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いま、新しい働き方「パラレルキャリア」が重要だ、と言える理由

いま、新しい働き方「パラレルキャリア」が重要だ、と言える理由

さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。(4ページより)

ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉』(長沼博之著、阪急コミュニケーションズ)の著者は、「はじめに」にこう記しています。そして、新たな働き方について考えるにあたっては、「パラレルキャリア」が重要な意味を持つとも。

従来のようにひとつの会社のひとつの職を自分のキャリアとするのではなく、複数の仕事・活動をキャリアと認識し、それぞれを同時並行させるという考え方。会社員として働きながらウェブメディアを運営する、あるいはNPOに所属して活動するなど、パラレルキャリアといってもさまざまなスタイルがありますが、その重要な意味とは?

Chapter 4「『パラレルキャリア』という働き方・生き方」に目を向けてみます。

パラレルキャリアを始めるための5つのポイント

パラレルキャリアを進めると、まず次のようなメリットがあるそうです。

  • ライフワークを見つけることができる/これからは定年のない時代になるため、生涯続けていきたいと思えるようなライフワークに出合える可能性が。(176ページより)
  • 他者への直接的貢献による「喜び」/現代は仕事が細分化されているため、他人に貢献していることを感じることが困難。しかしパラレルキャリアを通じてなら、(本業以外のところで)他人に直接的に貢献し、喜びを感じる活動を行うことも可能。(176ページより)
  • 起業の準備ができる/パラレルキャリアを、起業の準備期間にあてることも。(177ページより)
  • 新たな人間関係を構築できる/これまでは会社の人間として評価されてきた人が、個人名で評価されることに。そこから新たな人間関係を構築できる。(177ページより)

そして、パラレルキャリアを行なう際に気をつけなければならないポイントは次のとおりだそうです。

1.経済基盤についてはシビアに考える

パラレルキャリアでの起業を考えている人から相談を受けたときに著者が必ず伝えているのは、「経済的に無理しすぎないこと」だそうです。理由は、明日生活できないような状態では、起業に必要なクリエイティビティは発揮できないから。たとえば会社を辞めて未知の分野へ突然飛び込むのではなく、貯金を含めた経済面を考慮することが重要だというわけです。(178ページより)

今は、サラリーマンをしながらでも新たな事業を立ち上げ、パラレルキャリアで進めていくことが当然できるし、それについて時間を費やして学ぶこともできる時代なのだ。(178ページ)

2.初期費用・固定費をなるべくかけない

事業がうまくいかなくなるのは「資金」が回らなくなるから。ならば借金をせず、固定費をかけなければパラレルキャリアにも失敗はなくなるという考え方。そこで、できる限りのコストカットが大切だと著者は説いています。(179ページより)

3.体験・経験から始める

環境や流行、他人の言動に惑わされず、自分がいままでに経験したこと、体験したことから、まずは考えるべき。(179ページより)

4.チーム作りを学ぶ

チームとは作業をシェアするだけの関係ではなく、お互いの長所短所を知り、それぞれ補い合い、尊重し合い、目標まで到達させようとする人間関係のこと。そしてチーム作りを学ぶ場としても、パラレルキャリアは重要な意味を持つといいます。(180ページより)

5.ビジョンは大きく

自分が考えうる理想をビジョンとして描き、それを多くの人がわかるように絵に描いて示す。そうすればビジョンの大きさに人は覚悟を感じ、応援してくれるそうです。もちろん、行動は地道に足元から。(180ページより)

これ以降には、具体的なパラレルキャリアの成功例も紹介されています。またそれ以前では、価値観あるいは事業のあり方の変化などについてもわかりやすく説明されているので、これからの時代の「働く」意味を、的確に捉えることができると思います。

(印南敦史)

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