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ECサイト運営者がスタンフォード・ビジネススクールの創造的授業に学んだこと

ECサイト運営者がスタンフォード・ビジネススクールの創造的授業に学んだこと

スタンフォードの未来を創造する授業』(清川忠康著、総合法令出版)は、著者自身が学んだスタンフォード大学についての思いや、その魅力について克明につづられた書籍。

自分史的な色彩が強いので、以前ご紹介したケリー・マクゴニガル氏の『スタンフォードの自分を変える教室』とは性格が異なりますが、現場にいた生徒の生の声が反映されているという点では、興味深い内容です。

(参考記事)自分を変えて「潜在能力を引き出す」スタンフォード大学の人気講義

第3章「起業家精神をたたき込まれたビジネススクールの授業」に目を向けてみましょう。

ビジネススクールで学ぶこと

(120〜ページより:)超難関として有名なスタンフォード・ビジネススクールのプログラムは2年間。そして、学ぶことの意義についてそこで教えられているのは、「Change lives. Change organization Change the world.(人生を変え、組織を変え、世界を変えること)」だそうです。

履修科目は必修科目と選択科目に分かれ、必修科目では会計学、金融、マーケティング、リーダーシップなど基礎的なことを学習。そして選択科目では、それぞれの学生が学びたいことを自由に学べるようになっているのだといいます。

世界的エグゼクティブが講師やゲストを務める授業

(128〜ページより:)組織論やアントレブレナー教育に強いスタンフォードのビジネススクールには、実務家として起業や経営を経験してきた教授がたくさん揃っているそうです。たとえば著者は、Google(グーグル)元CEOで、検索エンジン開発の功績から全米技術アカデミー会員として認定されているエリック・シュミット氏の授業を受けたこともあるのだとか。

シュミット氏の授業に、ゲストとしてYouTube創業者のスティーブ・チェンチャド・ハーリーが登場したこともあるそうで、そのとき「寝間着のようなジャージとパーカーを着て安いサンドウイッチをほおばりながら楽しそうに」語ったというチャド・ハーリーの発言はなかなか印象的です。

ローキーなシリコンバレーが僕は好きだ。成功して金持ちになっても周りに成功者がいっぱいいるから変に浮つくこともなく、失敗しても大してみんな気にもしない。価値創造に心から集中できる環境なんだ」

(129ページ)

シリコンバレーの創造性が、この言葉から伝わってくる気がします。

スタンフォード流「リーダーシップの身につけ方」

(141ページ〜より:)スタンフォード・ビジネススクールが、いかにリーダーシップ教育に強いかを言い表しているのが、「Acting with power(アクティング・ウィズ・パワー)」という授業。つまり演劇を通じて、「リーダーとしての雰囲気づくり」を学ぶというわけです。授業を担当するのは、組織論の一分野としてアクティングを研究している教授。学生たちはお題を与えられ、アクティングや演技の仕方を研究、実践するのだそうです。

お互いの実演を見て批評するだけでなく、自分の実演についてもビデオで撮影してもらい、じっくり研究。自分がリーダーの雰囲気をまとって話しているかどうかを、自分自身でもジャッジするというのですから徹底しています。

ちなみに著者はプレゼンテーションの授業で、スティーブ・ジョブズのトレーナーから始動されたことがあるそうです。話の内容から手の動きを含むしぐさまでを徹底的に教え込まれたといいますが、ジョブズのプレゼンテーションの素晴らしさも、そうやって培われていったものなのでしょう。

著者は現在、現在はメガネに特化したECサイト「Oh My Glasses」を運営しています。その活動にスタンフォードでの経験がどのように反映されているのかも含め、起業を考えている人には参考になる書籍かもしれません。

(印南敦史)

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