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「脂肪分ゼロ」と表記された食品にも、実は脂肪分が含まれている可能性がある

「脂肪分ゼロ」と表記された食品にも、実は脂肪分が含まれている可能性がある

最近は、スーパーやコンビニで「脂肪分ゼロ」を謳っている食品を目にすることが増えました。

しかし実際には、おそらくその食品には脂肪が含まれており、栄養学的には完全に脂肪分ゼロではないと思われます。

栄養と食事の専門家であるBonnie Taub-Dixさんは、次のように説明しています。

米食品医薬品局は、0.5グラム以下のトランス脂肪酸を含む食品は、「トランス脂肪酸0グラム」と表記することを認めています

1日のうちに、「トランス脂肪酸ゼロ」と書いてある異なる食品を、たまたまいくつか食べたとしたら、最終的には動脈を詰まらせる悪玉コレステロールのレベルが上がるほど、無視できない量のトランス脂肪酸を摂取している可能性もありえます。成分の一覧をチェックし、「水素化油」もしくは「半硬化油」が含まれていたら、その食品を買うのは少し考えた方がいいかもしれません。

アメリカでは、食習慣のせいで1人当たりのトランス脂肪酸の摂取量が多く、生活習慣病が社会問題となっているため、加工食品に飽和脂肪酸やトランス脂肪酸などの含有量の表示が義務づけされています。

一方、平均的にトランス脂肪酸の摂取量が少ない日本では、トランス脂肪酸についての表示の義務や含有量に関する基準値はありません。

ただ、日本の栄養表示基準においても、脂質等の成分がある程度の誤差までは「○○ゼロ」と表記することが認められているのは同じ。たとえば日本では100g当たり脂質0.5g、飽和脂肪酸0.1g、コレステロール5mgまでは「○○ゼロ」という表記が可能です。つまり「完全なゼロ」ではないということです(東京都福祉保健局資料より)。

ただ、脂肪分ゼロを唱っている食品に脂肪が含まれていたとしても、それを食べない方がいいという訳ではありません。その食品の脂肪分は、「ほぼ」ゼロと言っていいほど少ないことは事実です

また、人間には脂肪分は必要です。適切な量であれば、脂肪分を摂取しても体重は増えません。食品のラベルや表示に過剰に反応するよりも、自分にとって必要な栄養を摂ることをもっと意識し、食事を楽しむようにしましょう

Examining Food Myths and Facts | US News

すぐにわかるトランス脂肪酸|農林水産省

食品に栄養表示するときは...|東京都福祉保健局

Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)

Photo by Lim Yong Hian (Shutterstock).
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