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Androidの動作とバッテリー寿命に効果アリと噂の「ART」、実際どうなの?

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Androidの動作とバッテリー寿命に効果アリと噂の「ART」、実際どうなの?

Androidの最新バージョン「KitKat(Android 4.4)」で追加されたものとして(あまり広くは話題になっていないものの)、「ART」というランタイムがあります。これは、将来的には現行のランタイム「Dalvik」を代替するものとして設計されています。

使用されるアプリの動作を快適にしてくれるなどといった評価も聞かれますが、「Android Police」では、特にバッテリー寿命とパフォーマンスへの影響に注目しながら、この2つを徹底的に比較しています。

ランタイムって何?という人のために説明すると

ランタイムとは、アプリのコードを実行可能な形式に変換(コンパイル)するもので、あらゆるアプリはランタイムを介して動いています。

これまで Android では Dalvik というランタイムが使われていて、それも悪くはなかったのですが、ひとつ問題がありました。アプリを起動するたびにコードのコンパイルを行うので(「Just-In-Time(実行時)」の頭文字を取って「JIT コンパイラ」と呼ばれます)、効率的でなかったのです。それに対してART では、アプリを実際に使用する前にコンパイルを済ませるので(「Ahead-of-Time(事前)」の頭文字で「AOT コンパイラ」)、ユーザーにとっては動作がスムーズに感じられます

ART に切り替えたらパフォーマンスとバッテリー寿命が大幅に改善したとの報告が、すでに多くのユーザーから寄せられています。そこで、Android Police ではいくつかテストを行ったのです。

それらの感想が本当かどうか検証したところ...

その結果は、まだまだ改善の余地はあるとのことでした。たしかに現時点でも、ART に切り替えれば、バッテリー寿命とパフォーマンスはわずかながら向上します。でも、ものすごい違いを実感できるほどではありません。「すごく良くなった!」という感想は、おそらくちょっとしたプラシーボ効果から来ているのでしょう

それに、すでに多くのアプリが ART で使えるように最適化されているものの、中にはまったく対応していないものもあります。

特に困るのが『Xposed』と『GravityBox』。どちらも Android 端末をさまざまにカスタマイズできるアプリです。これらを使用したい人は、今のところは Dalvik を使い続けるしかありません。

ART はまだ登場したばかりで、対応していないデバイスやアプリも多いという点は心に留めておきましょう。それでも試してみたい Kitkat ユーザーは、端末の「開発者向けオプション」から、「ランタイムを選択」で「ARTを使用」を選択できます。Android Police のベンチマーク記事では、ほかにも実にさまざまな項目について詳細な比較を行っているので、以下のリンクからご覧ください。

Meet ART, Part 2: Benchmarks - Performance Won't Blow You Away Today, But It Will Get Better|Android Police

Meet ART, Part 3: Battery Life Benchmarks - Not Good, But Not Too Bad|Android Police

※以上の翻訳文は、以下を参照し、補足を加えています

http://readwrite.jp/archives/1970

http://juggly.cn/archives/99185.html

http://www.dream-seed.com/weblog/archives/2013/11/34562/

Eric Ravenscraft(原文/訳:江藤千夏/ガリレオ)

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