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伝説的映画評論家に学ぶ、自分の発信することを「製品」へ置き換えるチカラ

伝説的映画評論家に学ぶ、自分の発信することを「製品」へ置き換えるチカラ

ロジャー・イーバートは、1966年にシカゴ・サンタイムズ紙に勤め始めて、つい先日亡くなるまで働いていました。それだけでもかなり大きな功績ですが、イーバートがいかにして自分の副業を抜け目なく、かつ誠実に広げていったかという点に着目すると、彼が他に例を見ないマルチメディアブランドマネージャーであることが分かります。ニューヨークタイムズ紙でディビッド・カーは、イーバートの長く多面的なキャリアの中でも、いくつか秀逸な手を打っていると書いています。イーバートは、ビジネス的な背景は関係なく、ある映画がいかに見るべき価値があるかということに関して、常に自分の考えを分かりやすく表現することに力を注いできました。自分の発信するものを、仕事ではなく製品として扱うことによって、早くからキャリアを築き上げました

Jay-Zは、単なるミュージシャン以上の存在です。ロジャー・イーバートも、単なる映画評論家ではありませんでした。新聞記者であり、テレビ番組のパーソナリティであり、演説家であり、本の作家であり、イベント主催者であり、Webのパブリッシャーでした。そして、彼のサイト「RogerEbert.com」を通して、メディアブランドが求める「しつこく継続すること」を実証し、死後もなお私たちと共にあります。

イーバートは、早くからシンジケーションの持つ力に注目。自分の書いた作品に対する権利を交渉し、200もの新聞に執筆し、ベストセラーの映画評論を再利用しました。

これを彼の欠点だとか傲慢さだと揶揄したり、「セルフマーケティング」や「パーソナルブランディング」の成功例とするのはありがちなことです。しかし、自分の得意分野や好きなことに情熱を傾ければ、採算のとれる新規事業に昇華させることもできるのだと考えれば、励まされる人も多いのではないでしょうか。

Roger Ebert's Legacy as a Relentless Empire-Builder | NYTimes.com

Kevin Purdy(原文/訳:的野裕子)

Original photo by Bob Kotalik/Chicago Sun-Times, via Associated Press
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