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一流の働き方ってなんだ? 3つのポイント

一流の働き方ってなんだ? 3つのポイント

一流の働き方』(川北義則著、アスコム)は、"一流"のあり方を熱心に主張し続ける著者が、前著『「孤独」が一流の男をつくる』(以前こちらの記事で紹介しました)に続いて送り出した新作。帯に書かれている「頭角を現す人の39の条件」というフレーズどおり、39種におよぶ「一流の働き方」をさまざまな角度から掘り下げています。

では果たして著者は、一流が一流であり続けるためにはなにが必要だと考えているのでしょうか? 第1章「『一流の働き方』とは何か」から、いくつかを引き出してみます。

1.対立を恐れない、逃げない

仕事における人間関係は、意見の対立やトラブルを乗り越えて成果を上げたときに深まるもの。だから、まずはお互いの主張をぶつけ合い、合意が得られない場合は代替案を出し合いながら着地点を見出す。それがビジネスの交渉ごとの基本だと著者は言います。

そして、そんな場面でもっとも役に立たないのが「打たれ弱い人間」であるとも。精神面で弱い人には、「自分が傷つくことを恐れる」という特徴があるといいます。しかし、「ビジネスのタフな交渉の場では、これは致命的である」というのが著者の考え。

相容れない主張の局面ともなれば、お互いに感情むき出しのシーンもあるだろう。それを「傷つくから」などという感情にこだわるのは、仕事よりも自分の心の安定を優先しているだけ。仕事への冒とくである。(15ページより)

自分や自分が属する側の優位を求めて交渉の場に臨む場合、ときにキツい言葉や硬い表情が生まれたとしても当然。それが仕事の厳しさであるというわけです。(14ページより)

2.上に立つ者の条件

事業で成功を収めたからといって、その人が一流の名にふさわしいかといえば、必ずしもそうではないと著者は言います。そして、一流であるか、非一流で終わるか、あるいはそれ以下であるかのポイントは以下のひとつだけだとか。

自分の仕事の成功を他人が喜ぶか、そして、その他人が喜ぶ姿を見て、それを自分の喜びにできるか」(42ページより)

逆に、どんなに成功を収めてもこれができない人間がいて、そんな人たちには次のような特徴があるといいます。

  • 成功は自分一人の力だと思っている
  • 他人をけっして信じない
  • 利益を配分しない
  • ビジネスパートナーという発想がない
  • 協力者に対する感謝の念がない

そして、「私流にいわせてもらえば、これらに当てはまる人間は二流以下の経営者である」と話す著者が一流の仕事人だと認めるのは、

  • 客が喜ぶこと
  • 仲間(社員、協力者)が喜ぶこと
  • 自分が喜ぶこと

この3つの喜びを目標に努力する人だそうです。(42ページより)

3.みんなが「ノー」ならあえてやる

企業では、「前例がない」ということで企画が通らない場合が多いもの。しかし大切なのは理屈より勇気で、必要なのは、前例のないところに成功が待ち構えているということを理解すること。そして著者の経験上、多くの反対者がいるにもかかわらずゴーサインを出してくれた人には共通した特性があるといいます。

  • 何でも面白がる(=明るさ)
  • 新しさ(前例がない)を求める資質
  • 独自性(=風変わり)に対する尊敬
  • 明確な消費者(=時代と街の息吹)のイメージ
  • 直感に基づいた「蛮勇」(=チャレンジ精神)

なかでも特に大切なのは「蛮勇」。上に立つ人間には必須で、これがないと部下はついてこないそうです。一流の人間は、最終的には否定的な理屈をこねず、飛び込んでみる勇気を持っているというわけです。(48ページより)

前著同様、本書においても著者のメッセージは直接的であり、ものごとの問題点を容赦なく斬り捨てています。そこに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、それこそが著者の「本気度」であるということを理解すれば、ここに書かれたひとつひとつの言葉はきっと心に届くはずです。

(印南敦史)

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