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ヒトの脳とスーパーコンピュータの、現時点での勝敗

ヒトの脳とスーパーコンピュータの、現時点での勝敗

Popular Science:人間の脳と同じくらいパワフルかつ融通の利くコンピュータが完成する日が来るのか、という議論は未来派の人たちが大好きな類いのお話ですが、最近行われたシミュレーションによるとその日がすぐそこまで迫ってきている、というわけではないようです。

英『The Telegraph』によると、ヒトの脳が1秒間に行う活動のわずか1パーセントをシミュレートするのに、日本製のスーパーコンピュータであっても、なんと40分もの時間を要するということが明らかになりました。このシミュレーション調査は世界で4番目にパワフルな日本製スーパーコンピュータ「京」を使い、17.3億のニューロンからなるネットワークの構築を試みる、という方法で行われました。

過去にも、これより大規模なシミュレーションが行われていましたが、以前の結果では今回の結果よりも長い時間を要しています。例えば、2013年4月の『Popular Science』の記事によると IBM の「SyNAPSE」は2012年の後半に5300億のニューロンをモデルとした実験(PDF)を行っています。これは人間の脳にあるニューロンの平均合計数である860億を上回るものです。このプロジェクトは終了するまでに数時間ほどかかっています。

『The Telegraph』によると、このプロジェクトを通し研究者たちは、新しいシミュレーションソフトウェアを作成するための貴重な知識を得たのだといいます。ですが、脳に関する新しい情報の発見にはつながりませんでした。今回の調査はあくまでもシミュレーション技術の限界および京コンピュータの能力のそれぞれのリミットを調べるためのものだったそうです。

コンピュータがヒトの脳と同じ力を得るのは20XX年

1秒あたり1000兆回の浮動小数点演算を実行することができる Exascale コンピュータであれば、ヒトの脳と同じ処理能力を有することが可能であるともいわれています。そのような高いスペックを持つコンピュータは今のところ存在しませんが、インテルは2018年までにこのスペックを実現したい、と過去に語っています。ですが、科学者の中には早くとも2020年以後になるであろうと予測している人もいるようです。

Supercomputer Takes 40 Minutes To Create Super-Detailed Model Of 1 Second Of Brain Activity|Popular Science

Douglas Main(訳:まいるす・ゑびす)

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