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Windows PhoneはiPhoneやAndroidの代替となり得るか?

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Windows PhoneはiPhoneやAndroidの代替となり得るか?

ライフハッカー編集部様

ライフハッカーには、AndroidやiOSの記事はたくさんありますが、Windows Phoneの記事はあまりありません。今度新しくスマートフォンを買う予定ですが、ちょっとWindows Phoneに冒険してもいいかなと思ってます。でも、お気に入りのアプリや機能が使えないと嫌です。そのあたりはどうなんでしょうか? よきアドバイスをお願いします...。

Windowsに優柔不断(Waffling Over Windows)より

優柔不断さん、こんにちは。

あなただけではありません。同じ質問を何通も受け取っています。Windows Phoneは、iOSやAndroidに比べてユーザーが少ないため、米Lifehackerでもあまり取り上げてきませんでした。このたび、NokiaのLumia 920のサンプル機をお借りして2~3週間使ってみましたので、今回はそのレビューをお届けします。

Windows PhoneはAndroidやiOSとかなり違います。お互いのユーザーは認めたがりませんが、AndroidとiOSは実はよく似ているのです。両者は互いを意識しながら切磋琢磨してきました。一方、Windows Phoneは全く違う路線を歩んでいます。以下に、Windows PhoneがAndroidやiOSとどう違うかを解説しますホーム画面

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Windows Phoneのインターフェースはおなじみですね。ホーム画面は「スタート画面」と呼ばれ、大きなタイルが縦2列で並んでいます。タイルは移動やサイズ変更が可能。タイルをタップすればそれぞれのアプリが起動します。タイルには通知機能もあり、SMSの未読数やカレンダーの予定などを表示。アプリを開かなくても最新情報を確認できます。残念ながらウェジェットはありませんが、タイルがウェジェットっぽい機能を持っていると言えます。

画面レイアウトはiOSやAndroidとかなり違いますが、慣れるのにそれほど時間はかからないはず。タイルは素晴らしいのですが、サイズが大き過ぎる気もします。全体を見渡すためにはかなりスクロールする必要があります。タイルを小さくもできますが、表示できる情報量が減ってしまいますのでケースバイケースの戦略が必要でしょう。SMSやメールは未読数がわかればいいので、タイルは小さくてもOK。逆に、天気やカレンダーは大きなタイルで詳細を表示したほうが便利です。

ホーム画面にアプリをすべて並べる必要はありません。Androidのように、よく使うアプリだけをメイン画面に配置して、その他のアプリはアプリ一覧からアクセスすればいいでしょう。自分の使い方に合わせてホーム画面をアレンジしてください。iOSやAndroidより時間はかかるかもしれませんが、タイルを自分流にアレンジできたら、かなり使いやすくなるでしょう。

ルック&フィール

アプリの基本デザインはすべて統一されていますので、Androidみたいにアプリごとに操作方法を覚える必要はありません。インターフェースはとても美しく、操作も軽快でスムーズ。すべてが「ページ」になっていて、スワイプで簡単に移動できます。

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とはいえ、違和感も覚えます。まず、大きな文字が場所をとり過ぎです。例えば、上の画像を見てください。AndroidのEvernoteアプリは、ツールバーからノートやノートブック、タグ等にすぐアクセスできます。一方、Windows PhoneのEvernoteアプリでは、ページタイトルのフォントが大きすぎて、タグにたどり着くまでに何度もスワイプしなければなりません。コンテンツが多くなるほど大変です。大きなフォントはスペースの無駄遣いに思えます。受信ボックスでも、文字は読みやすいですが、一度に見渡せるメール数が少なくなるので、スクロールをたくさんするはめになります。

通知機能

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Windows Phoneの通知機能にはがっかりします。iOSやAndroidの通知機能は素晴らしく、画面トップからスワイプすれば、最新の通知一覧をいつでも確認できます。Windows Phoneはこの機能がありません。通知が来ると画面のトップに小さなバナーが表示されます。バナーをタップすると関連アプリが起動。ところが、タップする前にバナーが消えてしまうと、二度とその通知を見れなくなります。また、すべての通知を見れる一覧もありません。iOSやAndroidを使っていた人は、かなり不満を感じるでしょう。

マルチタスク

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Windows Phoneのマルチタスク機能は秀逸です。戻るボタンを長押しすると、動作中のアプリがサムネイルで一覧表示されます。Androidの新しいマルチタスク機能と似ています。サムネイルをタップすればアプリが瞬時に復活。すべてがとてもスムーズです。

また、バックグラウンドタスクの管理もできます。「設定>アプリ>バックグラウンドタスク」で、サードパーティアプリがどんなバックグラウンド処理を行っているか確認できます(新着メッセージの確認、ライブタイルの更新など)。不要なバックグラウンドタスクを停止させればバッテリーも節約できます。

標準アプリ

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Windows Phoneは、メールやカレンダー、連絡先、ナビ、Internet Explorerなどの基本的なアプリは標準搭載しています。以下に主なアプリを紹介しておきます。

メール:Windows Phoneのメールアプリはかなりシンプル。設定アプリでアカウントを関連づければ、すぐにメールの送受信が可能に。また、フォルダやフラグも使えます。カンバセーション・ビュー機能はありませんが、ほんの数タップで他のフォルダを見られます。印象はひと昔前のデスクトップクライアント。Microsoftの素晴らしいウェブメールサービス『Outlook.com』と連携しているはずですが、クライアントアプリからIMAPを使っているような操作感です。Gmailのようなアーカイブ機能がないのは物足りないところ。とはいえ、すべての受信ボクスを1つにまとめることができて、これは便利です。

カレンダー:カレンダーアプリもいたって普通。予定は日別カレンダーと予定一覧の両方で確認できます。小さなToDoリストもあります。ただし月間カレンダーは最悪。予定が極小のテキストで表示され、色分けもありません。パっと見だけでは何も把握できないでしょう。さらに悪いことに、Googleカレンダーとも同期しません。

アドレス帳:FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワークと同期し、最新情報を表示してくれます。まるでオールインワンの小さなソーシャルネットワークのようです。とはいえ、電話番号を探したいだけの人には、煩わしく感じるかもしれません。

マップとナビ:NokiaのHEREマップは、場所だけでなくTripAdvisorのレビューや、周辺の店舗やレストランも表示してくれます。もちろん、ターンバイターンのナビもあります。速度制限を超えるとビープ音がうるさく鳴る以外は、操作感はおおむね良好(ビープ音は消音設定も可能)。HEREマップの一番の売りはオフラインマップです。はじめにマップをダウンロードするのが面倒ですが、電波の入らないところでもマップを使えるのは便利です。Androidのオフラインマップとは少しアプローチが異なりますが、ほぼ同等です。

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Internet Explorer:Internet Explorerのインターフェースはボタンが少なく非常にシンプルで、ウェブページの閲覧に集中させてくれます。ただし、「ページの更新」と「戻る」以外の操作は少し面倒。お気に入りへの登録、履歴の閲覧、タブの表示など、すべてはメニューボタンを押してからの操作になります。スタート画面にページをピン留めしたり、ページ中をテキスト検索できるのは便利です。

そのほかにも様々な設定が可能。モバイルサイトの代わりにデスクトップサイトを表示させる、アドレスバーボタンのアクションを変更、サーチエンジンをGoogleやBingに切り替える、クッキーのブロック、リンクを新しいタブで開くなどの設定ができます。期待以上にいろいろなことができました。

サードパーティ・アプリ

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標準アプリが不満だらけ? それならアプリストアへ行けばいい! と言いたいところですが、残念ながらアプリのラインナップは貧弱そのもの。iOSやAndroidに比べるとかなり見劣りします。例えば、Windowsストアでカレンダーアプリを探してみてください。1つか2つは見つかるでしょうが、iOSやAndroidのように素晴らしいアプリにはまず出会えません。

なんといっても、WunderlistやDropboxのアプリがないのは痛いところ。『Boxfiles for Dropbox』など代替アプリはありますが、愛用していたアプリが使えないのはつらいですね。Googleなど多くの企業がWindows Phone向けのアプリを開発していません。Googleサービスに頼り切っている人にはかなり不自由です。

もちろん、良いところもあります。Windowsストアでは、アプリを購入する前に、体験版をダウンロードできます。また、標準アプリの多くはアンインストールが可能です。

Windows Phoneは誰に向いているか

使い始めの頃は、Windows Phoneをもっと肯定的にとらえていました。AndroidやiOSよりも使いやすいとさえ感じていました。しかし、自分流にカスタマイズしようとしたとたん、壁にぶつかりました。お気に入りだったアプリの多くが使えないし、標準アプリは不満だらけです。ただ、アプリの体験版が使える、標準アプリをアンインストールできる、スピードが速いなど優れた点も少しはあります。それでもiOSやAndroidと比べて、重要な機能がかなり欠落しています。

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とはいえ、Windows Phoneを全くお勧めできないわけではありません。以前紹介したInternet Explorerのレビューを見ればわかるとおり、私は初心者というよりは「上級ユーザー」の部類に入ります。

私から見ると、Windows Phoneはガラケー以上、スマートフォン未満といった感じです。ウェブサーフィンとメール、マップが使えればいいという人にはぴったりかもしれません。テクノロジーにあまり関心のない初心者や、アプリにこだわりがない人、主に電話として使う人にはお勧めできる携帯ツールです。つまり、シンプルが好きな人にはWindows Phoneは相性がいいと思います。ただし、AndroidやiOSを気にっていた人は、乗り換えに苦労するかもしれません。もちろん不可能ではありません。ただ、難しいでしょう。

ライフハッカー読者の中にもWindows Phoneユーザーはいるはず。印象や体験は人によって違いますし、さまざまな意見もあるでしょう。ぜひあなたのWindows Phone体験をコメント欄に寄せてください。

Whitson Gordon(原文/訳:伊藤貴之)

Title image remixed from Gunnar Assmy (Shutterstock), psdGraphics, psdGraphics, and ShadyLaneDesigns.
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