特集
カテゴリー
タグ
メディア

自らの批判家であれ:人気ゲーム『Canabalt』の仕掛け人アダム・ソルツマンの仕事術

自らの批判家であれ:人気ゲーム『Canabalt』の仕掛け人アダム・ソルツマンの仕事術

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ第58回。女性コンテンツブームに火をつけたアンナ・ホームズ(Anna Holmes)さんに続く今回は、ゲームデザイナーのアダム・ソルツマン(Adam Slatsman)氏にインタビュー。

「いつでも自らの批判家であってほしい。ネガティブに聞こえるかもしれませんが、決して悲観的な考え方ではありません。他者の視点で自分の仕事を見つめ、ゲームをなるべきものにしていくことに専念するのが大事だと思います」

アダム・"Atomic"・ソルツマン氏のこの言葉は、ゲームデザインを志す人にとって非常に参考になるのではないでしょうか。ソルツマン氏はこのアドバイスに従い、「Canabalt」や「Hundredsなどのゲームを作り、大成功を収めています(リンク先のゲームにうっかりハマってしまっても編集部は責任は取りません!)。そんな「Mr. Atomic」の仕事術を聞いてきました。

  • 氏名:アダム・"Atomic"・ソルツマン(Dan Russell)
  • 居住地:テキサス州オースティン
  • 現在の職業:ゲームメーカー
  • 現在のコンピュータ:iMac
  • 現在のモバイル端末:iPhone4
  • 仕事スタイル:矛盾だらけ

「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

ソルツマンモレスキンの5×8方眼ノートと、ぺんてるの0.7mmシャープペンシル「P207」がお気に入りですね。メモ、レベルデザイン、敵のスケッチ、APIからの逃避など、何にでも使えます。水のボトルとリストブレース(手首のサポーター)は必須です。コンピュータ関連では、「Wacom」のタブレットが手放せません。OS Xは、欠点もたくさんありますが、存在していることがとても嬉しいです。

仕事場はどんな感じですか?

ソルツマン:大きくてフラットなテーブル風デスクがあって、ガラクタがたくさん載ってます。それに、小さなオフィスチェアが1つと本棚がたくさん。トランプやサイコロ、プロトタイピングに便利なトークンなどを集めるのが好きです。壁には、インスピレーションを得るための額縁がたくさんあります。かわいい恐竜のフィギュアも持ってます。

アダム・ソルツマン氏の仕事場

お気に入りの時間節約術は何ですか?

ソルツマン:働きすぎないこと。仕事は妥当な時間で強制的に終了し、終わらなかった仕事は翌日に持ち越します。シンプルですが、生産的なふりをして過ごす時間を減らすことが、豊かな人生の秘訣だと思っています。

愛用中のToDoリストマネージャーは何ですか?

ソルツマン:納期が厳しい仕事に関しては、ダッシュボードのウィジェットで「Remember The Milk」を使っています。それと、プロジェクト1件につき、「Taskpaper」ファイルを1つ作っています(どんなときでも、同時に存在するのは3から5つぐらい)。

携帯電話とPC以外で「これは必須」のガジェットはありますか?

ソルツマン:ホームベーカリーですかね。すっごくおいしいパンを作れます。

日常のことで「これは他の人よりうまい」ということは何ですか?

ソルツマン:おっと、シャワーは答えになりますか? 私にとっては定番の時間節約方法なんです。うーん、わからない。いや、家事に対する私のアプローチは、1つ汚したらすぐきれいにするという考え方なんです。2つ汚せばもっと大変になるし、3つになったらもう大惨事ですよ。子どもがいるから、これがものすごい重要にもなるし、そうでないこともありますけどね。

今、どんな本を読んでいますか?

ソルツマン:Edward Bernaysの『Propaganda』とNorman Mailerの『Harlot's Ghost』です。でも、次は『Charterhouse of Parma and Roadside Picnic』を読みたい!

仕事中、どんな音楽を聴いていますか?

ソルツマン:約50時間分のEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)/アンビエント/映画音楽を持っていて、プログラミング中にはそれらを聞いています。でも、アートな日には、「This American Life」、「Radiolab」、「The Moth」などのラジオが最高です。

あなたは外向的ですか、内向的ですか?

ソルツマン:だぶん、どっちでもあるかな? つまり、ある意味どっちでもないとも言えますね。

アダム・ソルツマン

睡眠習慣はどのようなものですか?

ソルツマン:子どもたちは私を起こすのがとても上手です。日が昇ると起こしに来ますから。それにつきあうために、11時には寝てるかな。たぶん。

あなたが受けたものと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

ソルツマン:映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキーさん、哲学者のスラヴォイ・ジジェクさん、それにコメディアンのラッセル・ブランドさんかな。

これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください

ソルツマン:「この国の裏側にある腐った高収入の仕事には手を染めるな」です。

ほかに、ファンや読者に伝えたいことがあれば、どうぞ。

ソルツマン:クリストファー・アレクサンダーの『時を超えた建設の道』(The Timeless Way of Building)は素晴らしい本だと思います。

Tessa Miller(原文/訳:堀込泰三)

swiper-button-prev
swiper-button-next