額を求めようとして、複雑で面倒な計算をしてしまう人がいるかもしれません。確かに、厳密な数字を出そうとすれば大変ですが、大まかな見積もりならそれほど苦労しなくても計算できます。今回は、この見積もりをサッと計算する方法をご紹介しましょう。

年金制度や資産運用について詳しいScott Holsopple氏は、「US News Money」で、この計算を次のように説明しています。

まずは、現在の所得額を調べます。これは、現在の年収の税引き前の金額のことです(なぜ税引き前かというと、大半の人は忘れているかもしれませんが、実は退職後も税金を支払わなければならないからです!)。次にその数字を20倍します。

これは、あなたが退職後におよそ20年間生きると仮定した計算です。それは、あなたの目標通りかもしれないし、そうではないかもしれませんが、少なくとも妥当な見積もりです。もし他人よりもずっと長生きするつもりなら、この数字をもう少し大きくした方がいいでしょう。また、もしあなたがまだ若くて、これからさらに収入が伸びると思っているのなら、35歳くらいになった時の予想年収を使って計算しましょう。ここまでの計算で、将来のための貯蓄の目標額が決まります。

これで終わりではありません。実際の目標額は、老後にどのようなライフスタイルを希望するかによって変わってきます。今度は、あなたが希望するライフスタイルに応じた「所得置換率」を、計算に繰り込まなければなりません。これについて、Holsopple氏は次のように述べています。

  • 現在よりも質素なライフスタイルで、旅行はほとんどせず、趣味にもあまりお金をかけない:80%
  • 現在よりも控え目なライフスタイルで、家や車に少しくらいはお金をかけ、時には旅行したり、趣味も持ったりするつもりだが、決して贅沢はしない:90%
  • 現在のライフスタイルを維持する:100%
  • 現在よりも生活水準を上げ、旅行や趣味にかけるお金も増やす:110%

老後も借金が残る人は、返済予定額に応じて、所得置換率を5%から10%増やしましょう。

所得置換率が決まったら、次の計算をします。

(現在の収入×所得置換率)×20=老後のための目標貯蓄額

例えば、現在のあなたの年収が10万ドルで、所得置換率を90%にしたとすると、次のような計算になります。

(10万ドル×0.90)×20=180万ドル

繰り返しますが、これは退職後20年間生きると仮定した計算ですので、この数字は必要に応じて調整してください。

説明だけだと複雑そうに聞こえますが、やってみれば簡単です。この計算をすれば、これからの貯蓄の目標額をいくらにすべきかが今すぐにわかります。スタートが早ければ早いほど、目標額を貯めるのは簡単です。もちろん、退職後も働き続ける予定の人や、働けなくなるまでは働こうと考えている人もいるでしょう。それはそれで素晴らしいことですが、だからと言って貯蓄をしなくていいというわけではありません。そういう人でも、働けなくなったり予想外の事態が起きたりして、やむを得ず貯蓄を取り崩して生活しなければならなくなるかもしれないのです。

もちろん、老後の生活設計には、これ以外にも考えなければならないことがまだありますが、それでもこの計算から得られる見積もりは、かなり参考になります。この計算についてさらに詳しく知りたければ、下にリンクしてある記事に飛んで、次のステップに進んでください。

How to Make a "Fit" Retirement Plan | US News Money

Alan Henry(原文/訳:丸山佳伸、吉武稔夫/ガリレオ)

Photo by discpicture (Shutterstock).
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