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批判をプラスに受け止める考え方:個人における「創造的破壊」を期待せよ

批判をプラスに受け止める考え方:個人における「創造的破壊」を期待せよ

「創造的破壊」とも呼ばれる「シュンペーター主義」は、本来は社会学の概念で、きわめて限定的な意味で使われる言葉ですが、ものごとをうまくやり遂げたい、創造性を発揮したいという人にも応用できます

その場合のシュンペーター主義とは、「古いやり方を手放し、事態を改善する方法として全面的批判を受け入れる能力」を意味することになります。

組織にイノベーションを生む手法を、個人にも応用するなら

シュンペーター主義は、経済学者ヨーゼフ・シュンペーターの名にちなんだ概念です。オーストリア生まれで、のちに米国に渡ったシュンペーターの業績は、20世紀でもっとも影響力のある理論のひとつに数えられています。

シュンペーターの資本主義や政治科学へのアプローチはどれも、ひとつの主張に貫かれています。それは、「標準的な古い手法を、時に批判したり抜本的に改革したりしなければ、変革とイノベーションにつながるプロセスは決して生まれない」というものです。

これを個人レベルに当てはめると、「批判をきちんと受け止める術を覚えなければならない」となります。自分のやり方を完全に否定することになるとしても、新しいアプローチによって今より良い結果が出せるなら、それを受け入れるべきなのです。

これは、「批判をプラスに転じる」方法だ

Michael Dearing氏は、「The Five Cognitive Distortions of People Who Get Stuff Done(成功する人に特徴的な5つの認知の歪み)」と題したプレゼンテーションのなかで、シュンペーター主義について次のように説明しています。

  • 定義:創造的破壊は自然かつ必要なものであり、仕事における使命であると考えること。
  • 利点:破壊を恐れず、破壊による痛みにも耐えやすくなる。
  • 致命的なリスク:やりすぎて冷酷になり、孤立する。

つまり、創造的破壊を「仕事に必要な自然のプロセス」と考えられるようになれば、批判もそれほど気にならなくなるというわけです。より良い結果を得るための道筋には当然、うまくいっていないものを壊すという工程が含まれることがわかっていれば、批判されたことに対して感情を損ねることもなくなります。

もちろん、だからといって、あらゆる批判を受け入れなければいけないわけではありません。ですが、その点を頭に入れておけば、個人的な感情を脇に置いて、もっと客観的にものごとを見られるようになるでしょう。フィードバックをくれた相手は、最高の結果を目指そうとしているのだとわかっていれば、それがたとえ現在の自分のやり方を全否定するものであっても、受け入れられるはずです。

ただし、バランスは必要です。こうしたフィードバックを提供するときには(あるいは、こうしたフィードバックを受けるときには)、ほかの人の仕事(や自分の仕事)の「価値」を全否定しないよう、留意する必要があります。

Dearing氏は、下にリンクしたプレゼンテーションのなかで、ここで説明したもののほかにも、「成功する人に特徴的な認知の歪み」を紹介しています。あくまでもプレゼンテーションのスライドなので、詳しい説明はありませんが、それでも興味深い内容になっています。

The Five Cognitive Distortions of People Who Get Stuff Done(PDF)|Stanford via Kottke

Alan Henry(原文/訳:梅田智世/ガリレオ)

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