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患者が守るべき7つの心得:医者をその気にさせて、良い診察と治療を受けよう

患者が守るべき7つの心得:医者をその気にさせて、良い診察と治療を受けよう

医者や患者の双方を取り持つ「パーソナル医療コーディネーター」という立場から、これまで2万2千件以上の相談を受けてきたという著者が、よい医者と出会い、よい診察と治療を受けるための策を説いた書籍が、『誰も教えてくれなかった医者のかかり方完全マニュアル』(おのころ心平著、アスコム)。

著者が患者さんから受けた相談に共通しているのは、医者とのコミュニケーションのすれ違い。だからこそ「病気の治療においてはあなたが主人公(王将)です。飛車と上手に付き合い、病気という将棋にしっかりと戦略を練りましょう」と言うのですが、それがなかなか難しいのも事実。

本書より「その4 〜医者に着いたら必ずしたい〜 医者をその気にさせる「7つのスイッチ」を見てみましょう。

1.大きな声で挨拶

大切なのは、たったひとこと、「おはようございます」「お願いします」などはっきり挨拶すること。理由は、第一印象のよしあしが、その後のコミュニケーションに大きな影響を与えるからだといいます。そして最初によい印象を与えることができると、良好な関係が持続することに。また、元気な印象を与えることで、医者には「本来この人は元気な人なのだ」という病気が治っていくゴールのようなイメージを与えることになるそうです。(87ページより)

2.感謝の言葉を口に出す

医療は人と人(患者と医者)の関わり合い。患者もなるべくなら、効果があったと感じたときや、調子がいいなと感じたときは医者に感謝の気持ちを伝えるべき。具体的なフレーズは「お世話になっています」「おかげさまでよくなりました」「調子がよくなり、気分も回復しました」など。それは、医者にとっては最高の報酬だといいます。(90ページより)

3.目を見てコミュニケーションを

大事な場面で、話している相手の目を見たり視線を交わすこと(アイコンタクト)は、重要なコミュニケーション手段。会話のなかで適切なアイコンタクトができれば、患者と医者の心と心が触れ合った瞬間を感じ取ることができるそうです。そして言葉では表現できないそうした瞬間の積み重ねが、医者の「ヤル気スイッチ」に火をつけてくれるというわけです。(94ページより)

4.メモをとる

メモをとることには、2つの大きなメリットが。まずひとつは、「話の記録」。医者の話の流れが、あとから見返してざっくりとわかれば充分だといいます。そしてもうひとつのメリットは、よい印象を医者に与えることができるということ。「あなたの話を一生懸命聞いています」というシグナルを送れば、医者をその気にさせることができるのだとか。(98ページより)

5.看護婦や受付にも気配りを

同じ医療機関で働くスタッフへの気配り具合も、患者自身の印象を大きく左右するもの。なぜなら、看護婦さんたちの噂話には威力があり、よい噂も、悪い噂もあっという間に広まるから。注射や検査の際に「ありがとうございます」とお礼を言うだけで、印象はまるで違うといいます。逆に横柄な振る舞いや見下したような態度は、それだけで自分の治療効果を低下させるようなもの。(100ページより)

6.回復していく物語を

病気を回復させていく過程で、医者を「いい意味」で自分の人生に巻き込むことが大切。「病気を治さなければならない理由」や「病気が治ったあとにやりたいこと」などを医者に何度も伝える。すると自分の気持ちも強くなっていき、回復の過程とゴール以後の患者の人生のイメージを医者と共有できることになるわけです。それは大きな心の支えになり、同時に、医者にやる気を起こさせる効果も生み出すそうです。(102ページより)

7.病院と密なやりとりを

「顔なじみの医者をつくること」が大切なのは、何度も顔を合わせて関係が密であるほど、いざというときの処置がとりやすいから。普段から患者と医者が家族ぐるみでつきあうような間柄であれば、患者の日常生活の背景などまで把握しているわけなので話が早く、治療もスムースに進んで早期に治る可能性も高まるそうです。(107ページより)

文体もソフトで、ほどよいユーモアも盛り込まれているため、とても読みやすいと思います。医者にかからなければならないことは誰にでもあるだけに、ぜひチェックしておきたい一冊です。

(印南敦史)

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