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チーム力が上がる。アイデアを生み出す〜まとめるまでの5ステップ

チーム力が上がる。アイデアを生み出す〜まとめるまでの5ステップ

チームのアイデア力。 アイデアが出るチームになるための5つのステップ』(博報堂ブランドデザイン著、日本能率協会マネジメントセンター)は、チーム単位でアイデアを出すためのノウハウを満載した書籍。

第3章「5つのステップでアイデアを考えよう」に目を向けてみましょう。

アイデアを生み出すための5つのステップ

  1. アイスブレイクする
  2. 情報収集する
  3. コンセプトを考える
  4. アイデアをどんどん出す
  5. アイデアを精査する

1.アイスブレイクする(99ページより)

自由な立場で意見を出し合うために必要なのが、「アイスブレイク」。文字どおり「氷を壊す」ことを指し、次のようなものが氷にあたるそうです。

  • 過去の経験に縛られ、勝手に不可能だと決めつけること
  • 試さずにわかったつもりになっていること
  • 感覚的な発言よりも理屈(理論武装)が重要だと思い込んでいること

アイデア出しを邪魔する頭のなかの氷を壊し、自由な発想をさせるための頭の準備運動です。

2.情報収集する(107ページより)

なにも考えず情報収集を始めると、偏った情報や、無関係な情報ばかりを集めてしまいがち。そこで、チームでは必ず次の3つについて話し合うことが大切だとか。

  1. ターゲット/チームで考えようとしているアイデアを提供する対象
  2. アプローチ/どんなアイデアなら実現性があるかを踏まえた、ゴール像にたどりつくまでの方法
  3. ゴール像/プロジェクトが成功した際、ターゲットに「どうなっていてほしいか」のイメージ

誰に向けてどうアイデアを提供し、どんな世界観を実現したいかをチームで話し合うわけです。

3.コンセプトを考える(125ページより)

集めた情報は、持ち帰ってチームで共有。その際、メンバー間で議論することによって情報を精査し、質を高めていくことが重要。そしてすべてを共有したら、次に必要なのは、集めた情報を収束させること。

なお、ここではチームで考える際に最も使い勝手がよいものとして、文化人類学者の川喜田二郎氏が考案した「KJ法」が紹介されています。

  1. ふせんへ情報を書き出す
  2. 複数のメンバーで同じ情報源の情報を書き起こす

こうした行為を通じて、無関係に思える現象をひとつひとつ吟味し、「自分はどう思うか」「どう感じるか」など、「実感」によって世界を見つめていくわけです。

4.アイデアをどんどん出す(151ページより)

アイデア出しの段階で重要なのが、「ブレインストーミング(ブレスト)」。その際には、次の4つの原則を意識しながら取り組むべきだそうです。

  1. 自由な雰囲気/テーマとは無関係に思えるアイデアも全員が受け入れられる環境を用意し、アイデアをどんどん出してもらうことが大切。
  2. 批判厳禁/批判されると萎縮してしまい、新しいアイデアを思いついても言い出せなくなるため、「どんな小さな思いつきでも、遠慮なく発言する」というルールを共有。
  3. 質より量/制限を設けず、思いつきでもどんどんアイデアを出すべき。
  4. 便乗奨励/他のメンバーがアイデアを出したら、それに便乗し、みんなで発展させていく。

ブレストはアイデアの数を競うゲームだと考えるといいとか。

5.アイデアを精査する(159ページより)

アイデアの絞り込みについてここで紹介されているのは、「ペイオフマトリックス」という手法。2つの異なる評価軸を設定して4つの象限をつくり、そこに書くアイデアを貼り込んでいくというもので、手順は次のとおり。

  1. 評価軸を決定する/たとえば「収益性」(縦軸)と「話題性」(横軸)の評価軸を使えば、「収益性が高い/低い」と「話題性が高い/低い」という4つの象限ができるわけです。
  2. 4象限にアイデアを書いたふせんをマッピングする/アイデアがどの象限にあてはまるか話し合いながらふせんを貼り付けることで、パッとしないアイデアが有望なアイデアに変わったりもするそうです。
  3. マッピングされる象限が偏る場合は、評価軸を見直す/ほとんどふせんが貼られないエリアが発生した際は、最初の評価軸の設定が悪かったかもしれないため、評価軸を見直すことも大切。
  4. どのアイデアがよさそうか、メンバー全員で意見をすり合わせる/ペイオフマトリックス上のポジションを参考にしつつ、アイデアを合体したり展開させながら話し合いをする。

こうすることにより、チームとしてどのあたりのアイデアに可能性がありそうかというところまで絞り込めればOKだといいます。

(印南敦史)

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