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モチベーションは上げる必要なし? 常識を破ることからはじまる仕事術

モチベーションは上げる必要なし? 常識を破ることからはじまる仕事術

ビジネスで成果をあげるという点において、「常識」は間違っている。

(4ページより)

96%の人がやっていない 稼ぐ人の常識破りの仕事術』(北岡秀紀著、アスコム)の著者は、そう断言しています。そして正しく「常識」を破ることができれば、一瞬で成果があがるとも。理由は、今までの行動が大きく変わるから。

ちなみに著者の「常識」の破り方は大きく2通りあるそうです。

ひとつは、一般的な「常識」の真逆を薦めるという破り方。もうひとつは、「常識」が言うことには賛同するものの、その「常識」が喚起している行動に異を唱えるという破り方です。

(8ページより)

第5章「『マインドセット』の常識を破る仕事術」から、いくつかを引き出してみます。

「ポジティブ思考であれ」という常識

「ポジティブ思考であれ」という主張は、ビジネス書は自己啓発本における王道。しかし著者は、ポジティブ思考の最大の問題は、問題が起こった原因が自分にあれば、自分が変わるべきだという当たり前のことを忘れている点にあるといいます。

一方、ネガティブ思考は悪く思われがちですが、ネガティブだからこそ、ああなるかもしれない、こうなるかもしれないと不安になる。そして、それに対して考えられる手を打っていける。つまり、「やるだけのことはやった」と信じられるかどうかが大事で、それが本来のポジティブ思考。考え方をそちらの方向に持っていくべきだというわけです。

そこで重要なのは、考えるという作業を具体的な行動にすること。そのためにまず、頭で考えるのではなくて書き出すことを薦めています。最悪のシナリオが起こったらどうなるのかを書いてみれば、たいていは意外とたいしたことではないということに気づくからだとか。

次に、問題・課題が発生した原因はなんなのかを厳密に考える。それもすべて書き出し、そのなかで自分の影響を及ぼせる範囲がどこなのかを明確にし、そこに向けて行動に移すのだそうです。(168ページより)

人事を尽くして天命を待つ。それが正しいポジティブ思考です。

(171ページより)

「強い意志があれば夢は叶う」という常識

よくあるこの考え方を、著者は次のように一刀両断しています。

そもそも人は、意志が弱い生き物なのです。つまり、夢を叶えるために、意志の力を使おうなんていうのは、我々にはできないのであり、諦めるべきです。

(177ページ)

では、どうすればいいのか? それは、意志の力を使わず行動する仕組みを作ること。意志が弱かったとしても、その夢の達成のために必要な行動をとらざるを得ないように仕向ければよいというわけです。

そこで著者がすすめているのは、宣言をすること。「いつまでに何をやるのか」を宣言し、自分を追い込む。さらには、行動の邪魔になるものを排除することも効果的だとか(ついテレビを見てしまうなら、テレビのプラグを抜いてみるなど)。(176ページより)

決意や意志ほど脆弱なものはありません。それに頼るのではなく、脆弱なことを大前提として理解し上手に付き合う人だけが、うまくいくのです。

(179ページより)

「モチベーションを上げろ」という常識

モチベーションというのは感情であり、「好き」「嫌い」と同じように、こちら側からコントロールできるものではないといいます。

大事なのは、やるべきことをやってもらえるかどうか。そのときに、モチベーションが高かろうが、低かろうがどうでもいいのです。

(182ページより)

つまり、正しい行動をとってもらえるような仕組みだけを作り、正しい行動をさせる。そうすれば、結果的にモチベーションはアップするそうです。(180ページより)

このように「常識」と思われていることにズバズバと斬り込んでおり、また、そのひとつひとつに説得力があるため、読み進めていると痛快にさえ感じます。人は常識に縛られてしまいがちだからこそ、本書のようなアプローチを受け入れ、頭をブラッシュアップさせることもときには重要なのではないでしょうか?

(印南敦史)

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