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人生の障壁をするりと通り抜ける「トンネラー」になるには

人生の障壁をするりと通り抜ける「トンネラー」になるには

発達心理学、組織行動学、経営学などの研究者や臨床心理学者たちは、あたかもトンネルをくぐり抜けるかのように、人生の障壁をするりと通り抜けることができる人々を特徴づける隠された資質を特定しはじめている。明らかになってきたのは、こうしたトンネラーとも言うべき人々に力を与えている根本的な心理的要因や特徴である。(25ページより)

つまりトンネラーとは、大きな困難に直面したとしても、それを難なく乗り越えられる能力を備えた人のこと。そして、決して特別な人間ではなく、普通の人よりも立ちなおる能力と粘り強さに長けているだけだというトンネラーの資質に焦点を当てた書籍が、今回紹介したい『トンネラーの法則』(ロム・ブラフマン著、藤島みさ子訳、阪急コミュニケーションズ)です。

トンネラーになる!

では彼らは、具体的にどのような力を持っているのでしょうか? 「トンネラーたちの人との付き合い方」のなかの「学んだことを実行に移す力」で著者はこう記しています。

トンネラーの原動力や人生への取り組み方について、書物から知識を得ることはできるが、それを完璧に理解したとしても、日常的に自分の生活で実行することは必ずしも容易ではない。いつも心に留めておくべき点を以下に記す。(207ページより)

・自分自身にスポットライトを向ける

困難な状況に直面したら、その状況の力学を変えるために、自分にできることはなにかと自問する。自分自身にスポットライトを向け、状況を受け入れる。他の人がそれに加担していたとしても、コントロールが及ばない事情があったとしても、「いまできることはなんなのか」を自分に問いかけることが大切。(207ページより)

・意味を探し求める

自分にとって意味のあることを見つけたら、たとえ些細で取るに足らないことのように思えても、徹底的に追及してみる。最終的に実用性がなかったとしても、発見するというプロセスそのものが活力を吹き込み、創造性と情熱を与えてくれる。(208ページより)

・おおらかさを身につける

自分がつまらないことにこだわっていることに気づいたら、一歩離れて広い視野で考えてみる。おおらかさを身につければ、いま抱えている問題の多くは、努力せずして自然に解決する。(209ページより)

・諦めない

どんなことにも困難な時期や、目の前が暗くなる瞬間はつきもの。なにかを諦めようと決めるなら、それがもはや自分にとって関心のないことだからであり、思わぬ障害に出くわしたからではないことを確認する。(209ページより)

・ひと息つく

成功を急ぎすぎず、障害にぶつかっても頭のなかで否定的なシナリオを動かさず、自分を疑わず、親友に対するのと同じように、自分にやさしくする。(210ページより)

・ユーモアを使う

自分の人生に起こっていることを笑い飛ばし、親しい人々と一緒に笑って過ごす。苦しいときを切り抜ける強力なツールとして、ユーモアをどんどん使う。(210ページより)

・サテライトを探す

自分に関心を持ってくれていそうな人物、信頼できて、礼儀正しく、自分のことを奮起させてくれそうな人物に出会ったら、その機会をフルに活かす。関係を維持するように最善を尽くし、重要な岐路に立ったときや困難に直面しているときには、その人を訪ねる。(211ページより)

・鼓舞される

自分自身が人生のなかでトンネルをくぐり抜けたときのことを思い出し、その経験を未来につなげる。(211ページより)

本文では、実在するトンネラーたちがいかにして苦難を乗り越えてきたがについても詳しく記載されています。そのひとつひとつは、きっと心を動かしてくれるはず。読んでみれば、前向きな力が身につくと思います。

(印南敦史)

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