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続けられる英語学習のポイントは、英語を「日常化」すること

続けられる英語学習のポイントは、英語を「日常化」すること

「俺は日本人だし、英語なんて一生使わない。だから、英語を勉強しても意味ないんだ」(2ページより)

日本人の98%はTOEIC TESTハイスコア予備軍です!』(早川幸治著、集英社)の著者は、中学1年のときにそう思ったのだとか。英語がとても苦手で、高校2年のときに受けてみた英検4級(中学2年レベル)も不合格。にもかかわらず、現在では英語公用語化を推進する企業や、これから英語の業務が増える企業の社員、将来英語を使うであろう大学生などを対象に英語を教えているのだそうです。

本当にそんなことが可能なのでしょうか? 第1章「どんな人でも必ず英語はできる」から、基本的な考え方を引き出してみます。

才能も学力も無関係

英語を身につけるために特別な能力は必要ありません。ポイントは英語学習の「習慣化」。ただ、それだけです。

冒頭で、著者は断言しています。そして英語を上達させるために必要なことは、次のふたつだけだとも。

  1. 始める。
  2. 続ける。

難しいことをやれば早く上達するわけではなく、わかることの中に、少しわからないことが入っていることを続ける方が、よほど早く上達するといいます。そして上達のコツは、自分に合った学習法を繰り返しやること。「継続できる勉強法」こそが、一番効率がいいわけです。(14ページより)

ExcelやWordを覚えることと同じ

専門的なスキルがなくとも、ExcelやWordを使えれば「パソコンを使える」といえるはず。同じように英語もすべて使いこなせる必要はなく、「相手の言っていることを正しく理解して、自分が言いたいことを正しく相手に伝えること」ができれば充分だといいます。なぜなら、必要なことを必要なだけ学べば、あとは使っていく中で徐々に上達していくから。

ちなみに社内の英語公用語化を導入した企業の多くが昇進や昇給、英語を使った業務を担当する基準としてTOEICスコアを設定していますが、重要なのは「TOEICスコア=「すぐに英語を使える力」ではないこと。企業の側も「スコア=潜在能力の証明」と認識しているのだそうです。つまり、TOEICスコアを軸に「使う英語力」を磨けばいいわけです。(18ページより)

英語力の大半は引き出す力

学校英語は日常生活や仕事では使えないといわれますが、学校英語をしっかりやってきた人ほどTOEICスコアの伸びは大きいそうです。理由は、英語の構造がわかっているから。文法という骨組みがしっかりしているため、その「型」をあらゆるスキルに高めやすいわけです。

ここで著者が指摘するのは、人間の能力には「身につける力」と「引き出す力」があるということ。そして英語力のかなりの部分は、過去に学校で学んだことを「引き出す力」。だからこそタイトルのとおり、日本人の98%はTOEIC テストのハイスコア予備軍だと断言できるというのです。

ハイスコア予備軍度チェック

  • 読むのは遅いが正確に読める。
  • 読めばわかるけど、聞くとわからない。
  • 何回か同じものを聞けばわかる。
  • サビの部分を歌える洋楽の曲がある。
  • 海外旅行ではジェスチャーや片言の英語で何とかなる。
  • お気に入りの海外ドラマシリーズがある。
  • 好きな外国の映画俳優がいる。
  • 英検準2級か2級を持っている。

1項目以上あてはまるものがあれば、TOEICハイスコア予備軍だとか。(21ページより)

スポーツやカラオケと同じ

アニメ『サザエさん』のテーマ曲をほとんどの日本人が暗唱できるのは、テレビから流れる歌声を聞くうちに、自然におぼえてしまったから。英語の習得過程も、これとまったく同じだそうです。大切なのは、まず英語と仲よくなること。日常的に楽しみながら続けていれば、自然と上達するというわけです。

そしてそのために著者がオススメしているのが、意図的に身のまわりに英語環境を設定してしまう「英語の日常化」。

  • 金融機関のATMを英語表示にして使ってみる。
  • 勤め先や学校の英語ウェブサイトを見てみる。
  • テレビ、パソコンなど電子機器を英語表示にしてみる。
  • 観光地やレジャー施設にある英語パンフを読んでみる。
  • 電車内や駅にある英語の注意書きを読んでみる。
  • 街の看板の英語対訳をチェックしてみる。

英語を見ることに慣れれば、「英語=勉強」という意識がなくなり、「英語=日常」という意識に上書きされます。話題の「社内英語公用語化」は、まさに「英語日常化」なのです。だからこそ日常的に英語に触れていれば、だんだんと上達してくるという考え方です。(26ページより)

「肩の力を抜いて、楽に学んでみようかな」と思わせる要素がぎっしり詰まった内容。「楽に続ける」ために、ぜひ活用してみてください。

(印南敦史)

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