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まずは自力で答えを導き出すことが、よりよい学習につながる

まずは自力で答えを導き出すことが、よりよい学習につながる

新しいことを学習したり覚えたりすることは、脳にそれだけのものを新たに詰め込むということです。勉強法のガイドやチュートリアル、ハウツーなどはさまざまありますが、覚えたことを「忘れる」のなんて驚くほど簡単です。作家のAnnie Murphy Paulさんは「自分の中から意識的に答えが導き出されたものこそ、本当の意味での学習ではないか」と言っています。ほとんどの場合、自分に起こっている問題の答えは、おそらくこの世にすでにあります。方法をいち早く調べるものですが、時には何とか自力で解決しようとしてみるのもいいものです。Paulさんは以下のように説明しています。

失敗したり、それを乗り越えたりした経験が、価値のあるものだったと、後になって聞くことがよくあります。失敗したと気付いた時や、難しい問題にぶつかった時に、誰にも助けてもらわずに、できるだけ自力で解決しようとすると、この貴重な経験を得られます

シンガポール国立教育機関の学習科学研究所の研究員であるManu Kapurさんは、雑誌『学習科学(the Journal of the Learning Sciences)』で、解き方が分からない数学の問題において、正解を導き出そうとしている人は、後で同じような問題をよりうまく解くことができると報告していました(被験者は問題の本質について一般的な知識があり、正解を導くだけの潜在能力はあります)。何か問題にぶつかった時は、その解決法や情報を調べる前に、少し自力で解決するようにもがいてみると、自身の学習がかなり進むと思われます。

失敗が大切だとは分かっていても、簡単に解決してはあまり意味がありません。何かの問題にぶつかって、それを解決するまで少し時間の余裕がある時は、答えや解決法を調べる前に、自力で何とかしようとがんばってみてください。後々、問題を解決する能力が上がっているかもしれません。

FULL TEXT: Why Feeling Confused Will Help You Learn Better | Annie Murphy Paul

Thorin Klosowski(原文/訳:的野裕子)

Photo by Karl Baron.
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