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「辞められると困る!」と言われるために、「働く姿勢」を問いなおしてみる

「辞められると困る!」と言われるために、「働く姿勢」を問いなおしてみる

「辞められると困る!」と言われる社員がやっている評価されるコツ』(黒岩禅著、総合法令出版)の著者が現在の会社に転職したのは、30歳のとき。その際、退職を聞きつけた16社からオファーがあったそうです。しかし彼は、決して華々しい学歴を持っているわけではありません。

私が5歳のときに父親の暴力が原因で母が失踪し、そして私も暴力を振るわれ中学を児童養護施設で育ちました。中学卒業後は昼間に働きながら夜に学校に行く生活を送っていました。そんな経済的状況から大学には行けず、定時制高校卒業が私の最終学歴です。(4ページより)

つまりそんな著者が、会社や上司から「辞められると困る!」と言ってもらえるコツをまとめたのが本書。CHAPTER3「働く姿勢のコツ」を見てみましょう。

誰からも好かれる要素は「S-GAME」(64ページより)

著者が部下に配布している経営計画書では、会社が求める人材を「S-GAME」と表記しているそうです。これは「素直(SUNAO)で、元気(GENKI)、明るく(AKARUKU)、前向き(MAEMUKI)で笑顔(EGAO)のある人」の頭文字をとったもの。

素直」とは、呼ばれたら「はい!」と返事をすること。指示されたら「はい!」と返事をして、すぐに実行すること。

元気」とは、普段よりも「テンション2割増」でいること。声も2割大きく、笑顔も2割咲かせ、2割早く行動すれば、「あなたの元気が周りの元気になる」そうです。

「素直」で「元気」でいることを日々継続する。周りを不安にさせない。「明るいあなたがいるから、周りが安心できる」というわけです。

前向き」とは、物事の解釈を楽しく捉えることができる気持ち。上司に叱られたとき、「私はダメだ」と思うのも、「上司は私に期待してくれている」と思うのも解釈。解釈を変えると、世界が変わるという考え方。

なお、これらの説明後、著者は大切なひとことを記しています。

注意したいのは、S-GAMEの要素ができているかどうかの判断をするのは、あなたではないということです。あなたの周りの人が判断するのです。

会社や上司から「辞められると困る!」と言われる人材になるためには、その自覚が欠かせないというわけです。

辞めるのはいつでもできるが、続けることは今日しかできない(73ページより)

「この会社、辞めたい」と思った経験は、誰にでもあるはず。しかし、そんなときこそ考えてほしいことがあると著者はいいます。

「辞めたい」と思ったときに考えてほしいのは、「辞めるのはいつでもできる」ということです。今日でなくても、明日でもいいし、来月でも来年でもいいのです。しかし、続けるのは、今日しかできないのです。

ちなみにそれでも辞めたいのなら、辞める準備をしっかりしておくことが大切。会社に迷惑をかけないようにするのはもちろん、退職後すぐに次の仕事がいま以上の条件で決まることが理想だとか。そしてそのためには、他社から見ても明確な実積をあげておくべきだといいます。

最後に...

会社は、「自分のやりたいことをやる場所」ではありません。「会社の思いを実現」するために、自分の「役割・責務を果たす場所」です。(76ページより)

おわかりのとおり、ここに書かれているのは特別なことではなく、「当たり前」なことばかりです。しかし大切なのは「わかりきったことを実践する」意義。なにより、「そうすれば結果が出る」ことを著者は身を持って実践しているのですから、これ以上の説得材料はありません。

(印南敦史)

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