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頭の良し悪しやセンスは関係なし。「伝え方」は「やり方」次第

頭の良し悪しやセンスは関係なし。「伝え方」は「やり方」次第

「伝え方」に、頭の良し悪しやセンスの有無は無関係。ただ「やり方」を覚えればいいだけだと主張するのは、『伝え方の教科書』(小暮太一著、WAVE出版)の著者。そもそも自身が「国語が大の苦手」で、また、話すのが得意なタイプでもなかったのだそうです。ところが、「やり方」を身につけることでコンプレックスを克服したとか。

では、その「やり方」とは具体的にどんなものなのでしょうか? 第1章「誰からも『わかりやすい!』と言われる伝え方」中の、「『わかりやすく伝える』ための4つのステップ」を引き出してみたいと思います。

  1. 「誰に」「何を」伝えるのかを明確にする
  2. 相手に伝わる日本語を使う
  3. 正しい順序で話を組み立てる
  4. 相手に伝わる言葉に言い換える

他人になにかを伝えるときにやるべきことは基本的に同じで、それは上記4つのステップからなるそうです。細かく見ていきましょう。

1.「誰に」「何を」伝えるのかを明確にする

わかりやすく伝えるための第一歩がこれ。「わかりにくい話」になる最大の要因は、この作業をきちんと行わないことにあるといいます。そしてここで大切なのは、相手に伝える前に、「何が言いたいのか」=「結論」を自分のなかで明確にすること。そして話すこと、書くことを「結論」を導くために必要な要素だけに絞れば、相手は「何が言いたいのか」を迷わず理解してくれるといいます。(34ページより)

そのときに重要なのが、「誰に」伝えるのかという視点。理由は、伝える相手、またはその人の「状態」「姿勢」によって、伝えるべき内容は変わってくるものだから。つまり、常に「誰に」と「何を」はワンセットだというわけです。

2.相手に伝わる日本語を使う

次に大切なのは、伝えたいことを「どう」伝えるか。そのために注意すべきは、「相手に伝わる日本語」を使うことだそうです。日本には「皆まで言わなくても察するべき」という文化があるだけに、「伝わらない日本語」をつい使ってしまいがち。その結果、相手に伝わりにくい話になってしまうといいます。また主語と述語が明確でない、ひとつの文章が長すぎて言いたいことがわからないなど、文章として「通じない日本語」もあります。(37ページより)

しかし、だからこそ意味がきちんと伝わる日本語を使わなければならないと著者は言います。

3.話を正しい順序で組み立てる

話しがあちこちに飛んだり、いきなり本題に入ったりするのでは、「わかりづらい!」と思われて当然。なぜそうなってしまうかといえば、話の組み立て方が間違っていて、「正しい順番」で伝えていないからだといいます。つまり、話をわかりやすく組み立てることが大切だというわけです。(38ページより)

4.相手に伝わる言葉に言い換える

最後に重要なのは、相手に伝わる言葉・表現に言い換える作業。しかもここで意識すべきは、「相手が知っていても伝わらない言葉」があるということだといいます。同じ言葉でも、人によって受け取り方が違うもの。そして受け取り方が違えば、こちらが意図した内容は伝わらないというわけです。たとえば「スタンプ」という言葉ひとつをとっても、LINEの「スタンプ」から「観光地に置いてある"ハンコ"」まで解釈の仕方はいろいろ。(39ページより)

そんなところからもわかるとおり、その言葉によって相手が思い描くイメージは異なります。100人いたら、100通りの「捉え方(もつイメージ)」があるということです。伝えたいイメージと相手が受け取ったイメージが違えば話は伝わりませんから、「相手が何をイメージするか?」までを把握したうえで言葉を選んでいく必要があるのです。

いかがでしょうか? これが著者のいう「『わかりやすく伝える』ための4つのステップ」。いわば、すべての基本です。ちなみに本書では、それぞれのステップで注意しなければならないポイントや有効なテクニックも紹介されています。そちらもチェックし、応用してみれば、効果が期待できるかもしれません。

(印南敦史)

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